出版社 : KADOKAWA
二人目の子供を欲しがる妻、週に一度の不倫相手、妊婦として再会した初恋の相手、一年前に一度だけ関係を持った年上の女、「調教」を施した若い女ーー。8人の「彼女」が思わぬところで絡み合う。『私の奴隷になりなさい』で官能小説界に革命を起こしたサタミシュウ、ついに最終章!
亡君の仇討ちを胸に秘めた赤穂浪士・前原伊助は、吉良家の奥女中・千尋と許されざる恋に落ちてしまう。いずれも主家を捨て、2人の思いを達成すべきかと思い悩むが、吉良邸への討ち入りは予定通り決行される。討ち入りの夜、2人は声なき声を交わして別れた。「いつの日か、自分たちの末裔が後の世に出会って、実らざる恋を達成するだろう」。時代を超え、波乱万丈の出会いと別れを繰り返す恋人たちを描いた、重層的恋愛小説。
弁護士・前原和男は憩いの喫茶店で、彼の“指定席”に桜の花びらを残して立ち去った美しい女性の面影を瞼に刻む。その後、まぼろしの女性に瓜二つの双子の妹から、新興宗教に入信して音信不通となった姉を捜してほしいと依頼された前原は、組織の暗部へと近づいていくがー。地下鉄サリン事件、9.11、東日本大震災。時代に引き裂かれた男女の宿命を、圧倒的なスケールで描き出す。作家生活50周年記念作品。
受け取った人が次々と謎の自殺を遂げるというメールが高校2年生の津田楓のもとに届いた。直後に親友・希美が投身自殺を図る。血を流して倒れる希美の手には、件のメールが表示された携帯が握られていた。一連の自殺に興味を持ったテレビディレクターの岡崎零子は、ニュース番組の特集企画として取材を始める。やがて、メールの数列は暗号であることがわかってきてーー。大人気、「禁止」シリーズ著者の小説家デビュー作!
神奈川県警初の心理職特別捜査官・真田夏希が招集された事件は、異様なものだった。会社員が殺害された後に、花火が打ち上げられたのだ。これは犯行声明なのか。夏希はSNSで被疑者と接触を試みるが──。
記憶喪失の高校生・黒井宗矢は、猫のような姿をした「先生」と、ゴスロリ姿の黒井銀子と共に、いたって平穏な日常を過ごしていた。しかし、ある日突然、正体不明の巨大物体と、呼応するように7人のヒーローが街に現れた。戦いが繰り広げられる中、宗矢は銀子に呼び出され「あの7人をやっつけるの、宗矢くんが」と衝撃の事実を告げられー。愛と祝福の物語、そのノベライズがここに開幕!
激闘を終え、所長を倒した宗矢。再び日常生活へと戻った彼の前に、兄の姿をした「楽園の民」と名乗る存在が現れ、「まだ戦いは終わっていない」と告げる。さらに、グランドパラディンに所属していた鷹取と羊谷が現れ、ネビュラ封印派に付いたと宣言。宗矢に人類の命運を賭けた勝負を挑んできた。しかし、既に宗矢の心に戦意はなくー。愛と祝福の物語、その結末と感動を再び。
慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。 和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰った。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。 三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのかーー。 幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。 【絶賛の声!】 勝と西郷が対峙した二日間に焦点を定めて、物語をぎゅっと凝縮されたのはさすがの慧眼で、素晴らしい --出口治明氏(立命館アジア太平洋大学(APU)学長・「本の旅人」1月号より) 江戸城で繰り広げられる会談は、緊迫感に満ちており、 何度も固唾を呑んだ。 ふたりの会談を、これほどのドラマに 仕立てた作者の力量が素晴らしい。 --細谷正充氏(文芸評論家・「本の旅人」1月号より)
