小説むすび | 出版社 : KADOKAWA

出版社 : KADOKAWA

怪と幽 vol.013 2023年5月怪と幽 vol.013 2023年5月

「怪と幽」13号は、特集二本立て。 第一特集「怪奇大特撮」。 1954年の『ゴジラ』や1965年の『大怪獣ガメラ』を筆頭に、これまで数多くの特撮作品が制作されてきた。毎年新作が放送される子供向けのTVドラマだけでなく、庵野秀明監督によるリブート作品「シン・」シリーズが次々に話題となり、世界でも「モンスター・ヴァース」が席巻している。怪獣モノのみならずホラーや SFまで含めると、今や「特撮」はエンターテインメントの主役である。かつて「幻想映画」とも呼ばれた「特撮映画」は超自然的な世界を映し出し、怪獣やクリーチャーたちは、人間が畏敬の念や恐怖を抱く自然災害・社会問題の象徴ともされた。怪奇や幻想を形にしてきた「こわい特撮」を、お化け好き諸兄姉に贈る! 第二特集「民俗写真家 芳賀日出男」。 折口信夫の講義に感銘を受け、宮本常一と九州各地を訪ね歩いた、唯一無二の写真家・芳賀日出男。大正十年に満州で生まれ、幼少期からカメラに親しみ、晩年まで写真への情熱が失われることはなかった。昭和から現代にかけて日本も世界も大きく変化し続ける中、芳賀は文化や習俗を大切にする一方で、無闇に変化を否定せず、その地で生活を営む人の思いを汲んでいた。芳賀が遺した貴重な写真には、当時の景色とともに、人間の息遣いが閉じ込められている。昨年十一月に百一歳で逝去した偉大なる民俗写真家の足跡を辿り、在りし日の光景に想いを馳せたい。 ●第一特集 怪奇大特撮 【アンケート】私のトラウマ特撮 朱野帰子、綾辻行人、有栖川有栖、大倉崇裕、大槻ケンヂ、押切蓮介、小野不由美、織守きょうや、唐沢なをき、貴志祐介、佐野史郎、澤村伊智、真藤順丈、高橋葉介、月村了衛、恒川光太郎、Toy(e)、新名智、葉真中顕、平山夢明、深緑野分、福澤徹三、諸星大二郎、山白朝子、和嶋慎治  【インタビュー】京極夏彦、小林靖子、鶴田法男 【寄稿】東雅夫、式水下流 【対談】倉谷滋×円城塔 【レポート】「カイトユウマン」ができるまで ●第二特集 民俗写真家 芳賀日出男 【インタビュー】芳賀日向 【寄稿】棚木晴子、飯沢耕太郎、神崎宣武 ●小説 京極夏彦、有栖川有栖、山白朝子、恒川光太郎、澤村伊智、織守きょうや ●漫画 諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 ●論考/エッセイ 加門七海、東雅夫、村上健司&多田克己 ●グラビア Toy(e)、芳賀日出男+芳賀日向、佐藤健寿、怪食巡礼 ●怪談実話 梨、若本衣織、鷲羽大介 ●情報コーナー 角川ホラー文庫30周年、澤村伊智×新名智、和田正雪×吉田悠軌、高野和明、黒史郎×村上健司、スリラーナイト、戸神重明 etc……

ブラッドシュガーブラッドシュガー

30歳、臨床心理士。マイアミで幸せな新婚生活を送っていたルビーだが、ある日1型糖尿病を患う夫が、夜間低血糖で急死。ほどなくして、ひとりの刑事が訪ねてきた。ルビーが夫を殺害したと疑っているのだ。刑事はルビーに顔写真を一枚ずつ見せながら言う。「この4人には、きみのすぐ近くで亡くなったという共通点がある」。ルビーは断じて夫を殺してなどいなかった。だが、問題は他の3人だ。実は、彼女が殺していたのだから。大陪審の審理がはじまり、彼女は連日トップニュースを飾り、サイコパス呼ばわりされることにーー。 この語り手は信用できるのか!? 果たして彼女はサイコパス??   読めば読むほど謎が深まる、殺人癖のある主人公。いつの間にかあなたも、この女性に魅了されている! 1 海 2 写 真 3 エリー 4 幼少期 5 コカイン 6 天 使 7 フラミンゴ 8 授業計画表 9 被害者 10 ローマン 11 裏切り 12 塩 13 アリバイ 14 猫 15 マイアミ 16 魔 女 17 ランプ 18 糖 19 サイコパス 20 ジェイソン 21 セックス 22 花 23 ケーキ 24 コブラ 25 ガブリエル 26 プッシュ 27 キック 28 愛 29 死 30 人 間 31 警告音 32 未亡人 33 弁護士 34 がらくた 35 象 36 憤 怒 37 証 拠 38 ゴシップ 39 アンモニア 40 煙 41 告 白 42 藁 43 手 錠 44 拘置所 45 壁 46 沈 黙 47 解 放 48 DNA 49 ジェスラ 50 自 律 51 ロサンゼルス 52 棒付きキャンディ 53 叔 母

