出版社 : 集英社
死神、破面、滅却師、完現術者の強者を嘲笑う綱彌代時灘と彦禰の圧倒的な戦力。尸魂界と霊王の真実が明かされ、時灘の謀が全貌を現す。そして戦いの中、九番隊副隊長・檜佐木修兵は知る。己の斬魄刀の真の力を、その名の意味を。"死"を司る刃は巡る因果を断つことができるのか。更木剣八、グリムジョー、銀城など各勢力の大人気キャラクターたちが総登場!!久保先生の描きおろしイラストも大量収録!! ファン必見の、本編最終回に至る物語、完結!!
“悪王女"鮎子が生きることの意味を探す、究極の純愛小説。 画家を父に持つ鮎子は、逆子だったため帝王切開で生まれた。一度お腹を開くと次から自然分娩はできない。出産が一番の快楽だという母は、それを奪われたとして鮎子を責めた。 両親の画才を受け継いだ鮎子は東京藝術大学に進学し、京都から上京する。ある日、藝大の裏山でイボテンと名乗る男と出会い、ひょんなことから関係を持つことに。それ以後、四六時中、セックスばかりの毎日を送るようになる。そんななか、夏休みに帰省することを告げた鮎子を、イボテンさんは殴って出ていった。 鮎子は、実家で小説家の我謝さんと会い、彼の故郷である沖縄で共に夏を過ごす。そして大学に戻ったとき、イボテンさんが自殺したことを知った。突然の“不在"に足元から崩れ落ちるような感覚に陥る鮎子。 こっそり忍び込んだ彼の家には、キャンパスに描かれた裸の鮎子が残されており、なぜだかその絵に釘づけになってしまう。そして鮎子は思いもよらずその絵を盗み出す。 イボテンさんの存在の大きさと絵を描くことの本質に行き当たり、ひたすら絵を描くようになった鮎子は、ついに自分だけのモチーフを見つけることに……。 若い女性芸術家の視点で描く、濃厚でみずみずしい長編小説。 【著者略歴】 1955年東京生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。98年『皆月』で吉川英治文学新人賞を、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞をそれぞれ受賞。2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞受賞。『眠り猫』『なで肩の狐』『鬱』『二進法の犬』『百万遍 青の時代』『私の庭 浅草篇』『たびを』『愛情』『錏娥哢た』『少年曲馬団』『ワルツ』など著書多数。
今日もエルフちゃんと犬耳ちゃんは、ご主人さまと一緒にダンジョンを探索中。『さすごしゅ』に余念がないエルフちゃんたちだけど、ご主人さまはなかなか新しいダンジョンに行こうとしてくれないみたい。 そんなタイミングで、ご主人さまのチート能力を狙うアヤシイ奴らが登場!? でも当のご主人さまはマイペースのまま、無敵の力でなんにも気付かず楽々突破してしまうのだった! 犬耳ちゃんの意外な過去から、エルフちゃんとご主人さまの出会いまで、エピソードが盛りだくさん! 絶好調のファンタジーコメディ、大注目の第2巻!
ジャンヌ・ダルクとモンモランシの死を代償に、ついにフランス王国とブルゴーニュ公国は和平条約の締結を果たした。これにより王位継承権をめぐるフランス王国とイングランドの戦いも収束に向かうが、モンモランシに成り代わり、ジル・ド・レとしてホムンクルスの研究を続けていたラ・トレムイユは、完成までの時間を稼ぐため、さらなる内乱を引き起こそうとする。一方、キリスト教勢力とイスラーム勢力がせめぎ合う東ヨーロッパでは、ワラキア公ヴラド三世の前に謎の二人の美女が現れて…。混沌の百年戦争を描き尽くす歴史戦記+能力バトル+伝奇ファンタジーの三位一体巨編、ジャンヌ編堂々完結!!
最強の目『琥珀眼』を持ち未来の世界に転生した天才魔術師アベル。 成り行きで入ったアースリア魔術学園では、弟子のテッドや自称ライバルの少女エリザと共に、悠々自適な学園生活を過ごしていた。 だが、最強の力を隠し持つアベルを周囲の人間たちは放ってくれるはずもない。 学園の魔術対抗戦では相手の魔法を全て打ち消し、襲い来る謎の刺客を片手でひねる! だが本人は至ってマイペース。平常運転のまま未来の世界であらゆる常識をぶち壊していく! 最強の英雄が贈る絶対無敵の王道ファンタジー大注目の第2巻!
未知の敵『セイレーン』に対抗するため創設された『アズールレーン』。そのロイヤル陣営に所属するエディンバラ級二番艦であり、 メイド長を務めるベルファストは激戦地から離れたとある軍港で忙しい日々を送っていた。 ハロウィンではロイヤル寮の『艦船』総動員でお菓子泥棒を捜したり、クリスマスにはメイド隊に贈るプレゼントに悩んだり。 ベルちゃんは雪山で助けた小鳥の看病を精一杯するのだけれど、野生に返す時がやってきて……。 ベルファストのもとに舞い込む事件はいつも賑やかで、大切な仲間との絆を一層深めてくれる。そんな彼女の日常は今日も変わらず優雅で美しいーー。 大人気ゲームのスピンオフ小説、第二弾!!
