小説むすび | 出版社 : 集英社

出版社 : 集英社

ONE PIECE novel HEROINESONE PIECE novel HEROINES

「ONE PIECE magazine」で好評連載中の『ONE PIECE novel HEROINES』シリーズが単行本化! ONE PIECEに登場する女性キャラクターを主人公に、彼女たちの〈自分らしさ〉を描く短編集。ファッションショーに出演するナミ、コアラやサボとともに石板解読を手伝うロビン、ラブレターで噂が持ちきりのビビ、ミホークとワインを争うペローナなど、本編では見られないエピソードを収録。ヒロインたちの魅力を余さず描いたファッショナブルな挿絵も必見! episode : NAMI 購入したハイヒールの作りが粗く、不満のナミ。返品に行くと、デザイナーのルブロからショーに出てくれないかと頼まれる。高慢なルブロの一方、靴職人ミウチャの仕事ぶりに感心したナミは、ショーで〈あること〉を画策する。〈飾らない美しさ〉をめぐるストーリー。 episode : ROBIN 革命軍で石板解読に取り組むコアラを手伝うロビン。発掘場所や文字形状の解析を進めると、心躍るような内容が記されていて? 〈死者の声〉をめぐるストーリー。 episode : VIVI アラバスタに住む少年ファタはコーザに恋愛相談中。王女ビビにラブレターを書くが、風で飛ばされた! 誰のラブレターなのか町中大騒ぎの中、コーザとビビがとった行動は…? 〈わたしのまわり〉をめぐるストーリー。 episode : PERONA シッケアール城の海岸にワインが流れ着いた。あまりの美味しさにペローナはワインを独り占めするが、ミホークに没収される。打倒ミホークに燃えるゾロとともに戦いを挑むが…。〈居場所〉をめぐるストーリー。

誕生日パーティー誕生日パーティー

謎めく敵意。食い違う過去。彼女は何を知っている? オーストリアの田舎に暮らす、カンボジア移民のキム。その誕生日の祝いの席に突然現れた女性は、少年の頃にポル・ポト政権下のカンボジアを共に逃れた妹のような存在であり、同時にキムが最も会いたくない人物だった……。 かつての過酷な日々に、いったい何が起こったのか? 『国語教師』でドイツ推理作家協会賞を受賞した著者による、最新文芸長編。 【著者プロフィール】 ユーディト・W・タシュラー 1970年、オーストリアのリンツに生まれ、同ミュールフィアテルに育つ。 外国での滞在やさまざまな職を経て大学に進学、ドイツ語圏文学と歴史を専攻する。 2011年『Sommer wie Winter(夏も冬も)』で小説家デビューし、現在は専業作家として家族とともにインスブルック在住。2014年に『国語教師』がフリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)を受賞した。 その後も精力的に執筆を続けており、本書は邦訳2作目にあたる。 【訳者プロフィール】 浅井晶子(あさい・しょうこ) 1973年大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位認定退学。2003年マックス・ダウテンダイ翻訳賞受賞。 主な訳書にパスカル・メルシエ『リスボンへの夜行列車』、イリヤ・トロヤノフ『世界収集家』(以上早川書房)、トーマス・マン『トニオ・クレーガー』(光文社古典新訳文庫)、エマヌエル・ベルクマン『トリック』、ローベルト・ゼーターラー『ある一生』(以上新潮クレスト・ブックス)、ユーディト・W・タシュラー『国語教師』(集英社)ほか多数。

火車の残花 浮雲心霊奇譚火車の残花 浮雲心霊奇譚

著者

神永学

出版社

集英社

発売日

2021年5月10日 発売

地獄へ堕ちぬ罪人は、私がこの手で灼き尽くすーー。 霊を見ることができる赤眼を持つ「憑きもの落とし」の浮雲は、旅の途上の川崎で奇妙な噂を耳にする。罪人の亡骸を奪い去る妖怪・火車が、多摩川で次々と人を殺しているという。殺された者は水死体にもかかわらず、なぜか黒焦げになっていた。 一方、宿では亭主の息子が何者かに取り憑かれ、刃物を持って夜な夜な歩き回っていた。 ふたつの事件に繋がりがあると睨んだ浮雲は、連れの土方歳三と才谷梅太郎とともに調べを進める。 やがて点と点が繋がったとき、衝撃の真相が明らかになる。 そして惨劇の裏に秘められた切ない想いとはーー 先の読めない展開と、その果てにある慟哭。 700万部突破『心霊探偵八雲』の著者が贈る、文学史上最も切ない幕末ホラーミステリ。 【プロフィール】 神永 学(かみなが まなぶ) 1974年山梨県生まれ。日本映画学校(現日本映画大学)卒。 2003年「赤い隻眼」を自費出版。同作を大幅改稿した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』で2004年プロ作家デビュー。 「心霊探偵八雲」の他に「天命探偵」「怪盗探偵山猫」「確率捜査官 御子柴岳人」「悪魔と呼ばれた男」「殺生伝」「革命のリベリオン」などのシリーズ作品、その他『イノセントブルー 記憶の旅人』『コンダクター」『ガラスの城壁』などの著書がある。

対になる人対になる人

出版社

集英社

発売日

2021年4月26日 発売

はじめて彼女を殺したのはーー母親だった。 小学2年生の彼女を絶望的にまで殺し尽くしたのはーー 教諭である鈴木による性的虐待だった。 鈴木先生は6人の彼女を生みだすきっかけとなった。 17歳のときに彼女を犯し、完全に殺したのはーー 水原君と10人の仲間たちだった。 そのとき新たに2人、あるいはさらに多数の彼女が生まれた。 冬の札幌で、小説家・菱沼が出会ったのは、心に50の人格を宿す女だった。DV被害にあう女に手を差し伸べた男は、信じられないほど壮絶な彼女の過去を知ることに……。柴田錬三郎賞を受賞した作家が満身創痍で放つ、迫真の長編サイコスリラー。 【著者略歴】 花村萬月(はなむら・まんげつ)1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『花折』など多数。

