1995年8月18日発売
とどめの一撃とどめの一撃
「エリック、なんて変ったんでしょう」ともに少年期を過ごした館に帰り着いたエリック、コンラートのふたりを迎えたのはコンラートの姉ソフィーだった。第一次世界大戦とロシア革命の動乱期、バルト海沿岸地方の混乱を背景に3人の男女と愛と死のドラマが展開する。フランスの女流作家ユルスナール(1903-87)の傑作。
別れのシナリオ別れのシナリオ
劇場を地上げ屋から守るべく企画された連続公演で、ジョスリンは幸運にも第一弾『バーバラ少佐』の演出を任されることになった。ところが試演初日のカーテン・コールの中、役者の一人が謎めいた心臓発作に見舞われ死亡を遂げる。試作錯誤の果てに事件の奥に潜む真実を見抜いたジョスリンが、思いかけず迫られることになった重大な決断とは…。ファニーでシリアスな第三弾。
湖畔亭事件湖畔亭事件
片山里の湖畔亭、草鞋を脱いだ男がひとり。旅のお供はからくり眼鏡、風呂場に仕掛けて悦に入る。ある夜目にした光景に、心乱れて気は差して…警察も匙を投げた世にも不思議な「A湖畔の怪事件」とは。五年間の沈黙を破って、湖水の底に葬られた真相を吐露する手記。作品を巡る多彩なエピソードで知られる『一寸法師』を同時収録。連載時の挿絵に乗せて、往時の感興を再び。
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