出版社 : 静山社
日本語版『ハリー・ポッターと賢者の石』発売25周年を記念した、スペシャルボックスセットが完成しました。全7巻(7冊)を、漆黒の布装に、各巻を象徴するモチーフを織り込んだアイコンを金箔で施した、ジャパンオリジナルデザインです。(装画:カワグチタクヤ/装丁:城所潤)
南米大陸での任務を果たし、帰国の途につこうとしたテメレアとドラゴン戦隊の仲間たちだったが、ミエンニン皇太子の側近であった料理人ゴン・スーの招きを受け、一路中国を目指すこととなった。しかしその途上、ポテンテート号は激しい嵐に呑まれ、座礁してしまう。 その頃、極東の島国の浜辺に、ひとりの西洋人男性が漂着した。しかも彼は、頭部に深い傷を負い、長きにわたる記憶を失っていた。 〈--「ウィリアム・ローレンス」と、男は口にした。そう、これが自分の名前。〉 各国のドラゴンたちとともに、記憶の深い淵をたどりながら、日本から中国、そしてロシアへと至る果てしない旅のゆくえはーー。
キャロウェイ博士がロンドンラグーンの底に消えてから半年。すでに六回の銀行強盗をやってのけたスカーレットとアルバートは、いよいよ難攻不落とうわさされるウォリックの〈信仰院〉の地下金庫室から財宝を奪う計画を決行。この仕事を成功させて〈信仰院〉は銀行の三倍稼げると知ったスカーレットは、これからは各地の〈信仰院〉をねらおうと決めた。そんな折、二人の行方を追っていたハンド同業組合の巧妙な罠にはまり、仲間のジョーとエティをさらわれてしまう。ハンド同業組合の本部に連れていかれた二人は、組合のドン、ソームズに提示された人質交換の条件を満たすため、ノーサンブリアの埋没都市へと向かう。二人は果たして、襲い来る〈堕種〉や〈信仰院〉の強大な力から逃げ切ることができるのか。息つく間もないディストピア・アドベンチャーの第二巻!
虚空の闇に浮かぶ魔法使い養成学校〈スコロマンス〉。学園生活最大のサバイバル試練となる卒業式を、世界中の怪物を〈スコロマンス〉に呼び寄せ、校舎ごと虚空に葬り去るという前代未聞の偉業で切り抜けたガラドリエル(エル)ら生徒たち。だが、その虚空には、最凶の怪物・目玉さらいとともに、エルの最愛の友人、オリオンが自らの意志で残ってしまった。 その一方で、エルの戻った現実世界では、次々と世界各地の魔法使い自治領が破壊されていた。果たして、エルはオリオンを、そして世界を救うことができるのか? 現代SFファンタジーの旗手ナオミ・ノヴィクが描く、不世出のダーク・ファンタジー〈死のエデュケーション〉シリーズ、いよいよここに圧巻の完結!
過酷な戦いと長旅の末、軍務から離れる決意を固めたローレンスは、オーストラリア内陸の地“緑の谷間”でテメレアとともに隠遁生活を送っていた。ところが、安息の日々を打ち破るように、意外な英国の使者がやってくる。南米大陸に勢力を拡大するナポレオン軍に対抗するため、英国政府がローレンスに軍務復帰を求めていた。胸に秘めた愛国心とテメレアの闘志を支えに、ローレンスたちはふたたび大海原へ、そして未だ見ぬインカ帝国へーー!
