1998年12月発売
烏鷺寺異聞烏鷺寺異聞
紫式部と清少納言に囲碁の五番勝負をさせるという発想の妙、宮廷才女の典雅な戦いの背後にうごめくドス黒い政争・欲望、すべてが終わった後で明らかにされる祈りにも似た思い-。奇想天外歴史小説。
はぐれ柳生殺人剣(せつにんけん)はぐれ柳生殺人剣(せつにんけん)
八代将軍・徳川吉宗の母、浄円院の逝去により、にわかに動き出した『お庭番』たち。薬込役の筆頭格、風間家の新之助が失踪した。佐賀鍋島藩を脱藩した刀弥平八郎や尾張の松平通春の命をうけた尾張柳生の使い手星野藤馬が奔る。江戸市中では、雲霧仁左衛門が暗躍する。徳川政権の謎に挑み、柳生の剣が煌めく。