1989年8月16日発売
青い花青い花
ある夜、青年ハインリヒの夢にあらわれた青い花。その花弁の中に愛らしい少女の顔をかいま見た時から、彼はやみがたい憧れにとらえられて旅に出る。それは彼が詩人としての自己にめざめてゆく内面の旅でもあった。無限なるものへの憧憬を〈青い花〉に託して描いたドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772-1802)の小説。
アローン・トゥギャザーアローン・トゥギャザー
自由であっても、いつも孤独なひとり。三田村彩子、32歳の独身OL、外資系会社の秘書。四年以上つきあっている恋人岡本直紀は34歳。結婚すると決めたわけではないが、彼にはもう一人、若い愛人エリがいる。彩子もまた、友人の家で出会った泰生と暮らし始めるが…。幸福を夢みながら、決して満たされることのない、男女の孤独感を描く書下し恋愛小説。
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