1996年7月5日発売
おんな太閤記(下)おんな太閤記(下)
ねねは栄耀栄華にほとんど関心がなかったが、夫秀吉は大変な野心家で、あれよあれよという間に長浜12万石の大名になってしまった。以前は戦国の世であっても夫に抱かれて死ねればいいと考えていたが、今では夫の仕事に参加して、それに身をゆだねた上で、死を覚悟せねばならなくなったことに夫婦の絆を感じて…。
夜霧のお藍淫殺帖(外道篇)夜霧のお藍淫殺帖(外道篇)
油問屋の伜・喜八郎は、根岸村にある六地蔵の前で、死客人・お藍に女房の敵討を依頼した。女房のお稲が五間堀の万蔵という岡っ引に弄ばれて、縊死をした恨をはらしてくれというのである…。お藍こと紅白粉行商人の藍三郎は、殺し屋稼業に身を置きながら、惨殺された両親の仇敵を探しているのだ。凄絶な殺陣と濃厚なエロチシズムの中で描く異色の時代小説。
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