小説むすび | 第七の空母(3)

第七の空母(3)

第七の空母(3)

地中海でのリビア攻撃作戦からの帰途、超巨大空母「米賀」はメッサーシュミットME109を主軸とするリビア空軍機とウイスキー級潜水艦の攻撃を相次いで受けた。今やカダフィにとって「米賀」と日本はイスラエルやアメリカと同じ憎むべき聖戦の相手となったのだ。カダフィは空母3隻と駆遂艦12隻を擁する大機動部隊を「米賀」追撃のために派遣。リビア機動部隊はマラッカ海峡を越えて北上し、マレー沖海域に至った。第7の空母「米賀」の藤田提督は、新型栄エンジンに換装した零戦百機からなる攻撃隊の出動を決意。南太平洋の空に一大航空決戦の火蓋が切られようとしていた。

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