1995年7月10日発売
戦場に流れる愛の旋律…。数奇な運命をたどったイタリアの一兵士の物語。アーヴィングと並ぶ現代アメリカ文学の旗手が、豊かな幻想性をもって築きあげた壮大な物語空間。
ステラ・マリス、暗い海に煌めく星のような収容所、そして、風が歌う要塞「鐘楼」で、仲間たちの血が流れた。戦争の狂気のさなかアレッサンドロはなお愛と美を求めつづける。
永享4年(1430)2月、山城国大道寺村に一人の男児が産まれると同時に捨てられた。当時、貧しい人々の間で流行っていた間引きであった。この男児こそ本編の主人公である伊勢新九郎その人である。したがって、新九郎には生まれ在所も父母の名も分からない。が、いま二十三年後の新九郎は一端の野盗に成長していた。寄る辺もない身の新九郎は、“負けるものか。生きようとする強い心だけが大事なのだ”と、その強運だけを信じた。やがて一歩一歩と階段を上っていった新九郎は、さらにその野望を拡大させていった。そして、その名を北条早雲と改めるや、“関東をわがものにするぞ”とばかり兵を起こし、怒涛のごとく関東へ関東へひた走った。それは文明18年(1486)の秋であった。
とうとう裕と一線を越えてしまった。僕-神木和己-は、富士見が丘高校生徒会副会長。会長の彼-都築裕一とは、皆が認めるコンビで…そして秘密の恋人同士。ときどき、次第に近づいてくる別れの時期・卒業。いつまでも、ふたりきりではいられない。裕のそばにはいられなくなるんだ。せつない愛がきらめく、人気シリーズ完結編。
ダイアモンドのあまりにも高貴な輝きに、人はときには生命さえも賭ける。ダイアモンド市場をめぐる、国際シンジケートと産出国との闘いはあくまで果てしない。だが、その殺伐とした生存競争の舞台に、突如として現れたエリックとレオニード、裕と良輝、ふたつの愛。危険ゆえに、なおいっそう燃え上がらずにはいられない心と心。松岡なつき渾身のドラマチック・ストーリー。
みんなで流行のHゲームでも作らない。とお姉ちゃんに頼まれ、断わりきれずにメンバー探しに走る、女子校生の奈留ちゃん。そのまわりに集まってくる、シナリオ、グラフィック、モデルetc.の女のコたちは、みんな奈留ちゃん&エッチが大好きなんだ。そんなゲーム作りにかける美少女たちの情熱と愛をオカズにしたパソコンゲームの(ややこしい)大ヒット作、「リビドー7」を書き下ろし小説化。