出版社 : PHP研究所
「新しいリンになっても、ぼくと一緒にいてくれる?」A.D.2501-「ココロシステム」を求めて、レンはリン、カイト、ルカたちと月に行く決心をする。しかし、荒廃した地球から月に行くには軌道エレベーターで宇宙ステーションに向う必要があった…。「ココロ」ノベルシリーズ完結!!
孤独を抱える少年・海斗(カイト)はある日、二人の少女と出会う。裕福な家庭で育った無邪気な未来(ミク)と、面倒見がよく心優しい流歌(ルカ)。互いにかけがえのない存在となった三人は楽しい日々を過ごす。未来が海斗への恋心を自覚して、歯車が狂いだすその時までは…。届くことのない想いー本当に愛しているのは?
小さい頃は「双子」に間違われるほど仲良しだった幼馴染のリンとレン。しかし、ある出来事をきっかけにリンはレンに対してそっけない態度をとるようになっていた。高校に入学した二人は先輩のルカから生徒会に誘われ、個性的なメンバーたちと共に学園生活を送ることに。そんな中、レンに対して素直になれないリンの恋がついに動き出す…!?360万人が「キュンキュン」した青春ボカロ楽曲、待望のノベライズ!
お騒がせコンビ、万造と松吉に振り回される大家の徳兵衛。わけあり浪人の島田鉄斎、左官の八五郎におかみさん連中ー本所亀沢町の「おけら長屋」は、「人情」と「お節介」が炸裂する江戸っ子ワールド。万造と迷子の勘吉の胸に迫る交情を描いた「まよいご」はじめ、大好評を博した前作以上に、江戸落語さながらの笑える、泣ける、温まる六篇を収録。著者会心の連作時代小説、待望の第二弾。
献残屋とは、大名や幕臣の屋敷を回って進物を買い取り、転売するのが仕事。そんな献残屋のひとつ、寺田屋の手代・佐吉は、一本筋が通った男。得意先である浦賀奉行所の役人が抜け荷の片棒を担いでいることを知り、肚をくくって知恵を絞り、不逞の輩に挑んでいく。江戸、浦賀、焼津。肝の太い男、情の深い女が命を張り悪事を暴いていく、痛快!人情時代小説。
初の黒人大関・荒把米はアメフトと独自の稽古で鍛え上げた強靱な身体で、角界に旋風を巻き起こしていた。しかし横綱昇進が確実視された今場所、格下相手にまさかの連敗を喫してしまう。一方に偏った白星と支度部屋の秘密に気づいた荒把米は、場所中にもかかわらず逃亡し、開いた記者会見で爆弾発言をした!二日後、その荒把米が何者かに狙撃されるー。「待ったなし」のミステリー。
「文学の使者」を自称する不思議な少年・アイに導かれ、巨大な「塔」の入り口に連れて来られた津島文歌(つしまふみか)は、元の世界に戻る手がかりを探るべく、塔の内部に足を踏み入れる。扉の向こうには、どういうわけか、大正・明治の雰囲気漂う“帝都”と呼ばれる世界が広がっていたー。
完全で完璧な理想郷・みずべの公園市国ー。幸福安心委員会インターとして学生生活を送っていた漣、初音、凛たちは『外の世界』へ社会科見学に行くという「幸福サマー・キャンプ」に選抜された。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは…。ディストピア小説第3弾。
市役所に勤める、生活保護担当のケースワーカー・石坂壮馬は、一向に自立しない者や、保護費を詐取しようとする者たちの存在に、制度の矛盾を強く感じていた。そんな中、あくどく稼いでいると評判の者から金を盗み、貧しい人々に金を配る「現代のねずみ小僧」が話題に。ねずみ小僧のやり方に複雑な思いを抱く壮馬だったが、ある日、彼の担当する被保護者が殺されて…。衝撃の真相が胸を打つ長編ミステリー。
秋の文化祭をひかえ、新聞部のアキ、ハル、タモツは、新聞制作コンクールのための企画に頭を悩ませていた。目下調査中の七不思議のひとつ「記念博物館の謎」もなかなか進展がない。そんな中、三人に奇妙なおまじないの話をした女生徒が失踪した…。魔女、人狼、暗号、複雑怪奇な建物、そしてドイツ第三帝国の秘密まで絡み出し、彼らにさらなる危機が迫る!謎が謎を呼ぶ、大好評学園ミステリー第二弾!
「俺(=冷蔵庫)は、彼らを救いたい!」-製造過程で意識を持ってしまったスウェーデン製の冷蔵庫が、夫が作家で、妻がイラストレーターの家に設置された。ある日、夫の甥で天才ヴァイオリニストの少年を預かることになったが、そのせいで家庭が崩壊の危機に…。動くこともできず、語りかけることもできない冷蔵庫の“究極の決断”とは?大藪春彦賞受賞の異才が放つ、冷蔵庫が家族愛と才能を語る感動作。
惨劇から1週間後、シュンは町外れの洋館“ジェイルハウス”へ近づかないでほしいとクラスの仲間たちへ強く歎願する。しかし、逃れえぬ運命なのか、再び洋館へと引きずり込まれることになったひろし、卓郎、美香、たけしの4人。現世とは隔絶された館の中で、この世のものとは思えぬ造形をした青い肌の怪物が追ってくる!生還できるのは誰なのか?シリーズ待望の第2弾始動!
文禄・慶長の役ー。日本軍の先陣・加藤清正の鉄砲隊をあずかる佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦。日本軍が破竹の進撃を続ける中、他国を侵す戦いに疑問を抱き始めていた嘉兵衛と、都を落ちのびて咸鏡道にきていた王子を守る金宦があいまみえる。嘉兵衛と金宦、二人の人生が交錯する時、戦場に奇跡が…。日本と朝鮮、戦う男たちの間に何があったのか。著者渾身の戦国大河小説。
日本を飛び出し、マレーシアで新薬開発に関わる仕事を始めた直美。自分が探し出した医薬品の原料のせいで、後輩の研究員が発病して死んだ可能性に思い至った彼女は、その感染源を探ろうとするのだが、仕事のパートナーも行方不明になり…。生物多様性条約や、女性の生き方・働き方、文明の功罪など、さまざまなテーマが盛り込まれた、医療ミステリー最新作。
「カレシがいるのに他にも気になる男の人ができてしまいました」「子供が何を考えているのかさっぱり判りません」-モーさんは小さなショットバーのバーテンダーで、客からの相談に乗ることも多い。しかし悩みを解決するためのアドバイスが次々とおかしな波紋を巻き起こし、ついにはまさかまさかの秘密が露わになって…。ちょっぴり苦い読後感が癖になる連作ユーモアミステリー。
りんご畑の納屋のアトリエに眠っていた150枚の絵ーパリと津軽、戦中と現代…時空を超えて、もう一つの人生が今、芽吹いていく。芸術とは人間の愛とは人生の価値とは。著者2年ぶりの書き下ろし長編小説。
こちらは、東京電脳探偵団。報酬次第で危ない仕事も請け負います。架空の街「東京」-3年前の地震と津波によって荒廃した第24ベイエリア街区の一角で、ミクは双子のリン・レンと貧しいながらも互いに支え合って暮らしていた。生活を楽にしようと探偵を始めたレン。彼の元に舞い込んだとある依頼。そして暗躍する2つの影…。すべての運命を巻き込んだ舞台の幕が上がる!人気ボカロ楽曲『東京電脳探偵団』が遂にノベル化!!