出版社 : KADOKAWA
新聞記者の猪瀬と「記憶屋」探しをする高校生の夏生。だが2人が手掛かりとして接触した男性の記憶が消えてしまう。記憶屋は夏生の側にいる人物ーー親友の芽衣子なのか。夏生は直接訊くことにするが……。
マゾヒズムを究極まで美麗に描いた谷崎の代表作! 九つの時に失明し、やがて琴曲の名手となった春琴。美しく、音楽に秀で、しかし高慢で我が儘な春琴に、世話係として丁稚奉公の佐助があてがわれた。どんなに折檻を受けても不気味なほど献身的に尽くす佐助は、やがて春琴と切っても切れない深い関係になっていく。そんなある日、春琴が顔に熱湯を浴びせられるという事件が起こる。やけどを負った女を前にして佐助はーー。異常なまでの献身によって表現される、愛の倒錯の物語。解説/山崎ナオコーラ。
殺人事件の裁判を逆転無罪に導き、一躍その名を高めた弁護士・本多。だが、彼の下にやってくる依頼は、散々な内容ばかり。そんな時、思わぬ人物からの依頼で弁護することになったのは、警察に罪を自白し、犯行現場をとらえた防犯カメラの映像まで突き付けられた容疑者。絶望的な状況を逆転するために、本多は一度は袂を分かつた「悪魔の弁護人」の手を借りることになりー絶賛の声多数の陰謀と策謀が織りなす究極の法廷劇、第2弾!
新物質“磁性流体”の発見と、それを繰る新技術“磁律”の確立により歪な発展を遂げた大日本皇国。 帝都では内政不安からテロリストによる破壊行為が横行し、治安維持という名の過剰な取り締まり、そして悪政の中で帝都臣民は苦しい生活を強いられていた。この窮地を救うべく、無法者を蹂躙するため、特殊部隊“特別検閲群(通称・特検群)”は立ち上がる。 特検発動ーー己が持った圧倒的力を駆使し、元無政府主義者の男・仁祈生は今日も悪を蹂躙する!
時は昭和20年。場所は東京亀戸で。相も変わらず奇怪な事件に巻き込まれる、浮世を離れた不死の呪いと機械仕掛けの二人の話でございます。さて、今宵のお相手は、東京湾に潜む闇、月の光に紛れる者、今日も二人の往く路には、怪奇怪異の百貨店。
クズカードを使いこなし、大会で見事優勝したにもかかわらず、その日の帰り道、転生と雷の女神ミエリの導きにより異世界で魔王を倒す旅へといざなわれてしまったマサムネ。様々な能力をカードにして使うことができる特殊スキルで見事七羅将ギルドラドンを倒したマサムネは、街のヒーローとしてモテモテ状態に!しかし、幸せな気持ちも束の間、ある者の手によってマサムネは監禁されてしまうー。ナルとキキレア、2人の美少女から目が離せない第2巻!!
キャリア・コンサルティング技能士の資格をもつ青年、トシキが転生した先は悪辣非道な商人・マルクが仕切る“奴隷売買所”であった。無賃労働、体罰。過酷な仕打ちを受けながらもトシキは、 もう一度人生をやり直せるという事実に気付き、決意する。「どうせ生まれ変わったんだ。俺はこの世界で立身出世を果たしてみせる……!」チート鑑定スキルを武器に奴隷の夢をコンサルティングする異端の商人、ここに誕生ーー!!
ようこそ、謎と人間の新しい可能性へーー。 『アリス殺し』の鬼才が贈るブラックSFミステリ、ここに開幕。 全人類が記憶障害に陥り、長期記憶を取り外し可能な外部装置に頼るようになった世界。 心と身体がバラバラになった今、いくつもの人生(ル・ものがたり)を覚えている、「わたし」は一体何者ーー? ◆女子高生の結城梨乃は、自分の記憶が10分ともたないことに気が付いた。いち早く状況を理解した梨乃は急いでSNSに書き込むーー「全ての人間が記憶障害に陥っています。あなたが、人類が生き残るために、以下のことを行ってください」。それから幾年。人類は失った長期記憶を補うため、身体に挿し込む「外部記憶装置」(メモリ)に頼り、生活するようになった。 ◆「わたし」の中には、なぜか何人分もの記憶、思い出が存在している。「替えメモリ受験」をしようとした学生の話。交通事故で子供を亡くした父親の話。双子の姉妹の話。メモリの使用を拒否する集団の話。謎の「声」に導かれ、「わたし」は自分の正体をついに思い出す……。 物語の終幕に、「進化の果て」が浮かび上がる。
朝倉かすみが挑む少女×ふしぎの物語。表題作のほか「留守番」「カワラケ」「おもいで」「へっちゃらイーナちゃん」の全5話。少女たちの日常にふと覘く「ふしぎ」な落とし穴。
いまいちやる気のない従業員で売り上げが落ちこむ中堅ホテル・フィデルホテル。 支配人の永野は悩みながらも改善策を打ち出せないでいた。 そんなある日、大学で社会心理学を教えていた変人教授が社長職に就くことに。 彼が打ち出した案は「従業員総選挙」。 落選すれば解雇もやむなしという崖っぷちの投票制度。 ざわつく従業員を尻目に、さらに管理職の投票も行われた。 混乱しつつもなんとか新体制が整い、徐々にそれぞれが新たなやりがいを見いだしていき……。 『県庁の星』の著者が描く、感動のエンタメ小説。
