1995年1月31日発売
特殊な能力をもつゆえに、ともすれば恐れられ敬遠される超能力者たち。でも“ペガサスを乗りこなす”ようにその能力を使いこなせば、みんなの役にたてるはず。超能力者の活動を組織化し、存在価値を社会に認めてもらおうと、自らも予知能力をもつヘンリー・ダロウは愛妻モリーと力を合わせ超心理学センターを設立するが…悩みながらも成長していく超能力者たちの姿を、人気性同作家マキャフリイがはつらつと描く力作。
パリを訪れた英国皇太子バーテイを、驚くべき知らせが待ち受けていた。長年の知りあいである伯爵家の娘の婚約者が、ムーラン・ルージュで衆人環視のなか射殺されたというのだ。やがて、娘に思いを寄せていた画家が容務者として浮かんだ。が、納得のいかないバーティは、旧知の女優サラ・ベルナールとともに、独自に調査を開始した。19世紀末の花の都に舞台を移し、英国ミステリ界きっての才人が贈る殿下シリーズ第三弾。
何百年もの昔から連綿とパーティが続くロンドンの秘密クラブ。招待をうけたアメリカの若者がそこで体験したこととは。美食とセックス、陰謀と恐怖にブラックユーモアをまぶした究極の「食欲」小説。
偽の人格を演ずることを特技としてきた米陸軍工作員ブキャナン。深傷のため演技ができず、精神的に追いつめられた時に、かつて愛した女性が助けを求めてきた…ノンストップ・サスペンス巨篇。
オオカミ判官こと検非違使の少尉・大神友紀は、官位は低いが上には媚びず、噛み倒すまで苛烈に犯罪者を追いつめる平安京の凄腕警察官だ。日照りに水害、疫病の流行、腐敗しきった貴族たちのせいで乱れに乱れた都で多発する凶悪犯罪の捜査に明け暮れている。そんなある日、友紀は不可解な事件に遭遇する。水銀商人の丹生弘之の屋敷が何者かに襲撃され、丹生夫妻をはじめとする十九名が虐殺されたのだ。しかも、絞殺された一人娘の由子の女陰には「丹塗りの矢」が突き刺さっていた。いったいなぜ。
リビアの秘密基地攻撃のため朝鮮半島奇襲作戦を敢行した米賀だったが、その間に日本各地はリビア軍の攻撃を受け、日本の自衛隊は壊滅的な打撃を受けてしまった。さらに死活的要衝たるサイパン、テニアンも陥落。すでにアメリカ軍は、太平洋で作戦活動できる戦力はなく、自由世界の運命は巨大空母「米賀」と零戦飛行隊の手に委ねられていた。空母二隻を含むリビア機動部隊がカロリン諸島のトモヌト環礁に停泊中との報を受けた藤田提督は、アメリカから潜水艦ブラックフィンの供与を受け、秘密作戦を策定。マーク・アレン艦長の指揮のもと、決死の攻撃作戦が始まろうとしていた…。