出版社 : 集英社
終戦の年に生まれ九段の花街で芸者の子として育った“わたし"は、小学二年生のときに置屋「鶴ノ屋」の子・哲治と出会う。それは、不思議な運命の糸が織り成す長い物語の始まりだった。(解説/谷崎由依)
勤め先が倒産し、再就職活動中の苑子。生来の地味さゆえか連敗中のある日、面接会場の窓から遠くのビルの屋上に建つ神社を見つけ、神頼みをする。数日後、採用が決まったのは、なんとその神社があるビルの受付だった。初出勤日の昼休み、何気なく屋上に上がった苑子はモッズコート姿で掃除をする神主の幹人と知り合い、弁当を分け合うことになり…。すこし不思議で心温まるお仕事ミステリー。
盗作疑惑が持ち上がる中、美人イラストレーターsacraが失踪した。彼女の幼馴染みでライターの朝倉は、クラスメイトや恩人、恋人などsacraに関わってきた人々にインタビューすることで彼女の真実に迫ろうと考える。盗作、経歴詐称、結婚詐欺など、息をするように繰り返した嘘の果てに姿を消したsacraは今、どこで何をしているのか。そして、彼女が本当に欲しかったものとはー?
“ロマノフ王家の宝冠をかざりし大金剛石六個を無償にてゆずりうける決心をした”という旨の予告状が、実業家・羽柴壮太郎氏のもとに届く。送り主は近ごろ新聞を賑わせていた怪人「二十面相」だった!外遊中の明智に代わり、小林少年がその機転で撃退し、盗まれずにすんだ。しかし予告状は次々と届くー。(「怪人二十面相」)少年探偵団が活躍し、日本中の少年少女たちを熱狂させた二編を収録。
『週刊少年ジャンプ』誌上にて、大団円を迎えた超人気連『BLEACH』より、衝撃のノベライズが登場! 大戦後、復興への道を歩みはじめた尸魂界。ルキアと恋次の結婚前夜の物語がつむがれる。
平安時代と中世ヨーロッパへ赴いた御戸ミツキが出会ったのは、ロリ美少女・藤原道長と、ドSの金髪お姉さん・ドラキュラ伯! 今巻は更生&調教(される側)!! THRヒロインたちとのハーレムもあるよ!!
知人の女性を捜して、男性が野々宮家を訪ねてきた。彼女の祖母が、鹿乃の祖母に着物を預けていたらしい。蔵からその着物を取り出すと、鮮やかな赤い糸が描かれていたが、一瞬でその糸は切れてしまい……?
副業の「まじない屋」のほうが繁盛している、金物屋を営む夜見坂少年。ある日、刑事の静から人身売買の噂を聞き、興味を惹かれた夜見坂は、男爵家の令息で医学生の千尋と、怪しい屋敷に乗り込むが……!?
大学生の駿は、先輩の紹介でアルバイトをすることに。出勤すると、そこはUMAや都市伝説を紹介するオカルト雑誌『トワイライト』の編集部! 少し霊感があるせいか、妙な事態に巻き込まれてばかりで!?
物心つく頃から“ブス"だったわたし。結婚式に憧れて、自分は無理でも演出する人になろうとウェディングプランナーになった。そんなわたしが、ブスゆえに、やり手で絶世の美男子の久世課長に求婚され!?
7月31日、誕生日の夜に、葵海は幼馴染でバンド仲間の陸に気持ちを伝えられないままライブに臨み、失敗してしまう。落ち込む葵海は事故に遭い、目覚めた日はライブの一週間前!?
淮水で金軍の兀朮が岳家軍と、ほぼ同時に撻懶が梁山泊軍と交戦するが、それぞれ退く形で一旦収束する。兀朮は楊令の遺児・胡土児を養子に迎え、南宋の宰相に復帰した秦桧は漢土の統一を目指し奔走する。一方、梁山泊の新頭領・呉用からの命令は相変わらず届かず、新体制下の模索が続いていた。子午山では妻・公淑の死を想い、王進は岩の上に座すー。静かに時は満ち、戦端の火蓋が切られる、第二巻。
明治二十年代中頃、東京の外れに佇む三階建ての灯台のような異様な本屋「書楼弔堂」。無数の書物が揃うその店で、時代の移り変りの中で迷える人々と彼らが探し求める本を店の主人が引き合わせていく。
第二次世界大戦中、野々村は学徒動員で伊勢神宮を守る任務につく。終戦後、十五歳で東京に転居し考古学を研究してきた。遷宮で沸く伊勢へ七十年ぶりに帰郷し、同級生と再会。空襲で行方不明になったままの友人・加藤明が話題になる。野々村は、加藤の最後の姿を語り始めるが…。悲惨な戦争に翻弄された青春の封印が解かれた時、殺人の惨劇が!難事件に挑む十津川警部の名推理。長編旅情ミステリー。
離婚後、地元の弱小球団アリゲーターズで働きだしたシングルマザーの茜。球団マスコットキャラの「中の人」として、個性的すぎる選手たちと一緒に奔走し……。愛と勇気のお仕事小説。(解説/美奈川護)
木村電器の新人社員・小林は、社長の思いつきで「ロボット開発部」への異動を命じられる。何の専門知識もないまま、博覧会で発表するために、ロボット作りを強いられた彼が取った手段は、ロボットの中におじいさんを入れることだった。一見、うまくいくかに思われたその場しのぎの作戦は、おじいさんの暴走で思いもよらない展開にー。小林たちの運命やいかに!?ハートフルコメディ小説。
将軍上洛の報に大坂城は大騒ぎ。饗応の膳を調えることになった西町奉行の久右衛門は献立作りに四苦八苦。そこに東町奉行が名乗りを上げたことから、いつしか東西奉行所同士の闘いにー(「風雲大坂城」)。僧形の一団による押し込み強盗や、鍋奉行を騙る無銭飲食が現れたりと、不穏な空気に包まれる大坂の町。そんな中、同心の村越勇太郎は一大決心を固めー(「偽鍋奉行登場!」)。シリーズ第8弾。
動物虐待、ゴミ屋敷放火、下水道内でのガソリン爆発ーK署勤務の刑事・亜坂の身辺で奇妙な事件が続発する。それぞれの現場には意味不明な言葉が残されていた。亜坂は本庁の土橋刑事の協力を得て捜査に乗り出すが、犯行は凶悪化の一途をたどり、ついには身許不明の女性が撲殺体となって発見される。その遺体にも、謎の言葉が刃物によって刻まれていた!社会の闇を抉る警察捜査小説、第二弾。