出版社 : 講談社
政治的関心を失った民衆には、食料(パン)と見世物(サーカス)を与えておけば支配は容易い。 戦争、犯罪、天災、疫病ーーどれもがサーカスとなる。 不正隠蔽の犠牲となった父親の復讐を果たすため、CIAエージェントになった男は、 日・米両政府の表と裏を巧みに欺き、いつしか日本国民の仇をとる。 ヤクザの二代目、右翼のフィクサー、内部告発者、ホームレス詩人…… 世直しか、テロリズムか? 諦めの横溢する日本で、いざ、サーカスの幕が上がる! 「私の暴走にどうかお付き合いください」 --島田雅彦 メディアやSNSで話題沸騰! 続々重版! いま、もっとも読まれている”政治小説(エンターテインメント)” 日米同盟という名の永続占領から自由日本を開放する 革命戦士たちの叙事詩 --前川喜平 スケールの大きな謀略小説であり、極辛の政治風刺劇であり、 極太のエンターテインメントである --鴻巣友季子 パンとサーカスさえ与えておけば国民はおとなしくしているなんて思っているヤツらに 一泡吹かせたい --永江 朗 私たちが夢想する革命に立ち上がる主人公に 快哉を叫んだ! --立川談四楼
第167回芥川賞受賞! 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。 ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
茨城県の山中にある寂れた神社の宝物庫にあった陶製の大瓶の一つから、膝を抱える体勢をとった古い白骨死体が発見された。その話を友人のフリージャーナリスト、小松崎から聞いた桑原崇は、大瓶と神社の祭神に興味を抱き、棚旗奈々を含めた三人で茨城へ向かうのだった。 警察や郷土史家らが出入りするなか起きる新たな殺人。その死体もまた瓶に入れられていた。QEDシリーズ長編!
「知りたい」--それは罪なのか。 昭和・平成・令和を駆け抜ける。80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説。 「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」 ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。作家デビュー十年を経た著者が、「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。 ジャーナリズムの神髄を突いた展開に引きこまれて、ページをめくる手が止まらない。 --長野智子(ジャーナリスト) 真実は人の数だけある。複雑に絡み合い、繋がった結末に息を呑みました。 ーー小芝風花(女優) 塩田さんの中でも新ジャンルを切り拓き、今の社会にとって、必要な作品を作り出した。 ーー石戸諭(ノンフィクションライター) 情報というものとどう向き合うか試されているのは、大路だけでなく、読者も、である。 ーー瀧井朝世(ライター) 圧倒的なリアリティを描き出した傑作。リアリティとは生の切実さであり、人間への敬意だと気づかされる。 ーー河合香織(ノンフィクション作家) 何度も何度も、熱風が頬を掠めた。「今、なぜ私はここにいるのか」という根源的な問いを突きつけてくる。 ーー武田砂鉄(ライター) フィクションとノンフィクションの狭間を揺るがす、新たなジャンル誕生! ーー三宅香帆(書評家) その女は、戦後日本社会の化身。ファクトとドラマのかつてない融合がここにある。 ーー吉田大助(ライター)
選ばれるのは才能か、果てしない努力か。超人気TV番組『料理の鉄人』に携わった著者渾身の料理バトル。 日本最大の料理コンクールでYBG(ヤング・ブラッド・グランプリ)で、最終審査に残った6人の俊英たちが競う。 45分の闘いを制し、世界に羽ばたくのはーー? めっちゃ面白い! すでにもう映像で観たいです。 ーー山本ゆり(人気料理コラムニスト) 邸 浩然 Tei Kozen…8大中華を修行した一匹狼 川縁伶奈 Rena Kawabuchi…フレンチ料理界のサラブレッド 里中 海 Kai Satonaka…不思議な魅力のポルトガル料理人 浅倉 薫 Kaoru Asakura…シャイだが天性の勘を持つイタリア料理人 和田拓実 Takumi Wada…ミシュラン二つ星レストランのスターシェフ 山科一人 Hitori Yamashina…脱サラして和食の板前を目指す最年長 料理のテーマは「10年ぶりに会った友人との食事」。 チャレンジャー6人の胸に、それぞれの思いが去来するーー。 初回限定特典 日下直子による書下ろし漫画封入!
世界を欺け──。 「マガジンR」にてコミカライズ決定!!!!!! 魔王は討伐され、世界は救われた。 史上最強と謳われる勇者・ジークと、最弱ながら類稀なる智謀を持つ賢者・マティスによって。 しかしふたりの活躍を疎ましく思う者たちは、おぞましい陰謀を実行に移す。 勇者暗殺ーーー。 危機を察知したマティスによってジークは難を逃れるも、マティスは身代わりとなって死んでしまう。 しかもすべての罪をマティスにかぶせた彼らに、ジークの怒りは限界を超えた。 親友(とも)の汚名をすすぎ、罠に嵌めた者たちへ復讐を。 最強の力に加え、賢者の遺産を手にした彼はその正体を隠したままーー世界を欺き伝説となるーー。
九十二層のフロアボス・黒竜を討伐し、《竜殺し》として、 クラン《夜天の銀兎》に加入することになったオルン。 セルマたちが所属する第一部隊のメンバーに抜擢されただけでなく、 クラン幹部として迎え入れられるなど、信頼されるポジションを与えられ、 新たな仲間たちとの新生活も充実の日々だ。 そしてオルンは、セルマたちパーティメンバーと、 《夜天の銀兎》の悲願である大迷宮の深層探索に改めて挑むことになる。 一方で、オルンが抜けた勇者パーティには、徐々にひびが入り出し……!? 「小説家になろう」発の人気ファンタジー、待望の第二巻! コミカライズも好評連載中!
