小説むすび | 出版社 : 集英社

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恋に焦がれたブルー恋に焦がれたブルー

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集英社

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2021年3月5日 発売

あなたといると身体が焦がれて痛くなる。 あなたがいないと心が涙で痛くなる。 ロングヒット『桜のような僕の恋人』の著者最新刊! 切なく胸を焦がす、かけがえのない恋の物語。 靴職人を目指す高校生の歩橙(あゆと)は、同じ学年の青緒(あお)に恋心を寄せている。彼女はいつもボロボロのローファーを履き、友達も作らず、ひとりぼっちで笑顔を見せたことすらない。 歩橙はそんな青緒に手作りの靴をプレゼントしようと思い立つ。 「僕が作ります。あなたが胸を張って笑顔で歩きたくなる靴を」 不器用に、真っ直ぐに、恋する気持ちを靴に込めようとする歩橙。そのひたむきな想いに触れて、青緒も次第に彼に惹かれてゆく。 しかし二人を試練が襲う。彼を愛おしいと思う気持ちが、青緒の身体に耐えがたい痛みを与える不思議な病を発症してしまったのだ。歩橙の言葉が、愛情が、してあげることのすべてが、青緒の身体を焦がすように傷つけてゆく……。 「わたしはただ、好きな人を素直に好きって思いたいだけなのに。 ただありふれた普通の恋がしたいだけなのに……」 【著者プロフィール】 宇山佳佑(うやま・けいすけ) 1983年生まれ。神奈川県出身。脚本家、作家。 ドラマ『スイッチガール!!』『主に泣いてます』、ドラマ・映画『信長協奏曲』などの脚本を執筆。 著書に『桜のような僕の恋人』『今夜、ロマンス劇場で』『この恋は世界でいちばん美しい雨』などがある。

アクティベイターアクティベイター

著者

冲方丁

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集英社

発売日

2021年1月26日 発売

標的は、日本国民1000万人ーー。 羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。 女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。 核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。 警察庁の鶴来(つるぎ)は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。 囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈(しんじょう)だった。 真丈は彼女に亡き妹の姿を重ね、逃亡に手を貸す決意をする。 核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。 一方、羽田には防衛省、外務省、経産省の思惑が交錯する。 いったい誰が敵で、誰が味方なのか。なぜ核は持ち込まれたのか。 爆発すれば人類史上最大の犠牲者がーーその恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。 『天地明察』、『十二人の死にたい子どもたち』、「マルドゥック」シリーズ等数々のヒット作を生み出した著者が、作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス。 冲方丁デビュー25周年記念作品。 【プロフィール】 冲方 丁(うぶかた とう) 1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。 2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。 主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『麒麟児』『もらい泣き』などがある。

累々累々

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2021年1月26日 発売

デビュー作『カモフラージュ』を超える衝撃。待望の最新小説発売。 本当の私は誰。 結婚、セフレ、パパ活、トラウマ……。不穏さで繋がる全5編。 たくらみに満ちた、著者の新境地。 「1 小夜」 「小夜と今年中に籍を入れたいと思う」。夕食の最中に告げられた、30歳の彼からの味気ないプロポーズ。23歳という自分の年齢が結婚に適しているのかどうか、小夜にはわからなかった。 「2 パンちゃん」 獣医の石川は、去勢手術をするたびに自分のモノが切られる夢を見る。そんなある日、友達以上恋人未満の女性とラブホテルへ行くことになりーー。 「3 ユイ」 恋愛シミュレーションゲームをプレイするがごとくパパ活女子との逢瀬を繰り返す星野は、これまで出会った誰とも違う、ある女子大生と出会う。 「4 ちぃ」 美大生の彼女が、才能と人柄にのめり込んだハジメ先輩。すべてを賭けて好きになったその恋の末路はーー。 「5 小夜」 誰もがうらやむ幸福な結婚式の、秘密。 【著者プロフィール】 松井玲奈(まつい・れな) 1991年7月27日生まれ。愛知県豊橋市出身。著書に『カモフラージュ』。

十年後の恋十年後の恋

著者

辻仁成

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集英社

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2021年1月26日 発売

「離婚して10年、そして、私はようやく恋をした」。 パリで暮らすシングルマザーのマリエ。 小さな投資グループを主宰するアンリ。 2019年にはじまる、マリエとアンリの運命的な出会いの行方。 新しい世界の、永遠の恋を描いた、辻仁成の最新長編小説。 いまだ世界中で収束の兆しを見せない新型コロナウイルス。 長年パリで暮らす著者が、パリで暮らす女性を主人公に、コロナ以前と以後にまたがる運命の出会いと愛の奇跡を描いた長編小説。 パリでの生活を発信しつづけ、多くのファンを持つ著者による、この時代にしか書けなかった大人の恋愛小説。 【著者略歴】 辻仁成(つじ・ひとなり) 東京都生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。作家・詩人・ミュージシャン・映画監督と幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版Le Bouddha blancでフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『日付変更線』『父 Mon Pere』『エッグマン』『真夜中の子供』『84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと』他、著書多数。

