出版社 : U-NEXT
路地裏のウォンビン路地裏のウォンビン
スラムに育ち、お互いを支えあってきたルゥとウォンビン。二人を分かつ出来事が起こるが、再会を果たす。そして、物語は驚愕の展開へ。もがき奔走した先に彼らが掴んだものとはー運命を受け入れるか、抗うか。
息子のボーイフレンド息子のボーイフレンド
専業主婦の杉山莉緒(40)は、高校2年生の一人息子・聖将からのカミングアウトをファミレスで聞き、衝撃を受けた。交際相手を自宅のランチに招いたところ、20歳で一流大学2年生の藤本雄哉は非の打ち所がない好青年。母親を早くに亡くし、家事は勿論、祖母の介護までしている苦学生で、何より聖将に勝るとも劣らないイケメンだった。ひとまず二人の交際を認めた莉緒だったが、夫・稲男(45)にはなかなか切り出せない…。聖将&雄哉、盛夏の熱い恋の行方やいかに?家族の絆があったかくしみる群像劇!
みんな知ってる、みんな知らないみんな知ってる、みんな知らない
1995年6月4日、奇しくも同じ日に起こった“事件”により、49日間、一人きりでの軟禁を余儀なくされた9歳の二人の少女の痛ましい過去と、その20年後を描く。小学校の同級生だった二人がたどった数奇な運命が、さながらDNAの二重らせんのように交錯する。ヒロインの一人、チョン・ヨヌは9歳のとき、何者かに誘拐・監禁され、49日目に無事、保護されたが、犯人は見つからないまま時効になった。誘拐犯がヨヌの声や写真など、一挙手一投足をメディアに送り付けていたため、ほぼ全国民が事件の細部まで知っているのに、当人は記憶を失い、ただ底知れぬ恐怖だけを体が覚えているという奇妙な状況が生じた。もう一人のヒロイン、ユシンの事件は自身が記憶を封印したせいで、その真相は誰も知らないまま。失われた記憶を取り戻すという核心部が徐々に明らかになっていくがー。韓国人女性作家の新星が放つサイコサスペンス中編。