亡き母と同じ、教師の道に進むため、 教員採用試験に向けて入念な準備をしてきた碧。 だが、試験の直前に思わぬ体調不良に襲われ、緊急入院! 幸い、大事には至らなかったものの、試験を受けることはできなかった。 碧はなんとか前を向き、就職活動に励もうとするがーー。 一方、「ゆきうさぎ」は零一という新しい料理人を迎え、メニューにも変化が。 また、長い間胸に秘めてきた想いを伝え合い、 ついに碧と付き合うことになった店主の大樹は、 彼女を励ましてやりたいと考えていて……? 秋が深まる中、「ゆきうさぎ」の常連客たちにも転機が訪れる。 人生は悲喜こもごも。 だけどおいしいご飯はきっとあなたの支えになる。 小料理屋が舞台のハートウォーミングストーリー、第7巻!
大学生の駿がアルバイトをしているのは、「トワイライト」というオカルト雑誌の編集部。ある日、編集長の鈴木原が娘の写真の隅に、二メートル近いひょろりとした黒い人影が写り込んでいることに気付いた。真相究明と取材を兼ねて幼稚園を訪れるという鈴木原に、駿もカメラ係として付き添うことになったのだが…?(『衝撃! 都市伝説の怪人』) 「トワイライト」編集部に、UFO目撃情報が寄せられた! 取材に赴いた編集者の橘麻衣子と駿は、そこで因縁の霊能力者・薔薇王院ジャンと遭遇し、怪しげな降霊会に参加することになり?(『怪奇! 死を映す魔の鏡』) お盆になり実家に帰省した駿は、不吉な夢をみた。ほどなくして、ひと足先に帰省していた千夏が姿を消してしまった。そして東京では、麻衣子に取材されていた薔薇王院ジャンが突如「神の怒りが若人たちに降りかかっている!」と言い出して!?(『名残の夏』) まったりオカルト小説、完結!
「私たちは十五歳で、一緒に死ぬ約束をした……」 「キスをしても、抱きしめあっても、わたしたちはやっぱりバケモノだった…!」 容姿端麗、成績優秀、ピアノも上手…と、どこをとっても非の打ちどころのない月島桜子。そして誰もが振り向く美少年でサッカー部、成績も学年上位の周防紫生。いわゆる普通の女子で、クラスの女子の一軍グループから外されまいと必死の土田知香。野球部出身でクラスのムードメーカー的存在の門倉翔平。 この4人には秘密があった。それは鏡に写った自分にツノが生えはじめていること…。4人は誰にも言えず、それぞれひた隠しにしていたが、ある日転校してきた水瀬和葉に見破られる。そして4人は和葉に呼ばれ体育館建設予定地に集められて…!? 傷ついた15歳たちの、戦いが始まる!青春幻怪鬼譚!
鵜崎真尋、25歳。実は早世した有名女優の娘なのだが、わざと地味メイクを施し、母親そっくりの顔を変えて生きてきた。 母とは違って引っ込み思案でおとなしい性格のため、なるべく目立たないようにしたかったのだ。 都内に父のいる自宅があるものの、一人暮らしをしたくて横浜の大学に進学し、そのまま就職した。 だがその会社をある事情で辞めてしまい、横浜で職探しをしていた真尋に、声をかけてきたのは人材派遣会社の社長を名乗る人物。 破格の報酬のその仕事とは、挙式直前に逃げた花嫁の身代わりとして、式に出てほしいというもので……!?
「きゅる、と小さく腹が鳴る。葵は口の中の三つのキャンディをゆっくりと舌の上で転がした。」美少女たちの、無垢な悪意の饗宴…! 私だけの秘密、教えてあげる…! 旧財閥で、日本有数のセレブ一族の家に生まれた葵は、大好きな3人の女友達を誘って、避暑地に遊びに来ていた。容姿、ステータス、どれをとっても申し分なく、それぞれが宝石のように目映く美しい女子たち……結衣はモデルをしており人形のように完璧な顔立ちとスタイルだし、莉子は高校生の頃に文学賞をとり華やかに文壇デビューした美少女小説家、ひまりは全国大会で入賞経験が何度もある美しすぎるスプリンター。4人がプールサイドにいると、周りの視線がうっとうしいくらいにまとわりついてくる。避暑地の夜の帳が下りて、完全な闇に包まれた4人の美少女たちは怪談話ならぬ、「誰にも打ち明けていない秘密の話」を順番に打ち明けることとなった。そこで打ち明けられた4人の秘密とは…!? 不幸と悪意が彩るサイコ・ホラー!