ダリウスは今日も生きづらいダリウスは今日も生きづらい

「大丈夫じゃなくても、大丈夫。」 生きづらいあなたへ贈る、友情と成長の物語。 イラン出身の母と白人の父をもつ、ペルシア系アメリカ人のダリウス。 家でも学校でも疎外感を覚える彼は、母の故郷ヤズドを家族で訪れることに。 そこではじめての友達を見つけ……。 民族、人種、性的指向、うつ病、多重のアイデンティティに悩む16歳の青春物語。 ◎ウィリアム・C・モリス賞受賞 ◎ボストングローブ・ホーンブック賞フィクションと詩部門オナー受賞 ◎Asian/Pacific American Awards for Literature ヤングアダルト文学部門受賞 ◎Lambda Literary Awards 児童・ヤングアダルト部門最終候補作 [アメリカの様々な年間ベストブックスに選出されました!] タイムズ/ウォール・ストリート・ジャーナル/バズ・フィード/パブリッシャーズ・ウィークリー/カーカス・レビュー/ニューヨーク公共図書館/ブック・エキスポ・アメリカ ほか多数 【著者略歴】 アディーブ・コラーム Adib Khorram 作家、グラフィックデザイナー、お茶愛好家。アメリカ合衆国のミズーリ州カンザスシティで育つ。南イリノイ大学でデザインと舞台技術を学ぶ。 その後イベント会社に勤務するかたわら、2018年に『ダリウスは今日も生きづらい』でデビュー。本書はウィリアム・C・モリス賞や、ボストングローブ・ホーンブック賞オナーなど様々な賞を受賞した。 執筆以外の時間は、ルッツ・ジャンプの練習をしたり、ヨガで逆立ちをしたり、ウーロン茶を淹れたりしている。 【訳者略歴】 三辺律子(さんべ・りつこ) 東京都生まれ。英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院文学研究科児童文学専攻修士課程修了。訳書にジャンディ・ネルソン『君に太陽を』(集英社文庫)、デイヴィッド・レヴィサン『エヴリデイ』(小峰書店)、ジョーン・エイキン『月のケーキ』(東京創元社)など多数。 【原書タイトル】 DARIUS THE GREAT IS NOT OKAY

彩無き世界のノスタルジア彩無き世界のノスタルジア

著者

行成薫

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2020年12月16日 発売

過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。やがて明らかになる彩葉の真実とはーー。 切なく忘れがたい「企み」の物語。 『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。 【著者略歴】 行成薫(ゆきなり・かおる) 1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年「名も無き世界のエンドロール」(「マチルダ」改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞。著書に『バイバイ・バディ』『ヒーローの選択』『僕らだって扉くらい開けられる』『廃園日記』『ストロング・スタイル』『怪盗インビジブル』『本日メニューは。』『スパイの妻』などがある。

さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集

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集英社

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2020年12月16日 発売

氷室冴子のまぼろしの短編4編を初めて書籍化! 若い教師を愛する女子高生の心を繊細なタッチで描いた異色作「あなたへの挽歌」。 あるフラストレーションを抱えた彼女の秘密「おしゃべり」。 悲しみ、苦しみ……10代の悩みを情感豊かに描いた「悲しみ・つづれ織り」。 女の子同士のへんてこな関係を軽快につづったユニークな快作「私と彼女」。 等身大の少女から古代ファンタジー、古典へのいざないまで、幅広いジャンルで絶大な人気を誇った氷室冴子の書籍未収録短編をここに収録! さらに、傷付き、傷付けながら自分を取り戻す少女の姿が話題をさらった受賞作「さようならアルルカン」、一人の少女失踪から明らかになる孤独と傷、そして再生を描いた衝撃の文庫デビュー作「白い少女たち」を併録した大ボリュームの初期傑作集。 伝説の少女小説家、氷室冴子の原点がここにある。 少女の瑞々しさ、純愛、葛藤、ひりつくような焦燥感。 そして『少女』という檻に閉じ込められた閉塞感ーー。 2008年に生涯の幕を閉じるまで、少女小説ブームを牽引し数多の読者を魅了した氷室冴子。 ページをめくると、あなたが知らなかった氷室冴子にきっと出会う。 時代は変わっても異彩を放ち続ける透明感溢れる世界といきいきと輝くキャラクターに、きっと驚く。 【収録作品】 ・さようならアルルカン ・あなたへの挽歌 ・おしゃべり ・悲しみ・つづれ織り ・私と彼女 ・白い少女たち 【著者について】 氷室冴子(ひむろさえこ) 1957年生まれ。1977年第10回「小説ジュニア」青春小説新人賞佳作入選。コバルト文庫に『白い少女たち』『さようならアルルカン』『クララ白書1・2』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク1〜8』『銀の海金の大地1〜11』など著書多数。2008年肺がんのため没。

