出版社 : 講談社
群雄割拠の戦国時代、ついに上洛を果たした信長。天下布武を掲げた彼の者の心中は、我欲への依怙か天下静謐かー。信長の行状と真意を探るべく、剣聖上泉伊勢守の下に集められた五人のはみ出し者たちは、互いに牽制と信頼を繰り返しながらその異能を開花させていく。乱世を生きた若者たちの青春活劇開幕。
新陰流の使い手、豪商の長男坊、陰陽師家の香道師、役の行者の末裔、男装の女剣士。朝廷の命運までも左右する信長とは、果たして何者なのか?その答えを探し続ける五人は、疋壇城近くで於市御寮人が実兄・信長へあてた密状を入手する。海道作品ならではの、典雅な世界観と豪快な剣戟場面に胸が躍る。
忍者の末裔三人組、鴨志田甲斐(伊賀服部流)、中村貴湖(伊勢服部流)、柏木竜之介(甲賀)プラス忍者犬のほうろくは、奪われた秘密の社伝を追って、長野・戸隠へ。敵対する波多野村雲流に襲われながらも、甲斐は戸隠に伝わる「鬼女・紅葉」と「天岩戸」ふたつの伝説の、これまで語られることのなかった真相に迫る。シリーズ第5弾。
20年前、使用人夫婦に全財産を奪われ、かつての邸宅に監禁され、調教されてきた静子夫人。ある夜、レズビアンプレイの相手として連れてこられた19歳の繭子は、出産後すぐに引き離された実の娘だった。故・団鬼六氏に名作を託された著者が、業と欲望の深淵に、真っ正面から向き合った、渾身の力作官能長編。
神町。どこにでもあるようなこの片田舎の町は、戦後日本の縮図でもあった。米軍の占領政策の一端を担ったパン屋とヤクザ、田宮家と麻生家は神町で絶大な勢力となり、息子の代になっても両家の固い結びつきは続いていたーーあの事件が起きた炎熱の夏までは。壮大なる構想の下に始まる「神町三部作」第一部。
未曾有の洪水に襲われ水没した神町。二つの死体と共に、終戦直後にこの町で起きた忌まわしい惨劇が浮かび上がる。不穏な噂が町を覆い尽くし、やがてそれは町を二分する勢力の全面抗争へ。神の町の狂態の行き着く果ては。小説のあらゆる可能性を追求し、毎日出版文化賞、伊藤整文学賞をダブル受賞した傑作。
モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件がーー緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説! (講談社文庫) 鮎川賞作家が贈る本物の推理と興奮。警察小説の大本命 期待の新シリーズ、始動! モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件がーー緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説! ※この作品は、2011年5月に小社より『石の繭 警視庁捜査一課十一係』として刊行された作品を改題したものです。 第一章 アンダーグラウンド 第二章 キッチン 第三章 ルーフトップ 第四章 リビングルーム
眠りに就くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。町で起きた女児襲撃事件の謎に、猫のジェニイの身体を借りて挑むことに。スリル満点、はじめての冒険の結末はー。子どもが大人になるために大切なことを教えてくれる、あったかくて、少し切ないファンタジック・ミステリ。
無謀にも将軍綱吉に衣装自慢を仕掛けた豪商の石川屋六兵衛とその妻およし。危ないと知りつつ幕府批判の風刺画を引き受けた人気浮世絵師の歌川国芳。曰くつきの家を買った平賀源内が起こした殺傷事件の顛末。時代の風潮に反発し、心の赴くままに意地を貫き、破滅をも恐れない風狂な人々を描いた七作の短篇集。女流文学賞受賞作品。
短いから、気持ちいい。「10分で読める」官能短篇集 長けりゃ、いいってもんじゃない。 小説現代に好評掲載された「10分で読める」短編官能小説集。勝目 梓「始末書」/阿部牧郎「水牛になった女」/西澤保彦「タイツの秘密」/睦月影郎「あによめ」/藍川 京「妖天女」/南 綾子「かえるのうたがきこえてくるよ」/大石 圭「隣室の客人」/蛭田亜紗子「さなぎのなかみ」/草凪 優「 スカートの中」/平山夢明「おまえのおふくろはべったべた」。短いから、気持ちいい。10人が贈る極上の競宴。 「始末書」 勝目梓 「水牛になった女」 阿部牧郎 「タイツの秘密」 西澤保彦 「あによめ」 睦月影郎 「妖天女」 藍川京 「かえるのうたがきこえてくるよ」 南綾子 「隣室の客人」 大石圭 「さなぎのなかみ」 蛭田亜紗子 「スカートの中」 草凪優 「おまえのおふくろはべったべた」 平山夢明