大手家電メーカーを定年退職した、いわゆる元「モーレツ社員」の武曾勤。悠々自適の隠居生活…のはずが、商社勤めの娘が、小学一年生になる孫娘と共に出戻った。さらに、勤は娘の代理で青葉小学校PTAの副会長を務めることに。会長は24歳金髪のギャル男、もう一人の副会長は気弱な主婦。勤は「PTAなぞ暇な主婦のお仕事ごっこ」という認識で、敵を作らぬわけがない。早速、会計監査でママ集団のボス・雅恵に目をつけられる。形だけの総会、子連れの居酒屋打ち上げ、運動会に夏祭り…勤には到底理解できない出来事と、トラブル満載のイベントが続く中、信頼していた教師がある事件で起訴されてしまい…。時間・労力・愛・体力を仕事に捧げてきた昭和の男が、子供と家族、自分自身と向き合う一年間。
『百年法』(第66回日本推理作家協会賞)から4年。新たに現代社会に問いかける衝撃の問題作にして、一気読み必至のエンターテインメント大作! 人工知能が実現しつつある現代に生きる全ての人に問うーー「あなたは、本当にあなたですか?」 近未来、日本。そこでは人びとの意識を取り出し、移転させる技術が発達。大病や大けがをした人間の意識を、一時的に「代体」と呼ばれる「器」に移し、日常生活に支障をきたさないようにすることがビジネスとなっていた。 大手代体メーカー、タカサキメディカルに勤める八田は、最新鋭の代体を医療機関に売り込む営業マン。今日も病院を営業のためにまわっていた。そんな中、自身が担当した患者(代体を使用中)が行方不明になり、無残な姿で発見される。残される大きな謎と汚れた「代体」。そこから警察、法務省、内務省、医療メーカー、研究者……そして患者や医師の利権や悪意が絡む、壮大な陰謀が動き出す。意識はどこに宿るのか、肉体は本当に自分のものなのか、そもそも意識とは何なのか……。科学と欲が倫理を凌駕する世界で、葛藤にまみれた男と女の壮大な戦いが始まる!
「種明かしをするわけにはいかないので、ここではただ、この本を書いているあいだ、感じやすい(sensitiveである)とはどういうことかについてたくさん考えていた、とだけいっておきましょう」--エイミー・ベンダー 9歳の誕生日、母がはりきって作ってくれたレモンケーキを一切れ食べた瞬間、ローズは説明のつかない奇妙な味を感じた。不在、飢え、渦、空しさ。それは認めたくない母の感情、母の内側にあるもの。 以来、食べるとそれを作った人の感情がたちまち分かる能力を得たローズ。魔法のような、けれど恐ろしくもあるその才能を誰にも言うことなくーー中学生の兄ジョゼフとそのただ一人の友人、ジョージを除いてーーローズは成長してゆく。母の秘密に気づき、父の無関心さを知り、兄が世界から遠ざかってゆくような危うさを感じながら。 やがて兄の失踪をきっかけに、ローズは自分の忌々しい才能の秘密を知ることになる。家族を結び付ける、予想外の、世界が揺らいでしまうような秘密を。 生のひりつくような痛みと美しさを描く、愛と喪失と希望の物語。
厚き友情と信頼で結ばれていた、花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。しかし秀吉の怒りを買い利休は非業の死を遂げた。専好の秀吉に対する怒りが増していく。そんな専好に秀吉への復讐の機会が訪れる…。
中学校教師の宮本陽平は、子どもたちが家を出て、妻・美代子との初めての二人暮らしに困惑中。ある日陽平は、美代子の署名入りの離婚届を見つけてしまう。彼女は離婚を考えているのか?唯一の趣味である料理を通じた友人の一博と康文は、様子のおかしい陽平を心配するが、彼らの家庭も順風満帆ではなく…。「人生とは、腹が減ることと、メシを食うことの繰り返し」。50歳前後の料理好きオヤジ3人を待っていた運命とは?
疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。 芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。 海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。 海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。 そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され……。 笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!
池袋のサンシャイン水族館で、展示通路の壁に見つけた不思議なカフェの扉。いつのまにかそこの常連となっていた僕、来栖倫太郎は店主の深海とともに、客が心の海に落とした『宝物』を捜すようになっていた。その日もいつもと同じように扉を開けた瞬間、店内の様子が変わっていることに気がついた。深海の姿はなく、まるで何年も放置されていたかのように、暗く分厚く埃が積もっている。一体何が起きたんだ…!?