るん(笑)るん(笑)

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集英社

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2020年11月26日 発売

スピリチュアルと科学が逆転した、 心の絆が生み出すユートピア・ニッポン! 平熱は38度で、病気の原因はクスリを飲むこと。 お祈りですべての病気を治す世界で繰り広げられる、 誰もが幸せなディストピア。 『皆勤の徒』『宿借りの星』で日本SF大賞を2度受賞した 期待の星による、連作小説集。 結婚式場に勤める土屋は、38度の熱が続いていた。 解熱剤を飲もうとすると妻の真弓に「免疫力の気持ち、なぜ考えてあげない」と責められる。 ……「三十八度通り」 真弓の母は、全身が末期の蟠りで病院のベッドに横になっていた。 すぐに退院させられ、今後はそれを「るん(笑)」と呼ぶ治療法を始めることになる。 ……「千羽びらき」 真弓の甥の真は、近くの山が昔の地図にはないと知り、登りはじめた。 山頂付近で、かわいい新生物を発見する。それは、いまは存在しないネコかもしれなかった。 ……「猫の舌と宇宙耳」 【著者略歴】 酉島伝法(とりしま・でんぽう) 1970年、大阪府生まれ。作家、イラストレーター。 2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞し、 13年刊行の作品集『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。 19年刊行の第一長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞。 他の著書に『オクトローグ 酉島伝法作品集成』がある。

きのうのオレンジきのうのオレンジ

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2020年10月26日 発売

「弱音を吐かない人は、いつだってひとりで闘っている」 がん宣告を受けた<彼>と、彼を支える<家族>の物語。 心揺さぶられる感動長編。 三十三歳の遼賀が受けた胃癌宣告。どうして自分が……涙が溢れてきて、恐怖で震えが止まらない。その時、郷里の岡山にいる弟の恭平から荷物が届く。入っていたのは、十五歳の頃、恭平と山で遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴。それを見た遼賀は思い出す。あの日のおれは、生きるために吹雪の中を進んでいったのだ。逃げ出したいなんて、一度たりとも思わなかったーー。 【著者略歴】 藤岡陽子(ふじおか・ようこ) 1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」が、宮本輝氏選考の北日本文学賞の選奨を受ける。09年『いつまでも白い羽根』でデビュー。著書に『手のひらの音符』『晴れたらいいね』『おしょりん』『満天のゴール』『跳べ、暁!』などがある。現在は、京都の脳外科クリニックに勤めている。

バグダードのフランケンシュタインバグダードのフランケンシュタイン

<中東×ディストピア×SF小説> 連日自爆テロの続く2005年のバグダード。古物商ハーディーは町で拾ってきた遺体のパーツを縫い繋ぎ、一人分の遺体を作り上げた。しかし翌朝遺体は忽然と消え、代わりに奇怪な殺人事件が次々と起こるようになる。そして恐怖に慄くハーディーのもとへ、ある夜「彼」が現れた。自らの創造主を殺しにーー 不安と諦念、裏切りと奸計、喜びと哀しみ、すべてが混沌と化した街で、いったい何を正義と呼べるだろう? 国家と社会を痛烈に皮肉る、衝撃のエンタテインメント群像劇。 各国で数々の賞を受賞! アラブ小説国際賞受賞(アラビア語版原書) イマジネール大賞外国語部門受賞(フランス語版) キッチーズ賞 金の触手部門受賞(英語版) ブッカー国際賞最終候補(英語版) アーサー・C・クラーク賞最終候補(英語版) 【著者略歴】 アフマド・サアダーウィー イラクの小説家、詩人、脚本家、ドキュメンタリー映画監督。2009年、39歳以下の優れたアラビア語の作家39人を選出する「ベイルート39」に選ばれる。2014年に『バグダードのフランケンシュタイン』で、イラクの作家としてはじめてアラブ小説国際賞を受賞。本書は30か国で版権が取得され、英語版がブッカー国際賞およびアーサー・C・クラーク賞の最終候補となった。現在バグダード在住。 【訳者略歴】 柳谷あゆみ (やなぎや・あゆみ) 1972年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。公益財団法人東洋文庫研究員、上智大学アジア文化研究所共同研究員。アラビア語翻訳者、歌人。 歌集『ダマスカスへ行く 前・後・途中』にて第5回日本短歌協会賞を受賞。 訳書にザカリーヤー・ターミル『酸っぱいブドウ/はりねずみ』(白水社エクス・リブリス)、サマル・ヤズベク『無の国の門 引き裂かれた祖国シリアへの旅』(白水社)など。 【英語版タイトル】 FRANKENSTEIN IN BAGHDAD

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