1997年1月24日発売
海神の晩餐海神の晩餐
1932年、資産家の家に生まれた本山高一郎は、アメリカへ修業の旅にでることになった。その前日、横浜で久しぶりに会った旧友の河坂から、一編の謎の探偵小説の原稿を譲り受ける。高一郎は大型客船・氷川丸の船上の人となるが、この原稿の謎にせまるうちに数々の不可解な出来事に遭う…。
夜半歌声夜半歌声
1936年、北京。劇団員と荷物を山積みにした馬車隊が、古びた劇場の到着する。その場所はかつて壮麗なオペラハウスだったが10年前火事によって廃墟となり果て、当時大人気だったスター、ソン・タンピンも焼死したと噂されていた。その夜、タンピンに憧れる若き劇団員ウェイチンは不思議な歌声を耳にする。そして暗い劇場を走る去る女の姿。すべては幻影なのか、それとも…?管理人のマー老人はその歌声の秘密を静かに語り始めた…。
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