出版社 : 鉄筆
18歳だったあなたへーー戦時下のパリ。ノーベル文学賞作家が紡いだ、100年読み継がれる「悲恋」の物語。1958年刊行の角川文庫版を復刻。第一次大戦下に執筆され、1920年に発表された「悲恋」の物語。パリに暮らす汚れを知らぬ若い男女の清純な恋愛が、醜く恐ろしい戦争の現実と、あざやかなコントラストをもって描かれます。私(渡辺浩章)は中学生の時にこの小説を角川文庫版で読み、不眠に陥るほどのショックを受けました。『翼』の岳志と里江子の恋にも通底する、傑作恋愛小説です。 ピエールとリュース 解説1 ロラン理解のためにーーヨーロッパの良心、ロマンロランーー 解説2 『ピエールとリュース』について あとがきーー新版のために 付録 『ピエールとリュース』復刻に際して
「わたしのなかの霧を、三本肢の犬があるいていた。……それはもうはじまっていた。」美しくも寂しく怖い、この世の果ての風景。 鉄筆社創立記念特別書き下ろし小説=表題作216枚ほか、傑作短篇「カラスアゲハ」(文學界掲載)、「アプザイレン」(文學界掲載)、「まんげつ」(書き下ろし)所収。震災、紛争、過去・現在・未来のありとある災厄が濃霧のように漂う「黙示小説」集。 カラスアゲハ(文學界)、アプザイレン(文學界)、まんげつ(書き下ろし)、霧の犬(書き下ろし)
東京の半導体メーカーに勤める田宮里江子は、ひょんな事がきっかけで、大学時代の親友の夫・長谷川岳志と10年ぶりに遭遇する。岳志は、親友の恋人でありながら、初対面でいきなりプロポーズしてきた男であった……。直木賞作家のTwitter連載小説として、新聞各紙(讀賣新聞、日本経済新聞)で取り上げられ話題となった恋愛小説。何度も読んで、何度も涙するという読者が続出した。鉄筆文庫の創刊第一作であり、直木賞作家・白石一文の文庫最新作。