昭和36年。放課後の用務員室で子供たちに勉強を教えていた大島吾郎は、ある少女の母・千明に見込まれ、学習塾を開くことに。この決断が、何代にもわたる大島家の波瀾万丈の人生の幕開けとなる。二人は結婚し、娘も誕生。戦後のベビーブームや高度経済成長の時流に乗り、急速に塾は成長していくが…。第14回本屋大賞で2位となり、中央公論文芸賞を受賞した心揺さぶる大河小説、ついに文庫化。
イベント会社代表の真田幸弘は、数年前に函館で出会った若い女性・比紗也に東京で再会する。彼女は幼い息子を抱えるシングルマザーになっていた。真田は、美しく捉えどころのない比紗也に強く惹かれていく。一方、若き神父・如月歓は比紗也と知り合い、語り合ううち、様々な問題を抱える彼女を救おうと決意する。だが、彼女は男たちが容易に気づくことのできない深い絶望を抱えていてー。新・直木賞作家が描く、愛と救済の物語。魂に響く傑作長編小説。
少年時代と青春時代はいつもとめどない宿酔であったー。太平洋戦争中の暗く切ない、そして戦後の活力みなぎる時代に私の青春があった。中学一年で父を亡くし、戦後はさまざまな職業に就きながら人生への希望や不安を抱えて過ごしていた。自らの過去を見つめ、魂の彷徨や青春に宿るさまざまな陰影を鮮やかに描いた傑作。今なお根強い人気を誇る開高健。文壇での立ち位置を決定づけた自伝的小説。
大工の半吉は、出入りのお店から印半纏を誂えてもらうほど、腕の立つ職人。半纏をくれた三河屋の煤払いをした夜、見知らぬ男から五十両預かる。翌日、三河屋の主人に五十両盗んだ疑いをかけられ、謝れば許すといわれるが、身に憶えのない半吉は…。一方、質屋の万屋に五十両借りたい武士が現れる。大金を巡って複雑に絡んだ謎を解こうと探索に乗り出す藤十郎。江戸の痛快人情捕物帳。書き下ろし。
祖父と愛犬を続けて亡くし、ショックで学校を休んでいる中学生の樹。入るのを禁じられている土蔵の扉が開いているのに気付き足を踏み入れると、中には祖父の鉱物コレクションがあり、そして不思議な雰囲気の少年がいた。雫と名乗る彼と打ち解け、少し元気になった樹は、祖父の遺した鉱物の魅力に惹かれるようになり…。少年の繊細な心に鉱物の美しさを重ね合わせた、ファンタジックな物語。
実業家・堂林の所有馬が次々と故障。競馬記者の小林が疑惑を追う中、堂林の馬ジェメロがデビューを迎える。小林が魅了されるほどの素質馬だが、惨敗した上に故障も判明。そんな折、先輩記者の沢村が謎の死を遂げ、小林自身も危険を感じるようになる。競馬界で何が起こっているのか。誰を信じればよいのか。北の大地で小林が見た真実とは!?現実を超えるリアリズム、21世紀の競馬ミステリー。競馬業界随一の書き手が書き下ろし!
<b>GENERATIONS from EXILE TRIBE 片寄涼太さん、感動!!</b> 「タイトルの通り、今まで自分が生きてきたなかで一番"美しい雨"と出会うことができました。 そんな美しい雨のなかで"生きる意味"、"幸せとはなにか"ということに向き合うことができ、最後には必ず"美しい涙"が止まらなくなると思います。 生きているなかで心から大切に想える人と出会えること、ただそのことが"奇跡"なんだと気づかせてくれるとても素敵な作品でした。」 * * * * * * * * * * * * * * 彼女の笑顔を想うと、時々、涙がこぼれそうになる。 この幸せが、この恋が、ずっとずっと続いてほしい。そう思っていたのにーー。 駆け出しの建築家・誠と、カフェで働く日菜。雨がきっかけで恋に落ちた二人は、鎌倉の海辺の街で愛にあふれた同棲生活を送っている。家族のいない日菜に「夢の家」を建ててあげたい、そのために建築家として名を上げたいと願う誠だったが、ある雨の日、日菜と一緒にバイク事故で瀕死の重傷を負ってしまう。 目を覚ました彼らの前に、“案内人"と名乗る喪服姿の男女が現れる。 そして誠と日菜は、二人合わせて二十年の余命を授かり、生き返ることに。 しかしそれは、互いの命を奪い合うという、あまりにも苛酷で切ない日々のはじまりだったーー。 この恋の結末に、涙せずにはいられない。 『桜のような僕の恋人』の著者が贈る、胸打つ長編小説。 ●著者プロフィール 宇山佳佑(うやま・けいすけ) 1983年生まれ。神奈川県出身。脚本家、作家。ドラマ『スイッチガール!!』『主に泣いてます』『信長協奏曲』などの脚本を執筆。著書に『ガールズ・ステップ』『今夜、ロマンス劇場で』『桜のような僕の恋人』『君にささやかな奇蹟を』がある。