芥子はミツバチを抱き芥子はミツバチを抱き

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年4月26日 発売

大河内一楼(脚本家)推薦 「命の重さが変わるってことを、こんなにも残酷に切なく描けるなんて。」 宇垣美里(フリーアナウンサー・女優)推薦 「世界から弾かれた子どもたちが、夢見る平和の歪さよ。どうしたらこの子たちを抱きしめてあげられるのかずっと考えてる。」 ◇◆ 戦争と平和と、すべての銃を持つ子どもたちのためのSF 日本を逃げ出した少年/イェリコは、 戦火を嗤う彼女/リィ・レィと、 戦地で誓う彼/キトと、 戦傷を嘆く彼女/イフティンと、 戦場で踊る彼女/フィロメーナと、 出会った、家族になった。 南アフリカ出身の母と日本人の父を持つ小学生のイェリコは、学校でも家でも居場所が見つけられない。唯一熱中できたのはドローンレースだったが、トルコの大会で起きた爆弾テロ事件の実行犯として疑いをかけられ、ありとあらゆる個人情報をネット上に曝されてしまうーー。日本に居られなくなったイェリコは、母の遠縁を名乗るしかめ面の男・マルグッドと共に世界中を巡る旅に出る。そこで出会ったのは、歌声でドローンを制御する〈ミツバチ〉の少年少女たちだった。 装幀/越阪部ワタル 装画/syo5 序 血のカパルチャルシュ 第一話 ミツバチとしかめ面 第二話 土とミツバチ 第三話 海とミツバチ 第四話 煙とミツバチ 第五話 傘とミツバチ 第六話 ミツバチと雄ミツバチ 終幕 芥子とミツバチ

エタンプの預言者エタンプの預言者

かつてタレント歴史学者を夢見たロスコフは、落ち目だった。1995年に「冷戦下米国のソ連スパイ事件」を巡る書籍を出版したが、直後CIAが機密解除、本は一夜にして紙くずに。妻とは離婚し大学を退職、酒浸りだったロスコフは、同性愛者の娘のラディカルフェミニストの恋人に刺激され、研究を再開、サルトルやボリス・ヴィアンと親交があったアメリカの詩人・ウィローについての書籍を刊行する。客わずか5人の出版記念トークショーの席上、ロスコフはウィローが黒人であることを記述しなかった理由を問われる。翌朝掲載されたブログ記事が炎上し、ロスコフはレイシストだという非難にさらされる。さらに自分を擁護するツイートに返信したロスコフは、炎上を煽ってしまう。ツイートした知人は、極右政党に入党していたのだー。現代社会への痛烈な皮肉。超弩級の注目作!ゴンクール賞、フェミナ賞、ルノードー賞、アカデミー・フランセーズ賞、ジャン・ジオノ賞…フランスの名だたる文学賞レースで候補作入り!!フロール賞受賞作!

夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年4月24日 発売

オカルト雑誌編集部で働く大学生ライター×異界へ行くことを夢見る「赤い女」 ラストが深く沁みる、新時代の青春恋愛ホラー 零細出版社でアルバイトをしている大学生の米田は、雑務やHPの更新の他に実話怪談の記事の執筆を担当している「怪談ライター」だ。 ある日米田は取材の最中に、乃亜という不思議な、赤い服を着た女性と出会う。 彼女はオカルトマニアで実際に怪談の現場に多数足を運び、科学的に証明できるのかどうかや、再現性がある事象なのかどうかを確かめているのだった。 そして乃亜は怪談の中でも特に「神隠し」について執着しており、自らもいつか異界へと行くことを夢見ていた。 初めはかかわり合いになりたくないと感じていた米田だったが、深夜のオカルトスポット巡りなどのまっとうではないデートを通じて、否応なく距離を縮めていく。 だが彼女には、怪異にまつわる切ない過去があったーー。 そして夏休み、米田と乃亜は、奇妙な祭りの風習があるという話を聞いて、後輩の実家がある山奥の土地に赴いたのだが……。 == 僕の彼女は、怪談になったーー。 大切な人に会いたくなる、切なくみずみずしい青春恋愛ホラー == ※Web小説サイト「カクヨム」投稿作に大きく加筆修正をし書籍化。 装画=春 (『ノーコピーライトガール』)

