出版社 : 集英社
アスカ島に残る七星剣の伝説。-百年に一度の赤き月の夜、大いなる力が剣に宿り、闇が支配するーアスカ島に立ち寄ったルフィたちの前から、忽然と姿を消すゾロ。そして再び現れたとき、ゾロは仲間に刃を向けた!ルフィとの対決は避けられないのか?ゾロは約束の友を、ルフィは島を、救えるのか!?劇場版アニメ第5弾が、ノベルで登場。
人を殺め、金を奪い、男を追って満州までやってきた美貌の女郎。大連、奉天、新京、ハルビン…。昭和初期の大陸を舞台に繰り広げられる、めくるめく愛憎劇。
彼がいなければ世界はないのに、どうして彼のいない現実を生きなければいけないのだろう(『お縫い子テルミー』)。アルバイトをして、ひと夏の経験を買った。ぼくは来週の木曜日、十一歳になる(『ABARE・DAICO』)。誰かに明日を翻弄されても、自分らしく強く生きてゆく。心優しき人々に出逢える、二つの物語。
時は二世紀末。治世衰えて叛逆の黄巾賊が蜂起、中国大陸は混迷の極にあった。ここに敢然と立上がったのが劉備、字は玄徳である。義兄弟の契りを結んだ関羽、張飛を従えて義勇軍を結成し、賊軍を次次に打ち破る。一方、洛陽では曹操が意気天を衝く勢いで名乗りを上げた。董卓もまた賊軍との抗争の中、勢力を拡大して洛陽制圧をと狙う。壮大なスケールで描く柴錬三国志、開幕。
常巳22歳、腕っぷしが弱く、要領も悪い、お人好しのチンピラヤクザ。器量は悪いが、心やさしい年上の女・順子と同棲しながら、シンナー密売とパチンコでしのぐ毎日。だが、伝説の博徒・腕斬り万治さんの出所を機に、本物の男になろうと心に決める。仁義にあつく、一本筋を通す仁侠道を歩むため、常巳の悪戦苦闘が始まったー。町の片隅で必死に生きる落ちこぼれ達の姿が切なく胸に染みる物語。
死ぬほど愛した男が、逃げてゆく。この愛を失うなら、本当に死のうとすら思ったー。求めれば求めるほど、遠くなる愛、つのる欲望。恋に溺れる女の心と体を描いた表題作「凍った蜜の月」ほか全6篇。からだの内に「月」を抱えて生きる女たちの、どうしようもない思いと、満ちては欠ける「月」のように、はかなく変化する男と女の関係を、エロティックに描いた短篇集。
混迷の幕末。将軍警護のため、近藤勇は土方歳三、沖田総司ら「試衛館」一門を率いて京都に赴く。新撰組を結成し、尊攘過激派が集結する池田屋を急襲、一躍京に名をはせた。「誠」の隊旗を掲げ、落日の幕府に殉じた新撰組。その精神の支柱になったのは、士道を忘れぬ鉄の規律だった。
重病の床にあった孫権が逝くと、圧倒的な軍事力を誇る魏は即座に軍を動かした。しかし呉はこの進出を阻み、准南に二十万の大軍を送る。攻防三か月、呉軍は猛暑のため撤退を余儀なくさせられた。三国の戦いは限りなく続く。蜀は魏に滅ぼされ、魏が司馬炎の晋に敗れ去る。そして、最後に残った呉も…長江の水だけが悠久の流れを見せる。
ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤める外交官ジャスティンは、庭いじりをこよなく愛する中年男だ。礼儀正しく誠実な人柄で知られている。そんな彼のもとに、突然、最愛の妻テッサが、咽喉を掻き切られて全裸で発見されたという知らせが飛びこんだ。人類学者リチャード・リーキーの発掘現場に向かう車中で、何者かに襲われたのだ。静かな怒りとともにジャスティンは、真相解明に立ちあがる。