1995年2月6日発売
3歳の幼女が殺された。その腹部には抽象的な顔が描かれ、世間は“悪魔教団”の仕業と決めつける。容疑者として逮捕されたのは、幼女の母の恋人。彼は、宇宙からの来訪者をかたく信じるグループの一員だった。幼児虐待調査官ボウ・ブラドリーは、予感めいた確信で真犯人が別にいることを悟るが、彼女の言葉に耳を傾ける者はいない。大人気シリーズ待望の第2弾。
大物実業家ダインの私邸で発見されたフランス国宝級の骨董品は盗品だった。元英国特殊空挺部隊(SAS)に所属していたジャコーに事件の穏便な解決が依頼された。事件そのものは単純に見えた。だが、ダインの周辺からきなくさいにおいがつきまとって離れない。彼はいったい何者なのか。そんなとき、ジャコーの愛車フェラーリが爆破された。次々と襲いかかる危機、そして殺人…。事件にからむ中国人秘密結社、国会議員までをも巻き込む事件の真相は。ヴェテラン、ケネス・ロイス会心のハードボイルド。
バニング・ジェーンライト。アドルフ・ヒトラーのために、ポルノグラフィーを書く男。「ふたつの」世界を旅する男。彼の口から、果てしない迷路のような物語、呪われた愛をめぐる“もうひとつの二十世紀”の物語が、いま語りだされる…。数多の絶賛を浴びながら、現代アメリカ文学界に慧星のごとく登場したスティーヴ・エリクソンの傑作長篇。
都市国家ギルスの商人・ウトからサーラピークまでの護衛を請負った傭兵ラガシュ。彼の若さと整った外見は、酒場で嘲笑の的となることが多いが、傭兵仲間からは“ひとたび剣を抜けば、必す刃を血で濡らす男”と恐れられていた。ギルスを発って3日目の夜、一行は野盗に襲われた。ラガシュは大剣を振った。頭蓋骨を割り、喉を裂き、側頭部を砕き、腹を抉り、野盗を斬り伏せる…。剣にかける男の官能アクションファンタジー。
豪華フェリー「しーふらわー号」から転落行方不明になった男と現場にいた謎の男。二年後、その謎の男が自殺をとげた事が航海士・堀ノ内に不審をいだかせた。彼は親友で名探偵として活躍している浅見光彦にこの二つの事件を相談した。事件の鍵が高知の平家落人の里にあると突きとめ高知の「隠れ里」に向かった浅見の前に現われた美少女・佐和。彼女に魅せられ恋心を感じる浅見。だがその佐和にも恐怖の魔手が…。浅見の恋と名推理。