キラル王国の宮廷魔術師、フレイ・リディアはある日突然解雇され国を追われた。しかし大魔導師の子孫たる彼は、歴史上最強クラスの英雄1000体が自動的にさまざまな問題を解決してくれる能力ー“全自動・英霊召喚”を持っていた。再就職先のアーシア王国にて、今度は隠さずに“全自動・英霊召喚”を使うことにしたフレイ。英雄達の力を結集し、魔獣退治はもちろんインフラ整備から行政の難題解決、はたまた教育まで執り行い、一躍国を救う絶大な能力をみせはじめたその頃、数百年前に撃退したはずの「赤の魔王」からフレイに、面会を希望するとのメッセージが届く…!?すべてはあの追放劇から始まったー最強英雄達を統べ、大魔導師の力を自在に駆使する新たな英雄・フレイの物語開幕!!書き下ろし「至高の魔術師メーヴェー第三次魔王大戦編」「漆黒の魔術師ハーヴェルーアーシア王国魔法学園編」収録。
移動・採取・戦闘ーー何もかもすべて自動(オート)で無双!!!! 「移動」「採取」「戦闘」などをすべて自動でこなす万能スキル【自動機能(オートモード)】を手にした冒険者のクラウス。 役立たずと思えたスキルの覚醒で冒険者として急成長を果たしていくクラウスが、さらなる飛躍のために挑むのは、中級冒険者認定試験。 すべては愛する義妹のため、あるいはこれまで彼をバカにしてきた連中を見返すため。 そんなクラウスを待ち受けるのは、かつて所属したクラン『特別な絆(スペシャルフォース)』との再会、そして新たな仲間との邂逅でーー! 少年の成り上がり譚、第2幕がはじまるーー!
「のっけからラスボスと遭遇なんて、ゲームじゃ、ありえない展開だな」静かにまったり生きるのが目標の高校生・氷室彼方は、ある日同級生の七原香鈴とともに謎の現象に襲われ、独り魔物の跋扈する異世界の迷宮に転移してしまう。絶対絶命の危機の中、遊んでいたゲーム『カードマスター・ファンタジー』のカードを召喚する能力に目覚めた彼方は、次々に魔物を撃破。道中助けたエルフの騎士ティアナールを仲間に、遂にはこの世界の『ラスボス』魔神ザルドゥにも勝利してしまうのだがー「すぐにわかるウソをつくな。あの魔神を倒せるはずがない」「でも、本当に…」誰も彼方が魔神を倒したと信じてくれなくてー!?魔神殺しのカードマスターが贈る異世界無双ファンタジー、開幕!
覚醒するんだ、わたしーー。 常識、嫉妬、欲望、理想etc. 今の自分を束縛するものと訣別したとき、世界が変わる! 『アイドル、やめました。』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の著者が描く、 悩みながらも一歩前へ進もうとする人々全てに捧げる応援小説。 【収録作】(全四話) 「シナプス」幼い頃から心の支えだった作家・宮原の担当編集者になった塔子は、彼との不倫関係が会社にバレて退職を選択する。新天地の週刊誌編集部で待っていた過酷な現実とは? 「風俗嬢A」花屋でバイトをしながら人気女優を目指す31歳の紗英は、同業の彼氏とも崩壊の危機。そんな崖っぷちな彼女に与えられた役は、名もなき風俗嬢だった。 「MILK」営業成績優秀ながら、部下の俊太郎と報われない恋を続ける楓。心に傷を負った彼女が目にしたのは、レズビアン風俗のサイトでーー 。 「海の見えるコールセンター」有名映画プロデューサーとの不倫をスクープされたアイドル・早瀬マリカは、引退後、新潟で平凡な暮らしを送っていたはずだった。しかし、そこにも週刊誌の魔の手は伸びて......。
小さい頃に聖女候補だったオルレアン伯爵家の貧乏令嬢セレナ。 幸い(?)にも聖女に選ばれることなく、慎ましく生きてきたが、いよいよ資産が尽き……たところに舞い込んできたのが 第三王子ソル・トロワ・クラヴェル殿下との婚約話。 お金のための政略結婚による婚約者とはいえ、美しい顔立ちと優しい性格を持つソルに対する親愛の感情を持ち、仲良くやっていたはずのセレナだったがーー 「……今、なんとおっしゃいました?」 「だから、『ざまぁ』してほしいんだ」 「ソル殿下。『ざまぁ』してほしいだけでは、よく意味が分かりません!」 婚約破棄をしたいがために変なことを言い出した王子様だけど、それには深いわけがあるようでーー?
