1990年発売
好きになってはいけない人を、恋したこと、ある?あたし、矢野久美子。16歳。前島浩司っつー同級生のカレがいるのに、大学生の雄馬さんのことを考えると、胸がキュン。あたし、一体どうしたらいいの?誰が教えてーっ。
横浜、山手の小高い丘に建つ洋館…これが高校2年生のあたしが一人で住んでるお城。アメリカにいるパパの会社が倒産しちゃって“下宿屋”を始めたんだけど…。BFの昌平ったら、下宿人のグラマーな咲子さんにポーッとしたり、ハンサムな泉さん(モデルやってるヨ)にヤキモチやいたり。いったい昌平とあたしの仲はどうなるの?
その男は何百万もの一万円札と血の海の中で息絶えていた。たまたま前夜同席していた人気アクションスター鈴鹿進が疑われる。「ふざけるな!」とたんかを切ったものの、実は泥酔していたので記憶はない。振りかかる火の粉は払わねばならぬ。鈴鹿は自ら犯人探しに乗り出す。詩情豊かな京都の街をバックに愛車を駆って型破り探偵縦横無尽の大活躍。
うちの人、久しぶりに長崎から帰ってきたんです。あたし、きっと今夜、この人とするんだよ。この人、アレがうまくなったかしら。なんて考えてると、いっそう気分が高ぶっちゃって、あそこが、シュンと音を立てるみたいにして、あふれるのが、わかるんです。-色事大好きな大工の若女房がまきおこすエロチック・ハプニングを明るいタッチで描く。
かつては平穏で美しい世界だったという大陸アクパーラ。いつの間にか、凶暴な竜や、人々を襲う怪物どもが住み着いてしまった。大陸の片隅にある小さな村、オリッサにひとりの少年がいた。彼の名はケマル。この世界で、名誉ある職業とされている竜使いになることを夢見ている。が、思い余って村の宝の竜の卵を盗んでしまったからさあ大変。村は上を下への大騒ぎ。危うく追っ手を逃れて森の中へー。やれやれ、と思って温めていたら、あれれー。何と、生まれて来たのは竜じゃない。ただのダチョウ!ウムー。しかしくじけてはいけない。もう一度家に帰って出直しだー。
もはや球界の一流チームとして、その地位を確実なものとしたかのごときわれらがナムコスターズ。向かうところ敵なしの快進撃を燥り広げ、咋シーズンもシリーズを制覇。笑いの止まらないぴぴ監督。ところが、またまた変な敵が現われた。何と、あのオールドスターズの生き残り、長鳥が、世界中から選手をかき集めて作った、「世界野球軍」だ。とんでもない豪速球を投げるアメリカ人のバーガーとか、芸術的なフィールドワークを見せるドイツの選手。しかし未開の秘境から連れて来られた選手は野球を知らなかったり、これは大変なメチャクチャチームなのだ。さあ、始まるぞ。
ドロボウはドロボウでも、そんじょそこらのドロボウとはワケが違う。ゴエモンは悪い奴をくじき、弱い者を助け、ついでにコバンもバラまく良いドロボウ。そのゴエモンの家に、ナント、ドロボウが入った。大事なご先祖の黄金キセルが盗まれてしまったのだ。しかも、犯人は隣のおみっちゃんまでさらって行ってしまった。「にょほほ〜」、と突然現れたエビス丸を道連れに、ゴエモンの突撃はとどまる所を知らない。猫がしゃべる村でコバンネコ。ほかの村でくの一忍者のヤエちゃんを仲間に加え、次々に出てくる敵のカラクリロボットたちをやっつけろ。
私立探偵フレッド・カーヴァーは、別れた妻と共に暮らす幼い息子との再会を心待ちにしていた。が、もたらされたのは思わぬ凶報だった。息子が何者かに殺害されたのだーそれも手製の火炎放射器の炎を浴びせられて。同一手口の残虐な殺人事件はほかにも発生していた。見分けもつかぬ黒焦げの物体と化した息子を前にして復讐を誓ったカーヴァーは、執念の捜査を開始した。『トロピカル・ヒート』につづく傑作ハードボイルド第2弾。
合衆国大統領を乗せた専用機「エアフォースワン」は欧州歴訪の途中にあった。同機は最新のハイテク装備で厳重にガードされているため、いかなる敵もこれにつけこむことは不可能といわれる。だが難攻不落のはずのエアフォースワンがアラブ過激派にハイジャックされ、大統領は公開処刑されることになった。処刑まで8時間。苦悩する米国首脳は、米空軍最新鋭のTAV(宇宙往還艇)による奇襲攻撃で、大統領を救出しようと決意する…。
精神科医キャロル・トレーシーが車でひとりの美しい少女をはねたのは、期待していた養子縁組が延期された直後のことだった。ショックで記憶喪失となった少女はキャロルに引きとられて、記憶を呼び戻すための催眠療法を受けることになった。ある日突然、少女はだれかの名前を呼んだ。同時に激しい苦痛に襲われながら、さらに別の二人の名前を呼び続けた。炎にまかれ、首を切断され、脇腹に斧を打ちこまれる。たて続けに起こる無惨な出来事。少女はいったい何者なのか?さらに家をゆるがすポルターガイスト。少女の周辺で起こるすべての出来事は、不吉で邪悪なものの存在を予感させた。全篇を恐怖の衝撃が走る。
福井県大野市。旧家の令嬢・野路真利子は、今、死が間近にあると信じていた。この10年間に、両親、兄、姉と8人もの身内が変死を遂げたからだ。昔、祖母に聞かされた“柴田勝家の怨霊にたたられた家”というのは本当だった、と。だが、真利子を愛する御園生光也は、“祟り”の陰に隠された真相を究明すべく…。長篇サスペンスミステリー。
鉱山施設の取り壊し作業中、ベテラン爆破技師が不慮の死を遂げた。男の弟子として、作業助手をしていた島崎浩は、男の死の裏で、巨大プロジェクトの利権を巡って、老獪な実業家一派とが、骨肉の争いを演じているのを知る。島崎は恋人である技師の娘とともに、巨悪への挑戦を決意。だがその矢先、秘密を嗅ぎつけた謎の男女の魔手が2人の身辺に…。著者渾身の長篇ハード・バイオレンス。
実の息子の熱い肉棒に抗うことも忘れた人妻は恥虐の予感に震えながらも密壷はタラリと甘い雫を垂れ流す。衰えを知らぬ若々しい肉棒に理性すら無くし、淫牝と化した人妻は被虐の歓びに身を焦がす。母親を征服した息子の次の獲物は馨しい処女の香り溢れる美少女。誰もいない教室で未開の聖なる花房に欲望のありったけをぶちまける。
警視庁の水上夏樹は、一流企業会長の御曹子にしてカクテル作りが趣味という優雅なエリート刑事。家の為に嫌々ながらも断れぬ見合いと諦めて、横浜のホテルに向う途中、愛車のポルシェに“見合いをやめろ!”と脅迫電話が入る。不審を抱きつつ会った横浜の倉庫王令嬢・晶子の美しさに水上は一目惚れ。だが、晶子に近づく度、命を狙われるようになり、やがて晶子の意外な風評を聞く。しかも、彼女は先頃ベイブリッジで殺された女にどうやら深くかかわっていたらしい…。大好評カクテル刑事シリーズ第2弾。