出版社 : PHP研究所
幼馴染の蓮(レン)と鈴(リン)は、部活に、進路に、恋に、悩みながらも成長していく。さらに、ハル先輩を想い続ける未来(ミク)が、ついにドイツへ!?『桜ノ雨』シリーズ第三弾!!スピンオフ作品として登場!『桜ノ雨』のキャラクターたちが織り成す珠玉の青春ストーリー!
漣、初音、凛たちは、「バロック」で「歪んだ」新しい世界線に辿り着く。漣達は辿り着いた新たな場所で、絶対女王サイレンに謀反する最重要テロリスト「緑の子」との出会いを果たすのだがー
本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖ある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。▼そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきた。津軽の某藩を辞去し、江戸へ流れてきたのだ。剣の腕がたち、冷静に物事に対処できる鉄斎は、おけら長屋の連中が頼りにする心強い「旦那」。鉄斎を迎えて、何かと騒がしい長屋の面々が遭遇する事件とは……。▼著者は、本所育ちで演芸の台本などで複数の受賞歴を誇る手練の書き手。今回は満を持して、文庫書き下ろし時代小説に初挑戦。2013年本屋大賞作家・百田尚樹氏も「この小説には、やられた!」と太鼓判の出来ばえ。江戸落語さながらの笑いと人情にあふれる作品世界をとくとご堪能あれ!
遊園地に残されたカメラ、撮影現場から失踪した斬られ役、喫茶コーナーで倒れた記憶喪失の男ーーわずかな手がかりから人生の謎を解き明かし、ねじれた過去を修復するのが、思い出探偵社の仕事。▼京都府警の刑事だった実相浩二郎、元看護士の一ノ瀬由美、かつて両親を惨殺されたため心に傷を抱える橘佳菜子に、新メンバーを加えた探偵社の面々が繰り広げるハートフル・ミステリ。▼シリーズ第二弾。
新作3篇をひっさげて、茂七親分が帰ってきた! 茂七とは、手下の糸吉、権三とともに江戸の下町で起こる難事件に立ち向かう岡っ引き。▼謎の稲荷寿司屋、超能力をもつ拝み屋の少年など、気になる登場人物も目白押し。鰹、白魚、柿、菜の花など、季節を彩る「初もの」を巧みに織り込んだ物語は、ときに妖しく、哀しく、優しく艶やかに人々の心に忍び寄る。▼ミヤベ・ワールド全開の人情捕物ばなし。
裏で糸を引いているヤツがいる?ミクロコスモス・ギャラクシー・チーフスカウト堂神恭介。“怪物スカウト”と恐れられ、選手獲得のためなら手段を選ばず、裏社会との黒い噂も絶えない。その堂神が「人気球団G以外なら野球浪人します」と宣言した大学生を、強行一位指名した。Gに喧嘩を仕掛けたのだ!-「ドラフト一巡目 指名拒否」ほか、プロ野球スカウトたちのかけひき、思惑と欲望が交錯する連作短篇集。
裁判で執行猶予がついた判決が出たときに、被害者や遺族が望めば、加害者の反省具合をチェックし、刑務所に入れるかどうかを決定できる制度「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が始まって38年がたっていた。30年前、その制度の担当係官だった経験があり、今は大学の講師として教壇に立つ井川は、「チャラン」と呼ばれるいい加減な上司とともに、野球部の練習中に息子を亡くし、コーチを訴えた家族、夫の自殺の手助けをした男を憎む妻など、遺族たちと接していた当時のことを思い出していた。執行猶予付きの判決が出たとき、もし被害者や遺族が、加害者を刑務所に入れるかどうか決める権利を持ったら…。人を憎むこと、許すこととは何かを大胆な設定で描く、感動の長編小説。
KEMUVOXXノベル化プロジェクト始動! 超人気クリエイター集団“KEMUVOXX”衝撃のデビュー作「人生リセットボタン」が待望のノベル化!!!▼<あらすじ>▼どこにでもいる凡庸な中学生ユウトはある日、マキちゃんと名乗る謎の少女と出会う。「何を願うのー?」突如モノクロに変化した世界の中で少女は少年に問いかける。偶然の出会いにより“リセットボタン”を手にしたユウトは、完璧な人生を築いていこうと画策するのだが……
※初回限定特典の手帳とシールは終了いたしました。 舞台裏まで綺麗な劇などーーこの世にあるはずもない。全ての悲劇が今ーー収束する。衝撃のシリーズ完結を見逃すことなかれ!!!!
