1995年2月発売
シャーロック・ホームズの恋シャーロック・ホームズの恋
シャーロック・ホームズがこの世を去ってから二年後、ワトスンは彼の伝記を書くため、新聞に情報を募る広告を出した。その時から奇怪な事件が続発し、資料の一部も盗まれた。謎を解くべくワトスンは数々の資料を調べ始める。やがて明かされるホームズの美しい恋と、バイエルン国王ルートヴィヒ二世をめぐる陰謀。意外な結末が待ち受ける傑作パスティーシュ。
タ-ル・ベイビ-タ-ル・ベイビ-
カリブ海に浮かぶ雨林の生い茂る小島で、二人は偶然に知り合った。白人の大富豪の庇護を受けて育ちソルボンヌ大学を卒業した娘と、黒人だけに囲まれてフロリダの小さな町で育った青年。異なるがゆえに惹かれあいはげしい恋におちていく。そして異なるがゆえにすれちがい相手を深く傷つけていく。黒人同士でありながら決定的なちがいを持ち合せた二人の、炎のような恋のゆくえは。
高速輸送艦(ハイテク・ホバ-クラフト)「神竜」突撃!高速輸送艦(ハイテク・ホバ-クラフト)「神竜」突撃!
「辻大佐、君に第五五独立機動旅団の旅団長を命じる」陸軍第二五軍主任参謀辻義信は、急遽バリ島に出撃することになった。バリ島攻略の秘密兵器は海軍が開発した「神龍」で、最高速力が50ノットも出せるホバークラフトを使った高速輸送艦だった。辻はかねてからノモンハン、マレー半島の戦闘を通じてブルドーザーやパワーショベル、ロードローラなどを大量に持った「機動工兵隊」構想の実践の機会を窺っていた。バリ島攻略の成否が、米国オアフ島進攻作戦の試金石となる。いま、ハイテク兵器がベールを脱いだ。