最後の祈り最後の祈り

著者

薬丸岳

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年4月21日 発売

娘を殺した男がすぐ目の前にいる。贖罪や反省の思いなど微塵も窺えないふてぶてしい態度で。 東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。牧師である宗佑は、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。動機なき殺人の闇に迫る、重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。 〈著者・薬丸岳さんから〉 「死刑になりたいから人を殺した」 「誰でもいいから人を殺したかった」 世間で無敵の人と呼ばれる凶悪犯には心がないのか。いや、そんなはずはないという祈りを込めました。 ぼくの作品の中で最も重く苦しい物語です。どうか覚悟してお読みください。 〈担当編集者から〉  「罪を憎んで人を憎まず」と言いますが、実際に愛する人を殺されたら、そうすることはできるのでしょうか? この究極の問いを突き付けられるのは、牧師であり、無償で受刑者の精神的救済もしてきた主人公・宗佑です。品行方正に生きてきたのではなく、過去に犯した罪の罪悪感に苦しんできた宗佑。自分が救われたように、人々を救いたいという強い気持ちを持って真摯に仕事に取り組んできた彼が、何よりも大事にしてきた娘を惨殺されたらーー。復讐という動機で犯人に接する宗佑に湧きおこる、まさかの感情。犯人と、彼をこの世で一番憎んでいる宗佑との対話。重いテーマではありますが、読む人の心を揺さぶる傑作です。ぜひご一読ください。

花の聖女と胡蝶の騎士 〜ないない尽くしの令嬢ですが、実は奇跡を起こす青薔薇の聖女だったようです〜(1)花の聖女と胡蝶の騎士 〜ないない尽くしの令嬢ですが、実は奇跡を起こす青薔薇の聖女だったようです〜(1)

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年4月17日 発売

十六歳の誕生日に、国に害をなす『黒薔薇の魔女』の烙印を押された令嬢・リリアーナ。  辺境の「いばらの城」へ追放される彼女には「毛虫の騎士」と呼ばれる素顔を隠した青年・ハリーが同行することになる。  無垢な“魔女”と、そんな彼女に一目惚れしつつも護衛に徹する仮面の騎士。  しかし道中、ハリーは原因不明の病で倒れてしまった。  生死の境を彷徨う彼を救うためにリリアーナが女神に祈りを捧げた時、思いもよらない“奇跡”が起こりーー 「ないない尽くし」の不遇な少女は、なんと伝説の『青薔薇の聖女』だったーー!?  竜の舞う街シュタッヘルで紡がれる、美しい花々に彩られた恋と奇跡の物語が幕を開ける。 プロローグ 第一章 黒薔薇の聖女 第二章 毛虫の騎士 第三章 聖女の祝福 第四章 黒薔薇の街、シュタッヘル 第五章 木香薔薇の聖女 第六章 祝福の特訓 第七章 フランツェ山脈の竜 第八章 青薔薇の聖女

チュートリアルが始まる前に2 ボスキャラ達を破滅させない為に俺ができる幾つかの事チュートリアルが始まる前に2 ボスキャラ達を破滅させない為に俺ができる幾つかの事

バッドエンドに陥るはずだった少女・蒼乃遥をその正史から救い、彼女とパーティを組むことになった凶一郎。理不尽なルールで襲い掛かる『ダンマギ』のダンジョンボスたちを、凶一郎のゲーム知識と遥の天賦の戦闘センスによって次々に攻略していく二人であったが──。 「どうかな、君たちさえ良ければ、私達と一戦交えてみないかい?」 五大クランの一角「燃える冰剣」のクランマスターにして最強の熱術使い、ジェームズ・シラードから挑戦状を叩きつけられ──!? 「ダンマギ」屈指の最強キャラクターである彼に、凶一郎は遥と《ある秘策》で戦いに挑む──!   ──そして、凶一郎は出会う。 「はじめまして……じゃない。一度会った事がある」 正史ではいずれ凶悪なグランドルートボスとなる、悲劇的な運命を背負った少女に──! WEB版から大幅加筆で贈る、いま最も読者を熱狂させるゲーム転生ファンタジー第2弾!

二周目勇者のやり直しライフ2 〜処刑された勇者(姉)ですが、今度は賢者の弟がいるので余裕です〜二周目勇者のやり直しライフ2 〜処刑された勇者(姉)ですが、今度は賢者の弟がいるので余裕です〜

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年4月17日 発売

◎◎小説家になろう・カクヨム連載版を加筆&書籍化!◎◎ ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。  ロモロは突如攫われたーー  はずだったが、ロモロは誘拐実行犯の女盗賊・リベラータを巧みに説得し、鍛えた魔法も駆使して危なげなく盗賊一味を打破。  一緒に攫われた子供たちも無事救出し、ひと段落した先の村で、運命の出会いを果たす。 「あの……もしかして、レジェド・テアロミーナ・デ・スパーダルド様でしょうか?」 「まあ、私を知っているのですか?」  もちろん、ロモロはすでに姉から聞いている。二周目勇者である姉・モニカの歩む歴史においては、最重要人物のひとりと言っても過言じゃない。  モニカは後に大貴族・スパーダルド家の養子となり、テアロミーナと姉妹となるのだから……!  かくして、二周目の状況はさらに整った!?  世界を救う、勇者(姉)と賢者(弟)のやり直しライフ、第2弾! ■目次■ 一章 弟は誘拐された  二章 ふたりは一歩を踏み出す

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