1993年11月5日発売
京都氷室街道殺人事件京都氷室街道殺人事件
北山杉の茂る京都北郊の氷室で質素な身なりの十七、八歳の女性の死体が発見された。捜査本部の一員、魚津刑事は上司との折り合いが悪く、孤独な捜査と独自の勘で被害者の身元を探りだした。西沢奈々津は京都で就職しようとしていたが、その際すれ違った京都一のゼネコンの社長の連れと面識があるらしい-。魚津は相手がとても手に負えぬ大者がからんでいることから、かつて捜査合戦をして敗れた宮之原警部の登場を願わずにはいられなくなった。宮之原警部と魚津のコンビが明快な推理と積極的な行動で難事件を解決する書き下ろし長編旅情ミステリーの最高傑作。
讃岐路殺人事件讃岐路殺人事件
名探偵・浅見光彦の母・雪江が四国霊場巡りの途中、交通事故で記憶を喪失した。二週間後、事故の加害者の久保彩奈が瀬戸大橋上で不可解な“自殺”を。記憶を取り戻した母の命令で高松を訪れた浅見は、彩奈の死の原因が、市主催の栗林公園の園遊会にあると推理した直後、彼女の兄が「ウラシマ・タロウノ・ホコ…」と謎の言葉を遺し殺害された。秋の讃岐路に浅見が掴んだ伝説の人物と意外な真相は。
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