真の聖女エリアーヌを追放したベルカイム王国は、 魔王の復活を狙う魔族に王都を制圧され、窮地に陥る。 そして、隣国リンチギハムで暮らしていたエリアーヌは、 彼女を追放したベルカイムを救済しようと決意した。 ナイジェルやドグラスたちの協力を得て、 ベルカイム王都に足を踏み入れたエリアーヌは、 魔王を封印した存在である、 始まりの聖女の力を得ようとする。 エリアーヌの胸に宿る、決して消えない強い意志。 それは、聖女としての使命を果たそうとする覚悟だ。 世界中の人々を守るために。 世界中の人々を、幸せにするためにーー。
『狂血公爵』アリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイスの求婚を受けた『悪食令嬢』メルフィエラ・マーシャルレイド。 正式に婚約者となった二人は、ガルブレイス公爵領へと空の旅ーー道中で魔鳥の大群に襲われたりはしたがーーを楽しみながらガルブレイス領の中心都市ミッドレーグへと到着する。 そこでメルフィエラを待っていたのは、魔物と戦う最前線の人々にふさわしい荒々しくも温かい歓迎だった。 なれない場所でも奮闘するメルフィだが、魔鳥に襲われていた『天狼』の赤ん坊をアリスティードが保護したことから大騒動が巻き起こりーー! 異食の魔物食ファンタジー、第2巻!
文明とは、ある可能性の紛砕であり、開化とは、挫折した夢と怨みの上に咲いた花である。新時代の到来に必然はない。ありえたかもしれない未来と希望のもつれを解きほぐす、5つのネオフィクションの試みが見せる光景とは?
発売たちまち10万部突破! amazon(本・売れ筋ランキング2.19調べ)1位! オリコンランキング文芸書(2.21-27)1位! 一気に読み切った後の温かい愛の余韻を、 今も感じている。 都倉俊一(作曲家) パリの友人Tは、がんじがらめに繋がった世界に、 愛とアートで奇跡のスキマをあけた。 隈研吾(建築家) 「奇跡」というタイトルとは裏腹に、 自分のすぐ身近で起きた出来事のようで 圧倒的なリアリティにページをめくる手が止まらなかった。 藤田晋(サイバーエージェント代表取締役) 愛ってなんて尊くて美しくて強いんだろう。 愛というものについてとてつもない勇気をいただきました。 JUJU(歌手) こんな恋がしたいと憧れる人がいれば、 ただの不倫でしょ!と目を背ける人もいるでしょう。 羨望、嫉妬、軽蔑……。 全てを引き受ける林真理子さんの筆が奇跡です。 井上由美子(脚本家) 漫画家やってると「私の人生を漫画にしてよ」とよく言われるものですが、 こんな物語だったら……そりゃ描きたくなりますよ!!! 東村アキコ(漫画家) 男は世界的な写真家、女は梨園の妻 「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」 生前、桂一は博子に何度も言ったという。 「僕たちは出会ってしまったんだ」 出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。 「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。 これはまさしく「奇跡」なのである。 私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。 数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった ”本当にあった”愛の物語。 38年ぶりの書き下ろし!
SNSで話題のWEB小説家・MIYAMUが2022年2月ついに初の小説を出版決定! 「寝息を感じられる距離にいられた、束の間の朝を 揺れる日々の中、震える指先で求めてくれた夜を 冷たい朝露に濡れて、麗しく咲いていたあなたを 愛しています。心から。 あなたが私の最後の人」----『ホワイト・カメリア』 SNSにて話題を集めるWEB小説家のMIYAMU×人気イラストレーターyasunaが共作で贈る 2022年最初のラブストーリー。 6人の男女のもどかしく、やるせない恋模様。 私たちは、それぞれに傷を負っている。 その傷を見せないよう、隠しながらもがいている。 誰かを本気で愛した途端、誰かの物語では悪者になる。 正論はときに暴力になる。 恋愛に、正しいも正しくないもないのだ。 これが、複雑すぎる現代を懸命に生きる若者たちのリアルな恋愛のカタチ。
平凡な会社員だった高倉頼蔵(たかくら らいぞう)は、ある日、心筋梗塞によりその生涯を閉じた。 しかし、彼は異世界で第二の生を得る。 強力なスキルを与えられた転生者ーーではなく、周囲を大国に囲まれた小国・ハイセルク帝国の一兵卒として。 ウォルムという新しい名で戦争の最前線に投入された彼は、 拭え切れぬ血と死臭に塗れながらも、戦友たちと死線を掻い潜っていく。 強力な魔法を操る冒険者パーティ、圧倒的な力ですべてを焼き尽くす「勇者」と持て囃される転移者たち。 彼らとの死闘の中、ウォルムは平時では目覚めることの無かった戦士としての才能を徐々に開花させていく。 その瞳を暗く濁らせながらーー。 「小説家になろう」が誇る異色の戦記譚、堂々開幕。 【「書き下ろし短編 初陣」収録】