第七の空母(5)
リビアの秘密基地攻撃のため朝鮮半島奇襲作戦を敢行した米賀だったが、その間に日本各地はリビア軍の攻撃を受け、日本の自衛隊は壊滅的な打撃を受けてしまった。さらに死活的要衝たるサイパン、テニアンも陥落。すでにアメリカ軍は、太平洋で作戦活動できる戦力はなく、自由世界の運命は巨大空母「米賀」と零戦飛行隊の手に委ねられていた。空母二隻を含むリビア機動部隊がカロリン諸島のトモヌト環礁に停泊中との報を受けた藤田提督は、アメリカから潜水艦ブラックフィンの供与を受け、秘密作戦を策定。マーク・アレン艦長の指揮のもと、決死の攻撃作戦が始まろうとしていた…。
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真珠湾に突撃し、戦艦ニュージャージーを撃沈して凱旋した第七の空母「米賀」だったが、おりしも中国がレーザー兵器を積んだ衛星を打ち上げ、全世界のハイテク兵器が無力化される事態となった。この機に乗じて世界制覇を狙ったのがリビアのカダフィ大佐。世界中からメッサーシュミットME109やユンカースJU87スツーカなどの旧式兵器を買い集め、イスラエルに侵攻。さらに「米賀」に対しても爆薬を満載した特攻船を差し向けてきた。そして地中海で日本の旅客船「前田丸」が人質にとられるに及んで、ついに「米賀」は再び出撃。サムライ飛行隊の零戦は遠く地中海へと飛んだ。 1994/02/28 発売
地中海でのリビア攻撃作戦からの帰途、超巨大空母「米賀」はメッサーシュミットME109を主軸とするリビア空軍機とウイスキー級潜水艦の攻撃を相次いで受けた。今やカダフィにとって「米賀」と日本はイスラエルやアメリカと同じ憎むべき聖戦の相手となったのだ。カダフィは空母3隻と駆遂艦12隻を擁する大機動部隊を「米賀」追撃のために派遣。リビア機動部隊はマラッカ海峡を越えて北上し、マレー沖海域に至った。第7の空母「米賀」の藤田提督は、新型栄エンジンに換装した零戦百機からなる攻撃隊の出動を決意。南太平洋の空に一大航空決戦の火蓋が切られようとしていた。 1994/04/30 発売