出版社 : 集英社
セビリアに人殺しの教会-。法王のパソコンにハッカーが残した書き込みにヴァチカン外務局が動いた。アンダルシアにうごめく策略と陰謀。クァルト神父が真実に迫る!レベルテ待望の第3弾。
外国人娼婦が共同で住んでいるホテル。そこから、イタリア人の少年が誘拐されたという。しかも連れだしたのは、神尾の恋人、恵子だった。10歳、というそのマリオの年齢に神尾の心の底にあるものがうずいた。少年の背後にあるのはマフィアの掟と白いコカインの闇の道。何かに導かれるように神尾は巻きこまれていく。元一等航海士、神尾修二シリーズ待望の第5弾。
もしもあの時、別の選択をしていれば、全く違う人生を歩んでいたのだろうか…。平凡な会社員・元城一樹のふとした夢想が、すべての始まりだった。一人娘の和子の前に姿をあらわした不思議な少女沙羅。その名前が甦らせる、消し去ったはずの過去。やがて、今ある世界と、あり得たはずの世界とが交錯しはじめてー。表題作を含む、全10編を収録。珠玉のミステリ短編集。
唯一の肉親イアン叔父さんが、交通事故死にみせかけて殺された。悲しみに暮れる間もなく、14歳のアレックス・ライダーは、叔父さんがMI6(英国の諜報機関)の特殊工作員だったという事実を知る。MI6にスカウトされた彼は、全身傷だらけになりながらも地獄の訓練に耐え抜いた。敵は、正体不明のコンピューター王だった。やがて、リベンジ作戦が開始された…痛快アクション・ファンタジー。
最後に一つだけ、必ず願いごとを叶えてくれる人物がいる。そんな不思議な噂が、患者たちの間で囁かれていた。アルバイト清掃員の学生が垣間見た、その病院の伝説とは…『MISSING』の新鋭が奏でる物語のシンフォニー。
母さん、あの時あなたはどうして父さんとぼくを残して、独り旅をつづけたのですか。家族をおいて一年間も北米を訪ね歩いた三〇年前の母の独り旅を追跡しながら、自らの生き方を模索する男の心の旅を描く感動作。
政略結婚により、聖都を離れヤーファに移り住んだヴァレリー。共同統治の理想はしかし、実現にはほど遠かった。十字軍、イスラム双方が要地アスカロンを睨み緊迫状態にあるのだ。そんな折り、ヴァレリーの前に一人の少女が現れる。「蒼き狼」とも深い関わりを持つ彼女の要求とは?ヴァレリーとエルシードの運命が急展開!人気シリーズ怒涛のクライマックス。
交渉は決裂し、ヴァレリーは虚しくヤーファに戻った。しかし、そこには、彼とアリエノールを狙う暗殺者が待っていた。いずれにも和平の道はない。ヴァレリーに決断の時が迫っていた。一方、聖都ではエルシードに異変が起きていた。なす術もなく思い悩む日々にあって、彼女に出撃の命が下がった。この戦いがもたらすものは、和解か決裂か!?人気シリーズ、衝撃の完結編。
「われらの名を、アテナに伝えろ。そのために生かしておいてやる。娘をとり戻したくば、シチリアまで来い…われらはギガス!」-古の〈ギガスたちとの戦い(ギガントマキア)〉の伝説がここに、よみがえった!原作の車田ワールドの世界観はそのままに壮大なスケールで幕を開けるオリジナルストーリー、新展開。大人気コミック、待望の初ノベライズ。再びうなれ、ペガサス流星拳。
何者かに殺され、幽霊となった投資会社の若きオーナー掛井純一。記憶を失った彼は、自らの死の真相を探りはじめる。やがて、彼は自分の周囲に張り巡らされていた黒い罠の存在を知る。すべての謎が解けた時、あまりにも切ない究極の選択が待ち受けていた。デビュー作『池袋ウエストゲートパーク』の大ヒット、そして『娼年』、『スロー・グッドバイ』でさらなる注目をあつめる石田衣良が描く、やさしく切ないミステリー。(解説・豊崎由美)
深く深く海の底に潜ることで空っぽな心を満たそうとするアサコ。誰とでも寝る自堕落なキリ。南の島でフリーター生活をおくるふたりの女たちの毎日は、刺激的で自由で、でも本当は退屈に倦んで少しずつ死んでゆくよう。永遠に続くかのように思われた楽園の日々も、キリのエイズ騒動で終わりがやってくるー。表題作「シュークリアの海」その続編「島は沈まない」で描くアサコの再生への軌跡。
時は江戸時代後期、泰平の世の黄昏。東海のとある小藩に藩校が設立されることになった。その学校の剣術教授方を決するために、藩を代表する二つの道場の門弟たちが御前仕合にのぞむのだが…。藩校を舞台に、厳しい階級社会の中で権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、あつい友情を育む三人の少年剣士たちの成長をさわやかに描く青春時代小説の傑作。どんな時代にも、輝く少年たちがいたー。