出版社 : opsolbook
【第2回ハナショウブ小説賞 opsol部門大賞受賞作】 走り、立ち止まり、立ち止まり、走る。 そうして日々は、進んでいく。 心も身体も、限界だった。 ハードワークが原因で体調を崩した宮沢祐介は、三十歳を前にIターン転職を決意。生まれ育った東京を離れ、人口二千五百人ほどの小さな町で、移動スーパー「茜号」を走らせている。 複雑な家庭に育ち、かつての恋人とはうまく付き合うことができなかった。過去の経験から、つい人との距離感に慎重になってしまう祐介だったが、茜号を通して繋がる町の人たちとの出会いが、深く傷ついた心を静かにほどいていくーー。 “変わらない現実”の中で“変わる心”を描く、再出発の物語。 人生は、そう簡単には変えられない。 それでも、偶然出会ったこの場所で、俺は確かに救われたのだ。 なみさんの梅干し 恐るべき公民館前の乙女たち 茂さんのカータルボレ 優しい気持ち
【書店員様のコメント続々!】 「時空の中にいる臨場感!第1巻から広がる世界に期待しかない」 (うさぎや矢板店 山田恵理子様) 「厚いと思っていた本のページが本当に足りない、もっと読みたい、この世界に浸っていたいです」 (マルサン書店サントムーン店 原田里子様) 「愛と憎しみが交錯する、罪深き血族者への断罪問題。そして、苦しみと葛藤に苛まされながらも、辿り着いた最終地点。振りかざされた決断に、言葉にできない切なさがこみ上げました。 読後の今も、悲痛な心の涙と共に、魂の昇華を願う、福音の光に包まれています。今作も、心を揺さぶられる至高の面白さでした!」 (紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子様) *全てop.1〜op.3にお寄せいただいた感想です。 <あらすじ> 報恩特例法の名の下、方面騎士団が行う村への襲撃は凄惨を極め、理不尽な蹂躙に耐える村人達。ある日、カラムジン男爵領の村に一枚の紙が投げ入れられ、村人達は衝撃の事実を知るーー。 余りにも大きな怒りと憎悪、尽きせぬ悲しみと苦渋を抱え、とある決断を下した彼らの下に、二人の男が訪れる。オローネツ辺境伯爵の継嗣の臣下を名乗る男らは、自分達が村に投げ入れた告発文について、村長に話があるのだと言い……。 14 ルワンタン 囁きは熱く 15 ヴート 激情のままに 16 ブリュム 行く先は知らず 17 イリゼ かくも鮮やかなる
熱狂的ファンを生んだ長編群像劇 激震の第3巻! 天空から舞い降りし断罪者によって行われた、三箇所の方面騎士団本部への同日襲撃。フェオファーンの計画が順調に進む中、オローネツ辺境伯爵領の領主・エウレカ・オローネツは、深い苦悩に耐え続けていた。 固く心を閉ざしているかに見えたオローネツ辺境伯爵を、アントーシャは温かな言葉でそっと包み込む。そんな二人の姿を見た家令・イヴァーノは、主人に対し、墓場まで持っていくつもりだった重大な秘密を打ち明ける。 領民のため、自らの正義の道をひた歩くオローネツ辺境伯爵に投げかけられる、呪詛の言葉。 気高き地方領主が流す、唯一筋の雫の意味とはーー。 交錯する父と子の思い。 内に秘めたるは、愛か憎しみか。 10 パティメント 苦悩は始まりて 11 フェルヴィド 情熱は集う 12 ガストフォル 捧げるものは 13 ドゥレッツァ 峻厳なる道
【第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞受賞作】 君の「普通」が羨ましい。 少年少女の心の叫びを描く青春小説。 吃音に悩む中学生・加瀬真中は、いじめが原因で不登校となったまま、中学三年生になった。そんな真中のもとに、車椅子に乗ったクラスメイト・明石京子が訪れる。 ピエロのように作り笑顔を浮かべて不都合なことをやり過ごしてきた真中と、自身のことを歩けないカカシだと皮肉る京子。互いを見下し合う関係でいることで、心穏やかな学校生活を送らないかと京子に提案され、奇妙な関係を築いていく二人だが……。 友達でも恋人でもないふたりの関係を、人はなんと呼ぶのだろう。
熱狂的ファンを生んだ長編群像劇シリーズ、待望の第2巻! 「人殺しに正義はあるか」 大切な人を失い、悲しみに沈むアントーシャ。その心に寄り添うのは、オローネツ辺境伯爵を始めとするオローネツ城の者達だった。魔導の絆で結ばれた彼らは、ロジオン王国に対し革命の狼煙を上げる。 そんな中、オローネツ辺境伯爵の血を分けた唯一の息子、ファルーカの企てたとある計画が明らかになる。そして遂に表舞台に姿を現すフェオファーンはーー。 真実の先にあるのは、血の繋がりか、魂の絆か。 06 ブルレスカ 策略は巡りて 07 フェローチェ 猛々しき始まり 08 ベヘルツト 仕掛けは動く 09 デテルミネ 鉄の意志を以て