ところは江戸の根津宮永町。鯖縞もようの猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は、三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって?それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったからー。そんな猫様が仕切る長屋で次次と起こるふしぎな事件。謎を解くのは、画描きの拾楽?それとも…。突然越してきた美女、大道芸が得意な浪人者…。「わけあり」な人々と猫が織り成す大江戸謎解き人情ばなし。
この樹がなくては国がほろび、この樹があるから民が死ぬ。「一体、タンムズの樹って、何なのだ!」「それは、まだお教え出来ません(中略)…もう少し、あと五年、そう、坊っちゃまが十五歳におなりになりましたら、必ずお教えいたします」。悪魔の掟がルビー色の眼の王子を追い詰める。深く切ない親子の情・友情・人間愛が心を揺さぶる感動作。
「約束するよ。いつかきっと、ぼくがきみを助ける」優は、臨に誓うように言った。--医師をめざす少年・臨の家に同居することになった、弱気で引っ込み思案の従兄弟・優。しかし臨の家庭も、かつて交通事故で兄・律が亡くなったことが影を落としていた。それでも明るく振る舞う臨だったが、その限界を迎えた時、思わぬ出来事が起こり、冒険の旅に出ることに……。▼「コンビニたそがれ堂」や「花咲家の人々」「竜宮ホテル」シリーズなどで人気の著者による、少年たちの勇気と友情が、温かい感動とさわやかな興奮を誘う冒険物語、開幕。
日本民俗学の先駆者として知られ、各地の風俗・民俗などを日記体で詳細に書き残した菅江真澄。彼は何を求めて信濃、出羽、陸奥、そして蝦夷地へと旅したのかー。天明の大飢饉、田沼意次の蝦夷地開発、松平定信による田沼追い落としと松前藩問題など、激動の江戸中期の史実を踏まえながら、立身出世を願うも叶わず、生涯を旅に生きざるを得なかった男の秘密にせまる傑作歴史小説。
「あれは内応しておるのではないか」-裏切りと内通の噂が飛び交い、大坂方から徳川方か、どちらが勝つか最後までわからなかった関ヶ原合戦。天下分け目のこの戦いは、人生の分かれ目。栄達か、しからずんば死か…。でも実際は、誰もがとまどい、迷っていた。舞台裏で勝敗の帰趨を左右した武将から、脇役を演じた小身の武士まで、野心と謀略が渦巻く関ヶ原合戦に振り回された男達を描く傑作小説。
地下鉄の新線開業を間近に控えたある日、保線作業員の的場哲也は、勤務中にトンネルの中で怪しげな人影を見つける。またインターネット上でも、東京の地下に「地底人」が出現するという噂が飛び交っていた。そんな中、的場は母から、弟の洋次が鬼童征夫なる経済学者が主宰する怪しげな勉強会に通っていると相談を受ける。事情を探るために鬼童の講演会に出かけた的場は、そこで意外な人物を見かけるのだが。「東京の地下を支配した」と宣言する、テロリストたちの意外な目的とは何か?複雑怪奇な地下迷宮(ダンジョン)と化した東京の地下を舞台に、クライシス小説の旗手が描く、緊迫のサスペンス。
バーチャル・リアリティが日常の娯楽として定着しつつある中、究極のアミューズメントとして期待のかかるVD(バーチャル・デス)。その開発に世界で最初に成功した日本の会社が原因不明の爆発を起こし、VDの関係者ほぼ全員が死亡した。事故か、破壊工作か?事故調査委員会から協力を要請されたUAI(未確認事象捜査官)藤森捷子が見たのは、常識では考えられない異様な爆発現場だった。調査を進めるうち、VD開発の裏で隠され続けてきた暗部が次々に明らかになっていく。もはやアミューズメントの域を超え、人類の「在りかた」そのものを変えようとしているVDの真の機能とは何なのか。
あの熱いコンビが帰ってきた!▼吉祥寺に出店する大手書店チェーンに転職を果たした理子と亜紀。しかし、大型書店という、いままでと違う職責に理子は戸惑っていた。一方、文芸書担当として活躍する亜紀にも問題が。妊娠をきっかけに起こった夫との確執、書籍の回収騒動ーー。そんな忙しい日々の中、本と本屋の力を信じる二人が立ち向かう新たな挑戦とは?▼全国書店員から共感の声が続々と届いた、書店を舞台とした痛快お仕事エンタテインメント第二弾。▼文庫書き下ろし。
浜町堀沿いで三人組に襲われている松尾を助けたことから、円十郎は三千石の旗本・松尾家の家督相続にからんだ、正体不明の刺客の始末を依頼される。そんな折、牢人者が三人組に斬り殺される事件が起こる。その三人組を、松尾を狙った刺客と睨んだ円十郎だったのだが…。一刀流の手練が揃った刺客一味を、円十郎の直心影流は倒すことができるのか。待望のシリーズ第四弾。