出版社 : 関西学院大学出版会
リベルタン文学は猥雑で、評価に値しない読み物と考えられてきた。しかし、ポルノ文学とは違い、性を扱いながらも、当時の社会に対する反逆性、批判精神を含んでいる。訳者解説付き。 第一部 修道女モニックの話 第二部 修道女モニックの話の続き 訳者解説 1 出版と警察の捜査 2 『ドン・B***の物語』を書いたのは誰なのか? 3 『ドン・B***の物語』の魅力 3-1 性への関心 3-2 宗教についての関心 3-3 哲学についての関心 おわりに
まえがき 『翔ぶが如く』の謎 司馬遼太郎はなぜ西郷が苦手だったか? 第1章 司馬遼太郎の描いた西郷隆盛 『花神』『竜馬がゆく』など 1 大村益次郎を主人公とした『花神』、その中で描かれた西郷とは 2 『竜馬がゆく』の「西郷」像 第2章 司馬遼太郎の描いた西郷VS大久保 『翔ぶが如く』など 1 西郷と大久保 2 語り伝えられた「大久保」像 3 司馬の描いた大久保利通 第3章 司馬遼太郎の「征韓論」観 江藤新平の目指した正義 1 征韓論とは 2 太政官分裂 氛氓サれぞれの立場と動き 3 司馬の描く江藤新平 氛汾ェ韓論から佐賀の乱まで 第4章 司馬遼太郎はどうして桂小五郎(木戸孝允)が嫌い? 1 長州藩の代表格・桂小五郎 2 司馬の描く桂(木戸) 第5章 『翔ぶが如く』と村松剛『醒めた炎 木戸孝允』 維新の三傑を解剖する 1 史実の木戸孝允 司馬遼太郎と村松剛による木戸像の相違 2 維新の三傑、それぞれの人物像 第6章 『翔ぶが如く』と江藤淳『南洲残影』 その西郷像の違い 1 江藤淳の「西郷」像と西南戦争論 2 司馬の描く西南戦争 3 司馬と三島、江藤の違い 氛气潟Aリズムと信仰心 第7章 司馬遼太郎VS西郷隆盛 1 司馬の描いた西郷隆盛 2 司馬の描いた西郷や松陰など、幕末の群像を悪用する風潮 あとがき 参考文献(著者五十音順)