1993年4月発売
聖竜伝説黄金(きん)の瞳の少女聖竜伝説黄金(きん)の瞳の少女
「パストの覚醒」と呼ばれる天変地異を逃れ、わずかに残った土地のひとつ、ミイヤン・マース大陸の最南端に位置するエイファ半島は、文明の遺産である「かまど」のエネルギー、異変が目覚めさせたパストの魔法、そして文明が兵器として造り出した生物「龍」の微妙なバランスの上に均衡を保っていた。パスト教の聖地に近いシルクレブ湖の湖畔で、老龍匠・パザンの弟子として暮らす寡黙な少女ココは、ある日不思議な予感のもとに見慣れぬ金色の龍に出会う。北の蛮地に住むという幻の雷龍と運命的な邂逅をした少女は、兄を奪ったパスト教の宗主マフルスへの復讐を胸に秘め、しだいに龍匠としての己の能力に目覚めていくのだった-。新鋭が描く新感覚ファンタジーロマン。