水神を祀る四つの村。奇怪な雨乞いの儀式。湖上の密室殺人。神男たちは次々と……奈良の山奥、波美地方の水魑様を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。 水神を祀る四つの村。奇怪な雨乞いの儀式。湖上の密室殺人。神男たちは次々と…… 戦争からそう遠くない昭和の時代。刀城言耶、水魑様の謎に挑む。奈良の山奥、波美地方の水魑様を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。 絵図 はじめに 第一章 阿武隈川烏、水魑様を語る 第二章 祖父江偲、一つ目蔵を恐れる 第三章 記憶 第四章 帰郷 第五章 刀城言耶、波美の地を訪ねる 第六章 牢獄 第七章 秘密 第八章 鬼女 第九章 水使龍璽、怒髪天を衝く 第十章 神男、水魑様の儀に死す 第十一章 沈深湖、密室と化す 第十二章 一つ目蔵、正体を現す 第十三章 代替 第十四章 水魑様の花嫁、姿を消す 第十五章 神男連続殺人、遂に起こる 第十六章 囚人蔵、人質を呑む 第十七章 幽閉 第十八章 神男連続殺人、更に発生す 第十九章 刀城言耶、事件の解釈を試みる 第二十章 水魑様、全てを喰らう 終 章
戦争を時代背景に青春期から女の自立を目指し、結婚、出産を経た主人公・宗像滋子の人生は子宮癌の発症とともに新たな局面を迎え、死への漠然たる恐怖が幼年期に抱えていた性欲と対をなすものと知るのであった。そして娘との確執が彼女をさらなる混乱へー。円地文学の最高峰ともいえる『朱を奪うもの』『傷ある翼』に続く三部作の最後を飾る谷崎賞受賞作。
植物写真家・猫田夏海が訪れた岩手県の寒村に住む滝上家は、代々“イヅナサマ”を操り託宣を下す霊能力を持つという。満月の山中、夏海は滝上家の一人娘・沙姫の憑依現象を目撃する。その翌日、祈祷堂で刺殺死体が奇妙な書き置きとともに発見された!生物に知悉した先輩ライターの鳶山が調査に乗り出すが…。二人が出合う、様々な憑依の不思議を“観察者”の論理が斬る!鬼才・鳥飼否宇が描く、本格「憑き物」ミステリ。「幽き声」他三編を収録。
経済的に破綻した近未来の日本。その復興のために開放された直島経済特区で、中でも随一の最強ファンド「クロノス・インベストメント」に、金融界の強者たちが集められる。表向きの目的は、美少女ながら若くして最強ファンドの会長“ハゲタカ”に上り詰めた渚坂白亜をサポートする戦略投資室設置のためのメンバー選抜。しかし真の狙いは、その後継者の椅子ー。いまその座を懸けて、愛憎入り混じる経済バトルの幕が上がる。美少女ゲーム界に“経済バトル”という新境地を切り拓いた話題のタイトルが、メインシナリオライター自らの手で本格経済小説として降臨。
南朝に殉じ命を落とした勇将・楠木正成。太平洋戦争中、彼はその生き様から軍神として崇められた。-そして現代。特攻隊の生き残りで歴史研究家の修吉は、正成の死に纏わる恐るべき真実を発見する。だが直後、何者かに毒を射たれ、瀕死の重体に。背後に見え隠れする秘密結社“南木の会”…。修吉の孫・瑠璃は高校の同級生で作家の京一郎とともに、祖父の命を助けるため、正成の秘密を追う。南北朝時代から現代、そして東京の史跡と愛媛県を繋ぎ、葬られた歴史の真実が、明らかとなる。
職務において冷徹非情、若くして執政の座に昇った桐谷主水。かつて派閥抗争で親友を裏切り、いまの地位を得たと囁かれている。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。互いに愛情が芽生えはじめた頃、由布の弟・喬之助が仇討ちに現れる。友の死は己の咎かー。足元はにわかに崩れ、夫婦の安寧も破られていく。すべての糸口は十年前、主水と親友を別った、ある“事件”にあった。誰もが一度はあやまちを犯す。人は、そこからどう生きるのか。峻烈な筆で描き出す、渾身の時代長編。
城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く。
テロ組織「黒い三角定規」が、いよいよ浜村渚に直接対決を挑んできた。渚と武藤龍之介をミュージカル劇場に招き寄せ、一次方程式を解けという。だが、その問題は普通のやり方では解けないうえに、「黒い三角定規」の驚くべき策略を示唆するヒントも仕込まれていた! シリーズ第五弾。(講談社文庫) テロ組織「黒い三角定規」が、いよいよ浜村渚に直接対決を挑んできた。渚と武藤龍之介をミュージカル劇場に招き寄せ、一次方程式を解けという。だが、その問題は普通のやり方では解けないうえに、「黒い三角定規」の驚くべき策略を示唆するヒントも仕込まれていた! シリーズ第五弾、文庫書下ろしで登場!! ことのはじまり 第1章(log10.) モンキィー・ホール・クイズショウ 第2章(log100.) 折る女たち 第3章(log1000.) 事情だらけの総合病院 第4章(log10000.) オペラ座の未知数 おまけ 解説