1994年8月4日発売
郵便屋郵便屋
『四万十川』の作者が、二十余年にわたる郵便局勤務をもとに、誰も書かなかった苛酷な労働現場の実態をえぐり出しつつ、そこからの人間的再生を求めて立ち上がる人人の姿を、爽やかに感動的に描き出し、大きな反響を呼んだ傑作。
日溜まりの水日溜まりの水
「ああ、青さん。お前に会うために、わたしはここまで生きてきた気がするよ」-。姉の名は小春、妹は夏子、そこは果たして地獄だったか、それとも桃源郷だったのか。美しい姉妹とその兄と文士が綾なす官能世界の極致を描く絶品。
山桃寺まえみち山桃寺まえみち
現役女子大生ミラちゃんが、山桃寺まえみちにある居酒屋のママになった。魅力あふれるミラちゃんを慕って集まる、ちょっと変わった人たちが織りなす歓びと哀しみー。直木賞受賞の話題作『青春デンデケデケデケ』に続く第二作。
天体議会天体議会
水蓮との友情。兄との確執。自動人形と噂される謎の少年との不思議な出会い。そして少年たちをのせた船は、南へと出航したのか。兄を想う少年・銅貨をめぐって、星の少年たちの孤独を描いた、長野まゆみの“星の王子さま”-。
女ともだち女ともだち
十代で書いた小説が賞を受け、まるで空想か嘘のような環境にいる“私”のもとに、高校の後輩で砲丸投げに凝っていた隆子が転がり込み、奇妙な同居生活を営み始める…。若い女性たちの光りと影をいきいきと描いた話題作。
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