1990年6月1日発売
鉢形城攻防を描く歴史小説。天正18年(1590)、北条氏邦(氏康三男)を城主に戴き、豊臣秀吉の大軍を迎え撃つ関東の名族藤田一族は、鉢形城(現・埼玉県寄居町)に拠って勇戦敢闘1ケ月、ついに落城する。その知られざる戦記、藤田一族の秘史を描く大型新人の力感溢れる長編歴史小説。
命を救ってくれた家族の離散により、レミは再び愛犬カピと放浪の身となる。そして懐しい養母に面会したレミは、実母が彼をさがしていることを知り、イギリスに渡るが、腹黒い叔父のたくらみで危うく投獄されそうになる。フランスに逃げ戻った彼は、愛する少女リーズとミリガン夫人を求めてさまよう。ようやく彼女たちに出会えた彼の前に明らかにされた真実とは…。
こんな小説はまだ読んだことがない。一風かわった、奇妙な、どっか変な、なんだかおかしい、それでいて忘れられない、シックでラディカルでスラップスティックで、どうにもエキセントリックな我々の時代の文学。総勢16人、選びぬかれた21作。世界が消滅する前に新発売。
ベルリンにあるアメリカ大使館にソ連の技術者と称する男が駆け込んだ。彼は政治亡命を希望し、その代わりにある重要情報を提供したいと申し出る。その情報とは、事故に見せかけてアメリカが構築中のSDIシステムを破減する計画に関するものだというのだ。相手をしたCIA要員のエイミーが引き留めるのもきかず、男はまた来るといって大使館を出たが、そのまま正面で車にひかれて死亡した。ハイテク軍事情報戦略ノヴェルの傑作。
マンローやエイミーの決死の怒力もむなしく、ソ連測がアメリカの有人宇宙衛星に向け、ミサイルを「過って」発射する予定の時間が迫った。もし本当にミサイルが発射されれば、アメリカは報復のためにモスクワめがけてミサイルを「過って」発射する予定だった。しかし、もっと被害の少ない解決法も存在した。ソ連のミサイルを途中で撃ち落とせばいいのだ。ただし、それができるのは、極秘裏に開発中の宇宙戦闘機〈メデューサ〉だけだった。
ゲームブックのおもしろさとボードゲームの楽しさを初めてドッキングさせた、新形式のゲーム登場。さいころをふりながらゲームボード登場。さいころをふりながらゲームボードの上に駒を走らせ、ヒントやアイテムを集め、敵のモンスターを倒しつつ、盗まれたドリーム・ロッドを取り戻せ。ひとりでも大勢同時でもプレイできる、ネバーランド・シリーズ第3弾は、ブック&ボードゲームだ。
1968年夏、僕は22歳でヴェトナムへ行った。炎暑と泥濘の中、僕らは狙撃兵の影に怯えながら行軍した。「死」は常に僕らの隣にあった…。鋭敏な感覚とハードな文体で描かれるヴェトナムの青春。
文政9年-。11代将軍家斉の愛妄お美代の方の義父は中野播磨守清茂(石翁)。向島に豪華な屋敷を持っている。その敷地に剣術道場を建て、7人の腕の立つ浪人を雇い、無料で門弟たちに剣を教えさせている。その7人の中の1人、蛇目孫四郎が主人公。石翁は退屈しのぎに孫四郎に市中の殺人事件を調べさせる。その事件のことを聞くのが好きなのだ。調査費は一切石翁が出す。事件のあるごとに、孫四郎と付き合いのある北町奉行所同心、蛙半兵衛が事件を持ち込んでくるのである…。書き下ろし大型時代小説。
東京・赤坂のTV局のスタジオで、女が不実な男を刺殺するシーンの撮影が行なわれた。無事撮影は終了したが、刺された男に扮した俳優が身動きひとつしない。不審に思ったスタッフが駆け寄ると、彼は役柄どおり、心臓を一突きにされ、絶命していた。その直後、相手役の女優が失踪。翌々日、彼女の死体が、諏訪湖に浮上した。衝撃の幕あけとなったこの殺人ドラマの奥は深く、捜査は難航。その矢先に第2の殺人が…。複雑な芸能界の人間模様を背景にして、新機軸の書き下ろし長編ミステリー。
コトのおこりは、16歳の誕生日にパパからもらった古代の魔術書だったの。そのなかに“恋のねがいをかなえるポプリ”の作り方をみつけたあたしは、あこがれの高塚センパイとのラブを夢みて、さっそく試してみたら…。な、なに、これ?ミルク色の肌、ナチュラルブロンドの美少年が出てきちゃった。
『ぼくを忘れないで』という手紙を最後に、姿を見せなくなった飛悠さん。ところが、ふたたびまりかの前にあらわれたとき、飛悠さんは、人気急上昇中のミュージシャンだった。
グラマーで美人の春宮真弓には、悲しい過去があった。湘南の富豪の家に生まれた彼女は父に反抗して家を出、六本木で春を売ったのである。だが、やがて目を覚まし、父の援助で六本木に探偵局を開いた。相棒は高校時代の親友、ルリ子。おまけに恋人、高山警部の計らいで「特殊捜査員」の辞令ももらっている。で、この二人が難事件解決に乗り出した。
陰鬱な森。霧をまとった古城。その中に置かれた大きな棺の蓋が、今、静かに持ち上がり、青白い指が棺の縁をつかむ…。不吉な悪夢が4人の若者を悪魔城と呼ばれる館に呼び寄せた。シド、ロウ、ズーク、レイラの4人。かつて、彼らの祖先が封じ込めたドラキュラが、今また甦ろうとしている。あらゆる黒魔術を操り、悪魔の力でこの世を支配しようとした恐るべき人物だ。その復活を許してはならない。それを阻止するべく戦うことを、4人は運命づけられている。ドラキュラVS真正バンパイアハンターの壮絶な戦いがこれから始まる。