1990年6月15日発売
遅れたレポ-ト遅れたレポ-ト
チェコスロヴァキアにおけるスターリン時代の人権侵害を事実にもとづいて告発したこの短篇集が1963年に刊行されると、全世界に重い衝撃をもたらし、作者は亡命生活を余儀なくされた。激動する現在の東欧問題を理解するために、まず再読されるべき名著。
われ山に帰るわれ山に帰る
愛すべき『彦一頓智ばなし』の作者小山勝清とは何者か。熊本の山村に育った文学青年は、大正6年、堺利彦の門をくぐる。労働運動、苦い挫折、柳田国男への師事と別れ、小説執筆の日々…。常にユートピアを追い「文明社会」に対峙した「山の民」勝清の、波乱の生涯を描く。近代日本の隠れた精神史を照射する伝記文学の傑作。
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