室町後期、将軍足利義政の室として、その権勢をほしいままにした日野富子。しかしその実像は意外なものであった。富子と当時の庶民の姿を生き生きと描く長篇。(尾崎秀樹)
アメリカ自然主義文学の巨匠フランク・ノリスの長編小説。カリフォルニアを舞台に西部開拓が終わり、資本主義経済が爆発的な成長を遂げる時期の、横暴をきわめる鉄道会社と農民の争闘、当時の自然、世相を浮彫りにした代表作品。