今宵、お目にかけますは、 命をかけたサーカス・ショー。 惨劇に隠れた秘密を見抜けるか。 『玩具修理者』『アリス殺し』著者による究極のサバイバル・ミステリ! 脱出マジックに失敗して以来、トラウマを抱える手品師の蘭堂。所属する経営不振の「インクレディブル・サーカス」で、親友のクロスボウ使いやアシスタントに励まされながら、完全復活を目指し日々練習を重ねている。 ある日、サーカス団を異形のモノ達が襲うーー彼らは世界中に密かに存在する、人の血肉を喰らい生きる吸血鬼だった! 圧倒的な身体能力と回復力を持つ吸血鬼たちに、団員たちは恐怖するも、生き残るため、それぞれの特技を駆使して対抗し始める。だが、団員のピンチに駆けつけようと森の中を走る蘭堂は、あることに気がつきーー? ショックとサプライズに溢れたサバイバル・ミステリの幕が上がる。
本誌『幽』も、2004年の創刊から、今回で30号を数えることになりました。 思い返せば30年前の平成元年(1989)前後は、日本の怪談文芸やホラーにとって、大きな節目の時期でありました。 昭和63年(1988)には、本格的な国産モダンホラー/怪談文芸にいち早く先鞭をつけた小池真理子の長篇『墓地を見おろす家』が、平成元年(1989)には80年代伝奇バイオレンス興隆の双璧となった両雄の大作──菊地秀行『夜叉姫伝』と夢枕獏『上弦の月を喰べる獅子』が、平成2年(1990)には、稲川淳二『稲川淳二のここがコワインですよ』、木原浩勝&中山市朗『新・耳・袋』、常光徹『学校の怪談』という90年代以降の怪談実話シーンの方向性を決定づけることになる3冊が、そして平成3年(1991)には、90年代の日本ホラー興隆の呼び水となった鈴木光司『リング』、史上はじめてホラーで直木賞を受賞した高橋克彦『緋い記憶』、学術書でありながらその後の怪談文芸やホラー小説にも大きな影響を与えた高田衛『江戸の悪霊祓い師』……まさに、現代日本の怪談文芸は平成とともに始まった! と申しあげても過言ではないでしょう。 あれから30年──平成16年(2004)には史上初の怪談専門誌となった本誌が呱々の声をあげるなど、日本の怪談シーンは右肩上がりに、多様な展開を示して現在に至ります。 いま、平成が終わりを告げ、新たな時代が幕を開けようとするこの時期に、平成という時代に生まれた怪談小説・怪談実話・怪談漫画の全貌を展望する特集を企画した次第です。 『幽』編集顧問 東 雅夫
ギルド対抗戦で二大ギルド【集う聖剣】と【炎帝ノ国】を下し、それぞれのギルドマスターとも交流を深めたメイプル。次なる階層でメイプルは彼らと冒険することに! 最強たちの目に彼女はどう映るのかーー!?
再就職先でのんびり竜を育てるドルト。だが、仕える王女のもとに、国家の威信を懸けて行う竜騎士戦の申し入れが! 本来関係無いはずが、最強の竜を育てる技術は国内で頼られるだけでなく、大国にも狙われてーー。
『オレンジ色の髪の子に人生を奪われる』という予言を受け、数年後。イザベラのもとにオレンジ髪の専属メイドがやってきた! ゲーム展開と違いすぎて予測不可能、死の危険がいっぱいの学園生活がはじまる……!
屋根裏部屋から抜け出し、幼馴染みのクロードとの幸せを掴んだ元・公爵夫人。しかし、平穏な新婚生活はまだ遠い!? 元・夫でもある公爵の突然の来訪がきっかけで、社交界の悪をあばくことに……!?
魔法士として将来を嘱望されていたグラス。しかし、選霊の儀で「はずれ」とされる草の精霊を引いたことで、夢であった宮廷魔法士への道を閉ざされてしまう。めげずに適性を活かし、「精霊医」の資格を取得したグラスに、ある日王家から宮廷魔法士に任命するという勅命が届く。ただし条件として、王女が率いる女性だけの騎士団の軍医として、最前線の戦場に赴かねばならずー!?全てを癒やす精霊医の、戦記ファンタジー開幕!
魔導列車や領内の発展など、やることが山積みのクルリ。そんな中、猫先生との再会でクルリとエリザの記憶を戻せる方法が判明!ゆっとの思いで記憶を取り戻したーと思いきや、お互いの好感度が0のころまで戻ってしまい…ケンカした挙げ句出て行ったエリザだが、彼女が乗った列車が襲撃されてしまい人質に!!彼女を助けるべく、「あの」魔法生物達に救出の手助けを頼むが…。果たしてクルリは、無事に助け出すことが出来るのか!?
冒険者として順調にランクアップをしていたトシキ達は、不当に扱われる奴隷の解放を目標に動き出す。奴隷制度に関与している大商人を相手にするには、王をも裁く権力を持つ『天網監察官』の力が必要で……?