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴングッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン

出版社

集英社

発売日

2021年4月26日 発売

古書店を営む四世代の大家族が活躍する、人気の「東京バンドワゴンシリーズ」第16弾。 4年ぶりの番外長編の舞台は、藍子とマードックが暮らすイギリス! 失われた絵と、あなたを取り戻すためにーー。 高校を卒業したばかりの堀田研人が率いるバンド〈TOKYO BANDWAGON〉が、ひょんなことからイギリスのスタジオでフルアルバムのレコーディングを行うことになった。我南人の引率で、藍子とマードックが暮らす家を訪れた一行。しかし、滞在中にマードックの姿が消えて……!? 東京の堀田家と現地の仲間たち総動員で、不可解な「誘拐」と「美術品盗難」の謎に迫る。 堀田家の「LOVE」は国境を越えて。大人気シリーズ第16弾! 【著者略歴】 小路幸也 (しょうじ・ゆきや) 北海道生まれ。広告制作会社退社後、執筆活動へ。2002年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。代表作「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ、「旅者の歌」「札幌アンダーソング」「国道食堂」シリーズなど著書多数。

理不尽ゲーム理不尽ゲーム

欧州最後の独裁国家ベラルーシ。その内実を、小説の力で暴く。 群集事故によって昏睡状態に陥った高校生ツィスク。老いた祖母だけがその回復を信じ、病室で永遠のような時を過ごす一方、隣の大国に依存していた国家は、民が慕ったはずの大統領の手によって、少しずつ病んでいく。 10年後の2009年、奇跡的に目覚めたツィスクが見たものは、ひとりの大統領にすべてを掌握された祖国、そして理不尽な状況に疑問をもつことも許されぬ人々の姿だった。 時間制限付きのWi-Fi。嘘を吐く国営放送。生活の困窮による、女性の愛人ビジネス。荒唐無稽な大統領令と「理不尽ゲーム」。ジャーナリストの不審死。5年ごとの大統領選では、現職が異常な高得票率で再選される……。 緊迫の続く、現在のベラルーシの姿へとつながる物語。 “この小説が文学賞を受賞したとき、たくさんの賞賛とともに、批判の声もあがりました。 「そんなはずはない」というものでした" --作者 【著者プロフィール】 サーシャ・フィリペンコ 1984年、ベラルーシのミンスク生まれ。サンクトペテルブルグ大学で文学を学ぶ。テレビ局でジャーナリストや脚本家として活動し、2014年に『理不尽ゲーム』で長編デビュー。本書は複数の文学賞にノミネートされ、「ルースカヤ・プレミヤ」(ロシア国外に在住するロシア語作家に与えられる賞)を受賞した。 現在も執筆を続けており、ノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチからも高く評価されている。 【訳者プロフィール】 奈倉有里 (なぐら・ゆり) 1982年東京生まれ。東京大学大学院卒。博士(文学)。訳書にミハイル・シーシキン『手紙』、リュドミラ・ウリツカヤ『陽気なお葬式』(以上新潮クレスト・ブックス)、ボリス・アクーニン『トルコ捨駒スパイ事件』(岩波書店)、『ポケットマスターピース10 ドストエフスキー』(分担訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ)、『ナボコフ・コレクション マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック』(分担訳、新潮社)など多数。

語りなおしシェイクスピア 2 リア王 ダンバー メディア王の悲劇語りなおしシェイクスピア 2 リア王 ダンバー メディア王の悲劇

世界のベストセラー作家が、シェイクスピアの名作を語りなおすシリーズ第二弾。 あの「リア王」が、現代のメディア王に。 巨大な企業王国をめぐる三人の娘の忠誠と裏切り。 テレビ局や新聞社を傘下に収めるメディア王ダンバーは、会社の乗っとりを狙う娘たちによって療養所に入れられるも、脱走。末娘だけが父の身を案じて捜索にのりだすが…。父親から虐待を受け、クスリと酒におぼれた自らの体験を基にイギリス上流階級の腐敗を描き続ける作家が、強烈で横暴な父親「リア王」を語りなおす。解説・河合祥一郎。 【著者略歴】 エドワード・セント・オービン 1960年生まれ。イギリスの作家。男爵家の末裔として生まれ、イギリスとフランスで育ち、名門ウエストミンスター・スクールを経てオックスフォード大学で文学を学ぶ。幼い時に父親から性的虐待を受け、のちにアルコール依存症、ヘロイン中毒に苦しんだ半生をつづった「パトリック・メルローズ」シリーズ(全5作)が高く評価され、なかでも『マザーズ・ミルク』はフェミナ賞外国賞を受賞、ブッカー賞の最終候補作に。シリーズはベネディクト・カンバーバッチ主演・製作総指揮でテレビドラマ化された。 小川高義(おがわ・たかよし) 1956年生まれ。翻訳家。東京工業大学名誉教授。東京大学大学院修士課程修了、訳書『オリーヴ・キタリッジの生活』『オリーヴ・キタリッジ、ふたたび』(エリザベス・ストラウト 早川書房刊)、『停電の夜に』『低地』(ジュンパ・ラヒリ 新潮社刊)、『ねじの回転』(ヘンリー・ジェイムズ 新潮文庫)、『老人と海』(アーネスト・ヘミングウェイ 光文社古典新訳文庫)『アッシャー家の崩壊/黄金虫』(エドガー・アラン・ポー 光文社古典新訳文庫)他多数。 【原書タイトル】 Dunbar

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP