出版社 : 集英社
尸魂界で破面、滅却師、完現術者、死神、そして霊王の秘密を握る童・産絹彦禰の史上稀に見る乱戦が始まった。混乱した戦場でまだ見ぬ卍解が炸裂する……!! 一方、空座町は綱彌代時灘の手により隔離された。浦原と檜佐木もまた強敵と対峙する。時灘による邪悪な策謀の形が姿を現す……!!
ジャンプSQ.で大人気連載中『憂国のモリアーティ』が初小説版になって登場!! 酒場での賭けポーカーでイカサマをしたことがばれてしまったモラン。 ウィリアムはそのイカサマを見抜いた男に興味を持ち、「戯れ」として自らも 賭けポーカーに興じることに。しかし、男は思わぬ手に出てきて…? 他にも、 ルイスが任務で飼育することになった熱帯魚に「ウィリアム」と名づけて熱をあげすぎたり、 アルバートとモランのワインの飲み比べ対決、ジョンがシャーロックの変わりに探偵となって 名(?)推理を披露するなど、本編では描かれなかったオリジナルエピソードを収録!!
70年前の「煉獄の日」以降、世界は原因不明の“霧"に覆われた。 その霧に触れた植物は枯れ、動物は怪物に変異し、人間は不治の病に侵された。 しかし、人類は諦めていなかった。 唯一、霧の届かない王都に暮らす人々は“霧"を逆にエネルギーとして利用し、毒の霧を中和し、怪物に対抗し得る武器“ミストギア"を開発。 そして「煉獄の日」以降、初めて王都以外を探索すべく、部隊を結成。 物語は、その人類の希望となる部隊“GEARS"の一員、ウェズから始まるー!!
<b>我々の取り繕った世界を、皮を、作者は次々と引っ剝がす。 人間の暗部を見せてくれる。 ーーこだまさん(作家)絶賛!! (『夫のちんぽが入らない』『ここは、おしまいの地』)</b> 七年余り雌兎だった記憶を持ち、雄との交尾に開け暮れた一生を送った女。現世でも常に交尾を欲し、数々の奇行に走る。そして前世でつがいだった男と再会するが、その先で遭遇した恐ろしい出来事とはーー(前世は兎)。 36歳、教員で休職中の独身女が日々「ヌッセン総合カタログ」を詳細に書き写す訳は、「スティレス」を解消する為だった。同僚が次々と部屋を訪れ、職場復帰を促すのだがーー(宗教)。 破滅を迎えた世界で、国のマラソン競技に選抜された姉。労働力として認められないものへの唯一の栄誉だが、自殺や逃亡は許されない。選手村への出発を翌日の向かえた夜、姉がとった行動とは……(ランナー)。ほか、全七話。 現実感覚を揺さぶる快作集! 【著者略歴】 吉村萬壱(よしむら・まんいち) 1961年、愛媛県松山市生まれ。大阪府枚方市育ち。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を経て専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞、2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞、2016年『臣女』で第22回島清恋愛文学賞を受賞。著書に『バースト・ゾーン』『ヤイトスエッド』『ボラード病』『虚ろまんてぃっく』『回遊人』など多数。
モンゴル族の覇権を懸け、テムジン率いる二千騎が、トドエン・ギルテとタルグダイのタイチウト軍六千騎と対峙し、闘いが始まった。テムジンへの助勢を考えたジャムカは二百五十騎を率い、戦の様子を見守る。数の上では劣勢のテムジン軍が、タイチウト軍の半数を滑走に追い込もうとしたその時、黒い旗を掲げた少数の騎馬隊が新たに出現した。その隊は、テムジン軍を断ち割り、ジャムカのほうに向かってくるー。
勇者に憧れる少年、白州大河がなんの因果か魔王に転生! 正体を隠して入学した勇者学園で出会った美少女は──勇者の末裔と、魔王の婚約者!? 大河は魔王とバレずに勇者になれるのか?
女勇者マイカと魔王討伐の旅に出ていた12歳の美少年レムは、突然パーティを抜けるよう言い渡される。居続ける条件は性奴隷になること!? ちょっとエッチな「小説家になろう」の大人気作品、書籍化!
この世界は因果応報、前世の行いで生まれ変わった時のランクが決まる。神すら驚くほど善人だった男は、貴族の息子アレクサンダーとして生まれ変わり、SSSランクの人生をスタートさせた!アレクは許嫁のアンジェリカと仲良く学びながら、史上最強レベルの魔力であらゆる知識を引き出せる「賢者の石」を作り出す!街で助けた少女エリザが実は帝国皇帝で、その依頼を受けて国の反乱を鎮圧。アレクは副帝となり、皇帝の右腕となって国の問題を次々解決していく。さらに伝説の守護竜カラミティの石化を解き、配下としてしまう!賢さを武器に、すべての期待に秒で応え、光速で立身出世する!最高のサクセスライフ、開幕!
暗殺者のプファイルを倒し、ひとときの安らぎが訪れるかと思いきや、従妹のイェニーが突然、オリヴィエさまに向かって俺の側室になりたいと直談判しに来た!?さらに、公爵家から息子に魔法を教えてほしいと頼まれ、順調に貴族としての役割を果たすことに。一方、婚約者のオリヴィエを狙う新たな刺客が現れる。従妹を人質に取られ、その上、俺の剣技を軽くあしらうほどの強敵。防戦一方になってしまう俺だが、“守りたい”という強い意思が眠っていた本当の力を解放する!!大切な家族を守るために強くなるジャレッドの冒険譚第二弾!
魔法使いの修行をこなし、魔力を高めたアッシュは、エルシュタット王国に帰ってきた。魔法騎士団の友人から地中に潜む《女王蟻》に世界が脅かされていることを聞き、退治に向かうが……!? シリーズ完結巻。
新装備の購入資金稼ぎに、《器用貧乏》スキルを駆使して雑魚魔物掃討を請け負うアサギ。そして絶対的強敵・ワイバーンに立ち向かうことに……。異世界最速の転移者が美女エルフと駆け抜ける冒険譚第2弾!
仙台の大学に通う青年・支倉爽太は、人には秘密にしている過去があった。 失意の底にいた小学校三年生の頃、幽霊が出ると噂のある海で溺れたことをきっかけに、遠い未来ーー2070年ーーへと時間を超えたことがあったのだ。 そして現代に戻れたあとも、未来で出会った年上の女性を忘れられずにいた。再会する方法など分かるはずもなく、気持ちを押し殺して大学とアルバイトに明け暮れていた爽太。 しかし、大学の室内楽サークルに入っている友人達の揉め事に関わる中で親しくなった八宮和希という青年に「おれは、過去から来た人に会ったことがある」と告げられて……? 大好評を博した『どこよりも遠い場所にいる君へ』に続く、様々な「出会い」の物語!
金曜23時20分に始まる「イブニング・スクープ」のニュースキャスター、愛優一郎。 彼はただのキャスターではない。地道な取材と鋭い観察眼から、華麗に事件を解決する「キャスター探偵」なのだ。 同居している助手であり、新人ミステリー作家でもある竹之内誠人は、初めての単行本の出版が決まって喜んでいた。 だがその宣伝のやり方をめぐって愛と喧嘩になってしまう。 気まずい状態になってしまい、竹之内も同行するはずだった人気フレンチレストランの取材に一人で行った愛は、その晩帰って来なかった。 心配していた竹之内のところに刑事の藤田が来て告げたのは、愛が警察に身柄を拘束されたという事実。しかも容疑は殺人。 ところが愛は頑なに黙秘しているというのだ。一体何が起こったというのか?
地域密着型の地方銀行・ななほし銀行に入行一年目の小林髙(たかみ)は、顧客をクレイマー化させて支店に迷惑をかけてしまったことを気に病み、辞職をしようかと考えていた。 ところが、二年目の年度初めに支店から本部へと異動になった。部署は監査部。しかも個人取引担当ーー通称コトリ班への異動。 メンバーは三十代半ばの矢岳瑛一(美形だが考えが読めない)、きれいだが愛想のない多岐川千咲(数歳上のはずだが怖くて年齢が訊けない)など、クセの強い人たちばかり。 そんな中で、偽ドル札や、すぐに読み取れなくなる通帳など、様々な顧客トラブルに巻き込まれて!? お客さまは神様……じゃないから本当に大変です。
瑞燕国で虐げられる尹族の少女・玉瑛は、聡明な知性があったにもかかわらず、その出自から貴族の屋敷で下女として働いていた。 原因となったのは、尹族出身だった皇帝の愛妾・柳雪媛。皇帝の寵愛を得て絶大な権勢をほこり、謀反を起こそうとして誅された女だ。 以来、瑞燕国では尹族の地位は最下層となってしまった。不遇に耐え懸命に生きていた玉瑛は、しかし、皇帝が発した「尹族国外追放」の勅命により屋敷を追われた。 あてもなく山中を彷徨う玉瑛は、騎兵に追いつかれ斬られ、柳雪媛への恨みを胸に意識を失ってしまう。 ぼんやりと意識を取り戻したとき目に入ったのは、見知らぬ女。高価な調度品。そして、女が玉瑛に呼びかけた。 「雪媛様」とーー。玉瑛は時を逆しまに超え、憎んでいた女に生まれ変わっていて!? 中華幻想復讐譚!
一流化学企業に勤める研究員、瓜原はるのは、社長賞をとった憧れの先輩・南が率いる群馬の研究所に異動になった。 意気揚々と出勤したが、そこは問題社員を集めたいわゆる「追い出し部屋」。天才研究員と謳われた南はやる気をなくして酒浸りになっていた。 チームに課せられた課題は、「3年以内メロンを収穫すること」。達成できなければ全員クビと言い渡されたはるのは、チーム存続のためにも、また南を再生させるためにも、メロン栽培に乗り出す。 メロンは栽培の難しい果物で、去年まで試行錯誤していた南たちも結果を出せていなかった。残された期限は今年度いっぱい。 悪戦苦闘するはるのだが、やがて南の左遷理由がパワハラ上司に逆らったためらしいと知る。 ギャンブルマニアの茂木や、社内不倫が発覚したという美紗も、聞けば理不尽な理由があった。 絶対にこんなところでつぶされるわけにはいかない。 南を目の敵にし、今もなお妨害をしてくるパワハラ上司・室谷に一矢報いるため、メロン課メンバーは奮起するが…!?
三代将軍家光は、島原の乱鎮圧後、島原藩松倉家を潰した。牢人となった旧藩士たちは、松倉家と隣接する平戸藩松浦家へ狼藉をしかける。苦慮した松浦肥前守は、再び斎弦ノ丞を辻番に任命し、家の安泰を図ろうとする。一方、将軍“御成”の栄誉を巡り、松平伊豆守ら重臣の権力抗争が激化。この“御成”を狙う企みを知った弦ノ丞に密命が下るが…。藩のため奮迅する辻番たちの活躍!書き下ろし時代小説。
介護施設に入所中の父を支え懸命に働く亜紀と、権力者の父の元で安穏と暮らす健司。二人の偶然の出会いと、亜紀の父浩介が偶然テレビに映った「死んだはずの男」湯浅を見たことから、運命は動き始める。十数年前の湯浅の死に父の重治が関わっていたと知った健司は、亜紀と事件の真相を追うが、二人の前に公権力の壁が立ち塞がり…。巨匠が描く渾身の社会派サスペンス。吉川英治文学賞受賞作。