東欧のとある谷間の村には、奇妙な風習があった。100年以上生きていると言われる魔法使い<ドラゴン>によって、10年に一度、17歳になる娘が一人選ばれる。その娘は、谷はずれの塔に連れていかれ、ドラゴンとともに暮らさなければならない。10年経って塔から出てきた娘は、まるで別人のようになり、村に戻ってくることはないという。 アグニシュカは17歳。そして今年はドラゴンがやってくる年。平凡でなんの取り柄もない自分が選ばれることはない、と思っていた。しかし、ドラゴンに指名されたのは、アグニシェカだった。 全米の識者が選ぶSFファンタジーの最高傑作、ネビュラ賞受賞。ノヴィクの話題作。
<ドラゴン>とアグニシュカたちは、計り知れない犠牲を払い、長いあいだ〈森〉に囚われていた王妃を奪還した。だが、王妃はまるで人形のように何も反応しない。 〈森〉の侵入を食い止めるため奮闘するドラゴンを残し、アグニシュカは援軍を請いに、国王の住まう都に向かう。しかし、待ち受けていたのは、彼女の「能力」を認めようとしない魔法使いたちと、〈森〉の恐るべき罠だった。 罠に翻弄されながらも、ドラゴンの塔を目指すアグニシュカだったが......。暴かれる真相と、ドラゴンとアグニシュカのロマンス。そして、怒濤のラストへ。
虚空の闇に浮かぶ魔法使い養成学校〈スコロマンス〉。入学した生徒たちは絶え間なく襲ってくる怪物たちから身を守りつづけなくてはならず、例年、卒業式まで生きのびる生徒は四分の一にも満たない。そして、最大のサバイバル試練の場となる卒業式では、飢えた怪物たちで満たされた卒業ホールを脱出し、現実世界に戻らなくてはいけない。 最凶の怪物〈目玉さらい〉を倒して怪物駆除装置を仲間たちと修理し先輩たちを卒業させたガラドリエルとオリオンも、いよいよ最終学年。三年生まで孤高のはぐれ者だったエルにも、今やアアディヤとリューという心強い卒業チームの仲間がいる。初めての友情に心を熱くしながら力を合わせて卒業式をサバイブしようと鍛錬の日々を重ねる中で、エルは自分たちさえ生き残ればいいというスコロマンスの常識に疑問を抱くようになる。母に釘を刺されたオリオンとの恋も進展、次第に仲間たちと想像を絶する計画を打ち立てていく…。
西暦2257年。異生物学者のキラは、異星人が造った地下室を見つけ、そこで全身を奇妙な埃に覆われ意識を失った。キラは巡航船の中で、体を覆う異生物を調べるための執拗な実験に苦しめられていた。その異生物を手に入れようとするエイリアンに巡航船を襲撃され、宇宙を漂っていたキラは<ウォールフィッシュ>号という宇宙船に助けられる。そこで<ジェリー>と呼ばれる異星人が最近船や惑星を襲って、人類とエイリアンの宇宙戦争が勃発していることを知る。体を覆う異生物の能力により、エイリアンの考えていることを理解できるようになっていたキラは、この戦いを止められるのは自分しかいないと気がつき、〈ウォールフィッシュ〉号の乗組員たちとともに、仲間や家族、宇宙を守るために、ある星を目指して旅立った。
宇宙を制するために必要とされる〈蒼き杖〉を目指すウォールフィッシュ号。しかしジェリーのほかに、ナイトメアという新たなエイリアンとも戦わなくてはいけなくなったキラとクルーたち。ソフト・ブレイドの扱いに徐々に慣れてきたキラは、その自身の体を覆った特殊なスーツを使ってナイトメアたちを相手に戦っていく。そしてエイリアンたちとの抗争を繰り広げながらも、たどり着いた惑星で手に入れたかった〈蒼き杖〉をようやく発見したが……。さらに、キラたちがこれまで宇宙で犯してきた違反行為により、UMCに捕まってしまう。彼らの宇宙船に拘束されたキラとウォールフィッシュ号のクルーたちは、果たしてこの宇宙戦争を止められるのか!?
宇宙の平和のために強敵ジェリーの戦艦に乗り込んでいくキラとウォールフィッシュ号のクルー。キラとソフト・ブレイドは完全体となり、さまざまなピンチを乗り越えていく。さらに現れる新たな敵、仲間との再会。自分達が選んだ道は正しかったのか……と迷いながらも敵に立ち向かっていく。そしてキラは最後の選択を迫られ、本当に自分がやるべきことの答えを出す。愛する家族や大切な仲間たち、この果てしない宇宙のために諦めかけた心を再び目覚めさせる。––––この狂った宇宙に平和は訪れるのか、キラたちは穏やかな暮らしを取り戻せるのか。超大作の物語がついに完結。
