出版社 : 青心社
皇女となる者、齢十六にして受け継ぐべしー神世の時代より連綿と続く高貴なる一族、フィリス公爵家。フィリシア公国を治める公爵の居城では、古からの口伝に従い、今日十六歳の誕生日を迎えた美貌の第一公女ルカシオンに全ての秘密を知らしめる謎の儀式『継承式』が執り行われようとしていた。継承の間で祝詞を唱え準備を進める后妃と大婆。その時、余人の立ち入ることを許さぬこの神聖な空間に、不遜な笑みを浮んべた軍服の男が足を踏み入れてきた。
烈風吹き荒ぶ中、死神の肩に乗ってピクニック気分の笑を連れ、カヌエは断崖絶壁を這い登り孤島の特別刑務所へと潜入した。爆弾魔「花屋の岬」を監獄から強奪し、特殊な能力を必要とするために相変わらず人手不足のままのフライング・サーカスへ迎えようというのだ。しかし、そこにいた岬は、女モドキに囲まれ酒池肉林の優雅な生活を送り、二度と外に出たくないとゴネるどうしようもない奴だった。おまけに宿敵クロスロードと博愛の天使がまたもや…。
私、白嶺深雪、史上最強のはずだった女子高生。ところが、修学旅行先の香港で目の前で起こった少女誘拐を阻止しようとした私は、べらぼうな強さの妖艶な美女にこてんぱんにのされてしまった。身体もプライドもズタボロ。手掛かりを追って、秘密結社「新義安」の本拠地に乗り込んだものの、今度は私が捕われの身、おまけに炎で焼かれたせいか、私に取り憑いていたはずの雪女のお雪までいなくなってしまった。まさに、絶体絶命の危機ってとこなんだけど…。
南の島ボルボダで、映画のロケ中に起こったグラビアクイーン上月ミミの変死事件。翌朝、祠にある魔神の壺の封印が破られているのが発見される。映画ロケが中止になり島から帰ってからというもの、清純派アイドル水田真澄は人が変わったように艶かしい行動をとるようになる。からめ取られるように真澄の虜になる者たち。やがて、TV局の周りで猟奇的な殺人事件が頻発。七生の元には、魔神を連れ戻すのを手伝って欲しいとボルボダの少女マナが訪ねてきた。
私、深雪、トラブルメーカーの雪女。お嬢様殺人事件で大暴れして、やれやれと一息ついていたら、今度は、バイクを走らせてる途中で、数人のチンピラから逃げているスッパダカの女の子を拾ってきてしまった。しかも、この子がなんと、今をときめく若手アイドル女優、王麗碧子だったから大騒ぎ。そのうえ、ヤクザの親分にはなつかれるわ、不可解な殺人事件に遭遇するわ、義兄さんは行方不明らなるわ、邪教集団と関わりになるわ…またもや厄介事のオンパレード。
私、白嶺深雪、高校二年生。定めにより、雪女リーザの魂が取り憑いた日本のトップシークレット生体兵器。箕田さんが、いたいけなこの私に危険なアルバイトを持ってきた。マフィアに狙われているわがまま女子高生社長令嬢の極秘警護。うーん、今リーザが充電期間中で出てきてくんないから危ない仕事イヤなんだよね。えっ、やると思ったから、お嬢様の学校に転校手続きを済ませたぁ。何でそんな勝手なことするわけぇ…ってなわけで引き受けるはめに…。
私、白嶺深雪、16才の高校生、実は、平安の昔より歴史の裏舞台で暗躍し続ける〈白嶺一族〉の次期頭領。おまけに〈雪女〉の別人格を持つ〈お雪憑き〉。ある日、ミステリー好きの由香利が目を輝かせて言うには、お嬢様学校へ通うクリスが、一週間前から行方不明。大騒ぎの両親は、一本の電話を受けたのち、何事もなかったように日常の生活に戻ってしまった。ウ〜ン、これって事件なのかなぁ。なんて言ってるうちに、大変な事件に首を突っ込むことに…。