出版社 : 講談社
綾瀬はるかが女座頭市を演じた『ICHI』をノベライズ化。「生きろよ…。市、生きるんだ」映画では語られることのなかった万鬼の生い立ちなど、映画では語れなかったエピソードなどが新たに描かれたノベライズ版。ほかにも、各キャラクターの心情を深く濃く、文字で表現しました。『ICHI』の世界をさらに味わえる1冊になっています。
祝言の翌日、父は士族の乱で命を散らした。たった一夜の契りで生を受けた娘は「蝶」と名づけられ、武家の娘として厳格に育てられる一方、「学問のすゝめ」や英文の「聖書」を修め、自分の未来を切り開くため懸命に生きた。-だが、予想もできない運命の激変が、これから襲いかかろうとは。
蝶は、サムライの娘でありつづけようとした。自分を守ってくれた母と祖母の死後、妓楼の養女に、そして舞妓になりながら、蝶はアメリカに渡る日を夢見つづける。目の前に現れたアメリカ海軍士官は、そんな蝶に理想の日本女性の姿を見出したのだったが-。
“中橋小町”の歌吉は、お狂言師にして、お小人目付の協力者。宿下がりしたままの坂東流名取・照代を再び召し出そうとする上様に、一夜だけの舞台に立つ事になった照代と連れ舞を舞う事に。大奥の陰謀から照代を守ってやれるのは、歌吉をおいてほかにいない。直木賞作家が描く長編時代小説。
ハルとカホは違う小学校に通う、六年生。接点などなかったふたりが、運命のいたずらによって引き寄せられる。心に傷を負った少年、少女、そして彼らを見守る大人たち。それぞれが懸命に、前を向いて歩いていく-。
2年前に死んだはずの兄から届いた手紙。事件の真相は、史上最大の密室・南極大陸に。他殺か事故か。死者からの手紙が、凍てつく大地を呼び覚ますーーカメラマンの矢島拓海のもとに届いた、一葉の絵はがき。差出人は、2年前に南極で死んだはずの兄だった。時を同じくして拓海に、越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。これは偶然なのか、それともあいつが……。冷たく広大な「密室」で、過去の事件が甦る。19年本屋大賞・超発掘本!
星暦229年。宇宙の命運は星間都市連盟を破ったタイタニア一族の手に握られ繁栄を築く。しかし、446年に強大なタイタニア一族のアリアバート卿が、単なる一都市・エウリヤ市に敗れてしまった。時代が再び動き始めたのだ。宇宙の覇者となるのはいったい誰…!?スターファンタジーの傑作ついに文庫化。
父が戦死し、戦後満州から引き揚げてきたどん底の生活の中で母まで亡くした南部次郎は、わずかな葬式費用の形に幼い妹を連れ去ろうとする男を撲殺してしまう。きょうだいは離散し服役中も渦巻く憤怒を抑える術すら知らない次郎は備前焼と出会い、ひたすら土を練ることで、ようやく心が鎮まっていくー。
バンクーバー経由でニューヨークに向かったエドワードは、奇妙なアナウンスとともにカナダの見知らぬ街で足止めされる。繰り返し流れるテロの映像に芭蕉の句がオーバーラップして…。9・11を日本文学として初めて表現したと評価された大佛賞受賞作に、著者の原風景ともいうべき名作「国民のうた」を併録。
「老耄が人の自然なら、長年の死者が日々に生者となってもどるのも、老耄の自然ではないか。」-主人公の「私」が、未明の池の端での老人との出会いの記憶に、病、戦争、夢、近親者の死への想いを絡ませ、生死の境が緩む夜明けの幻想を語った表題作をはじめ、「祈りのように」「島の日」「不軽」「山の日」など「老い」を自覚した人間の脆さや哀しみと、深まる生への執着を「日常」の中に見据えた連作短篇集。
保健室の先生・マリアの失踪とサッカー部の親友・枡田洋介の死。高校三年の夏、最後の宮城県地区予選大会であっさり敗北した直後に、牧一馬の周囲でふたつの事件が起きた。暇をもてあますばかりの友人たちと真相を探りはじめたものの、何もつかめない。東京の大学に進学した青年が二年後に知る真実、父親になった中年が息子に語る想い。
プールで謎の死を遂げた世界的流行作家“ジョー・コモリ”。かつてやり手だった広告代理店勤務の深田貴代美と、売れっ子プランナーの嶋本ミチルは、プライドを懸けた一世一代の大企画のため、彼の人生を追い始めた-。やがて浮かび上がる無名画家の非業の死!!二人の間に一体何があったのか。
聖フランシスコ・ザビエル。日本にキリスト教を伝えたその人の首が、あるはずのない鹿児島で発見されたという。彼の首と、目を合わせてしまった修平の意識は、聖人が立ち会った四百年以上前の殺人の現場へ跳ばされるー。時空を超えて、誰もがその名を知る歴史上の人物にまつわる謎を解く異色ミステリー。
友情より、愛情より大切なもの。考えてみた。 救いに行ったら死んでしまうだろうーーそして【人狩り】が始まる! どうやったら矯正施設の内部に入れるのか。中はどうなっているのか。どんな手を使っても探りだし、侵入しなくてはならない。それが沙布を救う唯一の方法なのだから。紫苑のまっすぐな熱情にネズミ、イヌカシ、力河が動かされる。そして軍が無抵抗な人間を攻撃し始めた。「人狩り」だ。いったい何のために……? 1 開 幕 2 第一幕 二場 3 暗 転 4 災厄の舞台 5 未知の光へと 単行本あとがき「生と死と」 文庫のためのあとがき
世紀の迷作、あの『六枚のとんかつ』が帰ってきた!今回はバカミスだけでなく、ラストの絵で謎が解ける半下石警部シリーズや、泣けると評判の「きみがくれたメロディ」、ボーナス・トラック「届かぬ想い・純愛ヴァージョン」など盛り沢山。トリックが見えちゃうので、ページをパラパラしないでくださいね。
警視庁蒲田署に異動となった武本は、不法滞在外国人を母に持つ幼女監禁事件を追った。一方、かつての上司、潮崎は、武本の力になりたい一心で、独自に事件の調査を始める。そして、浮き彫りになる子供の人身売買や虐待の現実。法律では裁ききれない闇に、二人はどのような光を当てるのか?シリーズ第二作。
幕末の長崎、オランダの医官ポンペから実証的な西洋医学を、日本人として初めて学んだ松本良順。幕府の西洋医学所頭取を務め、新撰組に屯所の改築を勧め、会津藩で戦傷者の治療を指南、さらに榎本武揚に蝦夷行きを誘われる。幕末、そして維新の波にもまれながらも、信念を貫いた医家を描く感動の歴史長編。