未来のイングランド。大洪水のあと、わずかに生き残った町と、その周辺の無人地帯(ワイルズ)が、物語の舞台。スカーレットは、荒れ果てた国をわたり歩く、無法者の少女。今日も銀行から札束を盗むと、ワイルズの森に逃げ込んだ。そこで出会ったのが、アルバート・ブラウン。横転したバスの中、野獣の餌食になるのを免れ、唯一生き残った男の子だった。スカーレットは仕方なく、頼りなげな少年を、次の町まで連れていくことにした。森の中で二人は、クマに突進されたり、追っ手に攻撃されたり、いくつもの危機一髪のピンチを乗り越えていく。しかし、追われているのは、スカーレットではなく、ブラウンだった!? 謎めいたブラウン少年の正体は……? 痛快アドベンチャー・ファンタジー2冊シリーズのPart1。
舞台は、虚空の闇に浮かぶ巨大な魔法使い養成学校、スコロマンス魔法学院。入学した生徒は4年後に卒業の門をくぐる日まで、現実世界に戻ることはできない。ここには、教師がいない。その代わり、魔物たちが跋扈し、ときおり襲いかかってくる。カフェテリアに集う生徒たちのあいだに、友情はない。あるのは、サバイバルのみ。生徒たちは、生き延びるために日々魔物たちと戦い、生徒同士も争いあう。主人公の少女ガラドリエルは、みずからに秘められた黒い魔法を恐れながらも、生き延びるために知恵をめぐらし、仲間との交流を通して、活路を見出していく。学園サバイバル・ファンタジー、シリーズ第1部。
曲者たちに襲撃された里見義実を救ったのは、なんと犬江親兵衛だった! 親兵衛は、四歳の頃に神隠しにあってから、富山の洞穴で、伏姫の神霊に養われていたのだ。今では立派な若者に成長していた。洞穴には、荒芽山で死んだはずの姨雪与四郎とその妻音音、行方知れずになっていた曳手と単節も、いっしょに暮らしていた。親兵衛は、すぐさま館山城へ馬を走らせる。霊玉の力を味方につけた親兵衛は、城に囚われていた里見義通を救い出し、城主の蟇田素藤を縛り上げた。しかし素藤には、妖術をあやつる謎の比丘尼妙椿が味方していた。妙椿の力を借りて、素藤は処刑を免れ、再び城を奪還しようと企てる。一方、親兵衛は、浜路姫との不義を疑われ、里見家から遠ざけられてしまう。 素藤の野望のゆくえは? 妙椿の正体は? 親兵衛の運命は? そして、物語はついに八犬士の集結へと向かう。
越後国小千谷で、犬田小文吾はなぜか目が見えなくなり、旅籠屋に長逗留していた。そこへ瞽女に扮してやってきたのは、あの船虫ーーかつて小文吾に夫を殺された因縁のある女だった。今では、盗賊の妻になり、悪事を働いていた。船虫は小文吾に刃を向けたが、逆に捕らえられ、荒堂に吊るされた。そこへ通りがかった犬川荘助。船虫の芝居にだまされ、盗賊の隠れ家へついていった。そこで密談を漏れ聞き、小文吾のもとに夜討ちに押しかけた盗賊たちを、みごとに絡め取った。ところが小文吾と荘助は、盗賊退治を褒められるはずの領主の館で、かつての刑場破りの罪を咎められ、打ち首が決まってしまった! 一方、江戸では犬村大角と犬飼現八もまた、思わぬことから盗人と誤解され、囚われてしまう。次々と窮地に立つ犬士たちを救う術は……? 犬士たちの不思議な巡り会いと、波乱に富んだ冒険を描く、歴史エンターテイメント第4弾!
ダンブルドアは逝ってしまった。数々の謎、疑惑、使命、そして「R.A.B」のメモが入った偽の分霊箱を遺して。17歳、魔法界での成人を迎えたハリーは、分霊箱を見つけ破壊するため、旅立つことを決意する。一方、勢力を増したヴォルデモートは、ついに魔法界の支配へと動き出す。残る分霊箱は、どこにあるのか? あてのない旅は、ハリー、ロン、ハーマイオニーの揺るぎない友情にも、ひびを入れる。
ハリーたちは、分霊箱を探す旅の途中で、古い童話に記された伝説を知る。それは、ニワトコの杖、蘇りの石、透明マントという3つの「死の秘宝」。その一つを手に入れたヴォルデモートは、さらに勢力を増していく。死喰い人を総動員し、ホグワーツを包囲する。激しい戦いの中で、ハリーはついにすべての真相を知る。「一方が生きるかぎり、他方は生きられない」。最後に「死」を制する勝者は、はたして……。
マグル(人間)界では、不可解な事件が続発する。魔法大臣も、闇の帝王の復活が原因であることを、ついに認めざるを得ない。ハリーは6年目を迎えたホグワーツで、ダンブルドアの個人授業を受けることになった。一方、宿敵ドラコは何らかの使命を受け、校内で怪しい行動をとっている。「魔法薬学」の授業では、急に優等生になったハリー。その秘密は、『半純血のプリンス』と署名された古い教科書だった。