熱狂的ファンを生んだ長編ファンタジー小説が、大幅加筆修正を経てついに甦る!! “黄金の国”に立ち向かう魔術師は、救国の神か、それとも亡国の悪魔かーー 強大なる中央集権国家を維持するため、稀代の悪法を用いて繁栄を極めてきた「黄金の国」ロジオン王国が、今、ひそやかに変革の時を迎えようとしていた。 その引き金を引くのは、「才に乏しい」と評される一等魔術師・アントーシャ・リヒテル、そして、王国への 怒りが限界を突破している一部の地方領主たちだった。 黄金の国はその流れを堰き止めることができるのか。 一方、アントーシャたちが強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とはーー。 【書店員さまより】 「中央集権国家が抱える闇。不穏な空気が漂いだす王国、そして近隣諸国。 それぞれの思惑が入り交じるなか大きな悲しみを乗り越えた大魔導士アントーシャはどうなっていくのでしょう。 次巻が楽しみになる多くの伏線が張られた見事な第1巻です。」(Booksジュピター 林様) 2020年発売の旧版に大幅な加筆修正を行い、新装版として発売! つよ丸氏の力強い装画にもご注目。 01 ロンド 人々は踊り始める 02 カルカンド 状況は加速する 03 リトゥス 儀式は止められず 04 アマーロ 悲しみは訪れる 05 ハイムリヒ 運命は囁く
就職活動が難航し、やむなく有料老人ホームで介護士として働くことになった大石正人。介護の仕事に意義を見出せず退職を考えるも、今後の転職活動に支障が出ることを恐れ、せめて半年、その間だけの辛抱だと自分に言い聞かせている。 利用者に寄り添う優しい介護士になんてなれないし、なるつもりもない。人気のある職業に就いた友人の話を聞いては劣等感を抱き、今の自分を「負け組」だと卑下する日々が続く。 どうせ半年で辞めるのに。新しい業務を覚えながらもそう考えていた正人は、現場で働く職員たちの姿を見て、とある疑問を抱いた。どうして、この人たちは介護の仕事を選んだのだろうかーー。 第1回ハナショウブ小説賞 長編部門大賞受賞作品。 CARE1 俺の仕事は◯◯ CARE2 介護職なんて底辺でしょ? CARE3 尊厳の保持が私の使命 CARE4 人生に、彩りを添えて CARE5 求める人が、いるのなら エピローグ
【セブンネット・オムニセブンの日本文学24時間売上ランキング1位を獲得】 『小説家になろう』に連載中! 総合評価15,000pt超え、累計ページビュー160万超え、ユニークユーザー50万超え(2022年4月現在)。 装画はデジタルアーティスト wataboku氏、装丁は装丁家 宮川和夫氏(宮川和夫事務所)。 ほとんどの国民が神霊術を使うルーラ王国の南部、キュレルの街で営む食堂兼宿屋の〈野ばら亭〉。〈野ばら亭〉の看板娘で、町立学校に通う神霊術の天才、チェルニ・カペラが、いつものように調理場のお父さんのお手伝いをしていると、食堂の扉が勢いよく開いた。 「チェルニちゃん、いてくれてよかった。きみに力を貸してほしいと思っているんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」 この誘拐事件をきっかけに、チェルニの運命は大きく動き出すーー。 運命の日 神去り子爵家と微睡の雛 特別編 チェルニ・カペラの心尽くし
王族 、貴族 、地方領主 、騎士 、魔術師 、市井の人々 、そして他国といった様々な存在の思惑と物語が絡み合う、長編群像劇『フェオファーン聖譚曲』シリーズ、待望の3巻! 発行:株式会社opsol book
稀代の悪法を用いて繁栄を極めたロジオン王国に対し、革命の狼煙を上げた、魔導師アントーシャ率いるフェオファーン。 彼らとロジオン王国の対立を軸に、様々な存在の思惑と物語が絡み合う長編群像劇シリーズ。発行:株式会社opsol book
発行:株式会社opsol book 「私には、この大王国の黄昏の鐘が聞こえるよ」 強大なる中央集権国家を維持するため、稀代の悪法を用いて繁栄を極めてきたロジオン王国が、今、ひそやかに、変革の時を迎えようとしていた。その引き金を引いたのは、魔術師団長のゲーナ・テルミンとその甥のアントーシャ・リヒテル、そして、王国への怒りが限界に達しつつある地方領主たちだった。 洗練を極めた王族、老練な政治家、忠義に生きる騎士たちは、その流れを堰き止めることができるのか。一方、アントーシャたちが強大な王国を倒すために採ろうとしている前代未聞の手法とはーー。 ソリッドファンタジー長編小説シリーズ。