1993年6月10日発売
父を売る子/心象風景父を売る子/心象風景
「父を売る子」他、肉親を仮借なく批判した〈私小説〉を執筆、一族の血の宿命からの脱却をギリシャ的神話世界に求めた異色の作家牧野信一。処女作「爪」を島崎藤村に激賞され、空想と現実の狭間で苦悩し自死した先駆的夭折作家の、12篇を収録。
19本の薔薇19本の薔薇
チャウシェスク政権下のルーマニアを舞台に、「絶対的自由」の獲得に向けて世界の記憶回復(アナムネシス)を希求する老文豪、その探究の旅に秘められた謎とは?今世紀最大の宗教学者エリアーデの最後の長編幻想小説。
PREV1NEXT