1995年8月25日発売
旗本小普請組の晴気竜行は囚われの身となった友人を救うため刺客の仕事を引き受けた。約束通り、丹後田辺藩の重臣の暗殺に成功したが、友人は謎の自害をしていた。刺客として生きる道を選んだ男たちを描く長編剣豪小説巨編。
死よりも甘い快楽(トリップ)、愛よりも残酷な涅槃(ニルヴァーナ)へ-。究極のドラッグ=SATORIをのむとき、脳内にひびく老師(グル)の教え。90年代をふるわせる芥川賞候補作家の不敵な挑発。
老舗の酒造メーカー・日本酒造がビール生産に乗り出した。広告戦略を担当する東阪広告は、CMキャラクターに新進俳優・水島紀之を起用する。だが海外ロケ直前に水島側がキャンセルを。対応に苦慮した東阪広告の堂門百合子は、窓際部長・舘脇一輝に事態の収拾を依頼。舘脇流の収拾策により、ロケは無事終了するが、帰国の際、水島にある事件が発生。さらに日本酒造の意外な対応により、東阪は窮地に追い込まれる。舘脇は独自の方法で対応に乗り出すが、複雑に絡み合う利権構造は新たな事態を生み出す。
ロシアのスペース・シャトル“ブラン”を破壊するため、NASAの全面的支援のもと天翔は三度、宇宙へと飛び立った。しかし、ブランは天翔の放ったミサイルを難なく躱して帰投してしまう。失意のまま硫黄島に帰還した篠原原達を待っていたのは、周囲の批難と罵声だった。再度の決戦をめざし訓練に励む天翔隊だが、そんな中、日本上空に反射衛星を投入するため再びブランが打ち上げられるとの情報が届く。いよいよ天翔対ブランの一騎打ちの時が迫る。
『インド夜想曲』の作者タブッキが、魔術を駆使してオールディーズの世界をノスタルジックに描く。ものうい夏の午後、ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ」の歌声が、「ヴォラーレ」のメロディーが聞こえてくる。
三カ月前に交通事故で死んだはずの不倫相手によく似た男を、街で見掛けたOL。そんなはずは…。彼女の背後にはドス黒い陰謀が密かに迫っていた-日常と隣り合わせの犯罪の魔手、突然降り懸る不可解な出来事、身に覚えのない事件に巻き込まれる男と女…現代社会の裏面を鋭く抉り出す、本格傑作ミステリー。