出版社 : 集英社
勝利がオーストラリアへ旅立って、声を聞くこともできず、つらい日々を送るかれん。休暇で実家に帰った時に「風見鶏」に顔を出すと、久々に再会した由里子から、思いがけない申し出を受ける。新展開!
売れっ子ホストばかりを狙い、顔に劇物をかけるという通り魔事件が発生。歌舞伎町のNo.1ホスト・空也に頼まれ、事件を調べることになった「club indigo」の面々だったが、容疑者だと思われたホストには意外な素顔が…!?渋谷のホストクラブ「club indigo」の個性派ホストたちが、事件や謎を追って夜を駆け抜ける!書き下ろし短編&特典も収録した、スタイリッシュミステリー新装版第2弾!
大坂の旅篭「さと屋」の看板娘・花歩。宿の手伝いの傍ら始めた名所案内で天神祭を訪れるが、祭の最中、さと屋の泊まり客の一人が騒ぎを起こしてしまう。人が見てはならないご神体を見ようとした、というのだ。彼は「天神さんに罰を当てて欲しかった」と言うのだが…。表題作ほか、「七墓めぐり」「浪華御役録」を収録。浪花の風物を鮮やかに描く、人情溢れる書き下ろし時代小説シリーズ第2弾。
昭和五年、東京。「忠臣蔵」の舞台で事件は起きる。容疑者は役者、裏方、観客すべて。だが、「嘘をつくのが商売」の役者たちを相手に捜査は難航。築地署は江戸狂言作者の末裔・桜木治郎に捜査協力を要請した。激動の時代を背景にした渾身の長編歌舞伎バックステージ・ミステリー。
札幌を離れ、仙台に進学した陽介を襲った大地震。波子さん、母、そして、出所した父との対面はー生き抜くこと、を深く問いかける感動の青春小説!第26回坪田譲治文学賞受賞『おれのおばさん』シリーズ待望の第三弾!
ANAグループ機内誌『翼の王国』の人気連載、待望の文庫化!二度目の失業でつらい思いをしていた時に、目に飛び込んできた憧れの人の姿。結婚も意識していた7年越しの恋人に別れを告げられ、ひとりで訪れた異国の街ー。人生の大切な一場面をあざやかに切り取った短編12本と、作家が仕事でプライベートで訪れた、国内外の印象的な場所を描く11編のエッセイ。あたたかく心にしみる作品集。
佐藤善幸、外食チェーンの正社員。身に覚えのない女性問題が原因で左遷された先は、6年半一度も帰っていなかった故郷の町にある店舗だった。淡々と過ごそうとする善幸だが、癖のある同僚たち、女にだらしない父親、恋人の過去、親友の結婚問題など、面倒な人間関係とトラブルが次々に降りかかり…。ちょっとひねくれた25歳男子の日常と人生を書いた、第23回小説すばる新人賞受賞作。
16歳の夏、なにもかもが嫌になって家出をした徹平。もう戻らないと心に決めた旅立ちだった。丸2日、夜行列車に揺られて降り立ったのは北海道は十勝の無人駅。たまたま知り合ったおばちゃんの家に泊まり、20トントラックに乗せてもらうことに。道中、ヤザワ好きの運転手に心をゆるし、打ち明け話をする。そして彼と別れ、ひとり礼文島に渡るー青春ロードノベル、著者初の文庫書き下ろし。
禁酒法下のアメリカ南部バージニア州では、「不死身」とうたわれたボンデュラント三兄弟が密造酒の製造・販売をおこなっていた。しかし、当局の締め付けが厳しくなっていき、やがて血で血を洗う抗争に発展、州を揺るがす裁判事件となる…。実話をもとに、著者の実の祖父であるジャックと二人の兄弟の絆と逞しい生き様を描き、アメリカの原風景を活写したと世評の高い、物語性豊かな傑作長編。
『週刊少年ジャンプ』の大人気連載『斉木楠雄のサイ難』が連載1周年を機にまさかの小説版登場! 斉木に降りかかる新たな災難とは? 短編5本、ショートショート4本、描きおろし挿絵、ピンナップを収録。
ー過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?- ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編! ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。同僚の鈴木秀人は無口で陰気、どことなく影があって職場で好かれていない。しかし、益田は鈴木と同期入社のよしみもあって、少しずつ打ち解け合っていく。事務員の藤沢美代子は、職場で起きたある事件についてかばってもらったことをきっかけに、鈴木に好意を抱いている。益田はある日、元恋人のアナウンサー・清美から「13年前におきた黒蛇神事件について、話を聞かせてほしい」と連絡を受ける。13年前の残虐な少年犯罪について調べを進めるうち、その事件の犯人である「青柳」が、実は同僚の鈴木なのではないか?と疑念を抱きはじめる……
堀田家随一のイケメン、青の出生の秘密とは?(「紺に交われば青くなる」)、藤島社長と堀田家の初めての出会いとは?(「縁もたけなわ味なもの」)、地味な紺が、亜美を射止めたきっかけは?(「愛の花咲くこともある」)。老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家があふれる人情で解決する人気シリーズ第8弾、番外編。知られざるエピソードが満載。書き下ろし3編を含む全11編。
TBNテレビの報道番組『ニュースイレブン』の遊軍記者、布施。警視庁捜査一課・継続捜査担当の刑事、黒田。偶然にも二人が追い始めた女子学生猟奇殺人事件の背後には、巨大な闇が潜んでいた……。
高松塚古墳の側で、古代貴人の衣装を纏った男の絞殺体が発見された。被害者は資産家の小池恵之介70歳。彼の口座から30億もの大金が引き出されていた。十津川警部は、小池の秘書で愛人の早川亜矢子を訪ねるが、何も知らないという。やがて、彼女も失踪し…。捜査の為、十津川警部たちは奈良へ。飛鳥時代への幻想の果てに連続する殺人!古代史の闇に迫る名推理。旅情あふれる長編歴史ミステリー。
堀田家に春がきた。勘一のひ孫たちも大きくなり、にぎやかな毎日を送っている。そんなある日、一家にとって大切な人の体調が思わしくないことが分かり…。大人気シリーズ第6弾!(解説/田口幹人)
過去を捨て、警備員として暮らす桐生。迷い猫が縁で、飼い主の少女・翔子と出合う。親しみ以上の気持ちを抱き始めた頃、彼女がボーガンで襲撃される。桐生は彼女を庇護し、ある殺人事件に関わっていることを突き止めるが…。秘密を抱えた少女との絆を守る為、男は封印した過去を掘り出し、圧倒的な巨悪に向かい合う。息づまる攻防の中に一筋の純愛を貫く男に、未来はほほえむか。傑作長編ミステリー。
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。カジュアルな雰囲気と個性派揃いのホストたちがウケて人気は上々だが、たびたび事件に巻き込まれ、オーナーの晶はホストたちと共に解決に奔走することに…。書き下ろしショートストーリーや特典もたっぷり収録した、大人気ミステリー「インディゴの夜」シリーズ新装版。
“生活安全特捜隊”とは、風俗や少年犯罪、サイバー犯罪まで、あらゆる事案を追う警視庁の一組織である。結城公一がその“生特隊”の班長となって3年目。渋谷のクラブで脱法ハーブが売買されているとの情報がもたらされた。売人は、子供たちにダンスを教えている男らしい。クラブ摘発に市民から反発の声が上がる中、結城らは男の行方を追うが…。生特隊の刑事たちが活躍する傑作警察小説。