小説むすび | 出版社 : 集英社

出版社 : 集英社

谷中びんづめカフェ竹善 2 春と桜のエトセトラ谷中びんづめカフェ竹善 2 春と桜のエトセトラ

“猫の町"谷中にたたずむ“びんづめ専門カフェ"では、今日も英国人店主がとっておきのひと品をご用意しております。 谷中に住む女子大生の紬は、近所で“びんづめ専門カフェ"を営む英国人セドリックと知り合い、彼の義理の息子・武流の家庭教師として店に出入りすることに。 ある日、谷中商店街で「谷中七福猫」として観光客に人気の猫の置物が盗まれた。 同じ頃、武流の飼い猫がいなくなり、紬たちは商店街中を探し回る。 ようやく猫の居場所をつきとめたものの、猫を取り返す代わりに紬たちは「昔、外国人の奥様にごちそうになった甘い麦茶」を再現しなくてはならなくなった。 試行錯誤の末、セドリックが見つけた答えとは…!? 【谷中びんづめカフェ竹善シリーズ既刊・好評発売中】 人見知りでコミュ障の女子大生、紬は、唯一の趣味である手芸のために、日暮里繊維街に近い谷中でひとり暮らしをしている。 実家の母から送られてくる大量の野菜を持てあまし、こっそり捨てようとしたところを、通りすがりの英国人男性にとがめられ、彼の営む“びんづめ専門カフェ"に連行された。 そこで紬は、野菜たちが保存食として生まれ変わるのを見て感動し…!? 人付き合いの不器用な紬、セドリック、武流が織りなす、おいしい下町人情物語。

サヨナラまでの30分 side:颯太サヨナラまでの30分 side:颯太

人づきあいが苦手な大学生の颯太と、一年前に事故死したミュージシャンのアキ。 颯太が一人になりたい時によく行く廃墟プールで偶然拾った、今は亡きアキのカセットテープを再生する30分だけ、正反対な2人は入れ替わり1つの体を共有することになって……!? ひとりで音楽を作っていた颯太は、次第にアキや仲間と音楽を作る楽しさを知り打ち解けていくが、「ECHOLL」を去ったアキの恋人・カナだけは戻ってこない。 カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとする2人。 一方カセットテープに異変がおき、アキと颯太の入れ替われる時間は短くなっていくーー。 “サヨナラ"がくれた僕らの“はじまり"の物語。 切ない想いが重なり合いキセキを起こす、青春音楽ラブストーリーが誕生! 1.廃墟プールとカセットテープ 2.そうして、彼は再生される 3.ECHOLLの残骸 4.ライブハウスの思い出 5.虫干しとトロイメライ 6.星が巡るように、もう一度 7.はじまりの記憶 8.あなたが夢見た未来 新田真剣佑×北村匠海W主演の話題の映画を完全小説化。

となりのヨンヒさんとなりのヨンヒさん

もしも隣人が異星人だったら? もしも並行世界を行き来できたら? もしも私の好きなあの子が、未知のウイルスに侵されてしまったら……? 切なさと温かさ、不可思議と宇宙への憧れを詰め込んだ、韓国SF短編集全15編。 同性愛、フェミニズム、差別と情報統制ーーマイノリティからのまなざしを受け止めつつ、人々の挫けぬ心を繊細に描く、「いま」と未来の物語。 宇宙飛行士を志す「私」は、夜な夜な母と囲碁を打ちながら、そのための勉強と準備を着々とすすめていた。しかし試験から帰ったその日、交通事故に遭い……。(「宇宙流」) 馬山沖には、亡者の残滓が水面に浮き上がって見える場所がある。ある日台風のニュースで、行方不明者リストの中に昔好きだった女の子の名前を見つけたヒョナは……。(「馬山沖」) スジョンの住む部屋の隣には、ガマガエルのような見た目の〈彼〉が住んでいる。 ある日ひょんなことから、その〈彼〉をお茶に招くことになり……。(「となりのヨンヒさん」) 【目次】 第一部 となりのヨンヒさん デザート 宇宙流 アリスとのティータイム 養子縁組 馬山沖 帰宅 となりのヨンヒさん 最初ではないことを 雨上がり 開花 跳躍 第二部 カドゥケウスの物語 引っ越し 再会 一度の飛行 秋風 【著者について】 チョン・ソヨン ソウル大学で社会福祉学と哲学を専攻。 大学在学中、ストーリーを担当したマンガ「宇宙流」が2005年の〈科学技術創作文芸〉公募で佳作を受賞し、作家としてのスタートを切った。 小説執筆と併行して英米のフェミニズムSF小説などの翻訳も手掛けている。 2017年には他の作家とともに〈韓国SF作家連帯〉を設立し、初代代表に就任した。 社会的弱者の人権を守る弁護士としても活動中。 【訳者について】 吉川凪(よしかわ・なぎ) 大阪市生まれ。新聞社勤務を経て韓国に留学し、仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。 キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』(クオン)の翻訳で、第4回日本翻訳大賞を受賞した。 著書に『京城のダダ、東京のダダーー高漢容と仲間たち』など、訳書にチョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』、崔仁勲『広場』(以上クオン)など多数。

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