1998年5月20日発売
徳川の禄をいただくものであっても、心の地にはやすのは八王子の人情と文物-。武蔵・八王子に逃れた武田家旧臣の小人衆。武田家再興を図るか、徳川体制に従うか、千人同心を組織した彼らが選んだ道は!?郷土色豊かに描く書下ろし長編歴史小説。
「舞台女優連続殺人事件」の犯人の目星をつけた伊集院大介は、「ゾディアック」に狙われる身となった竜崎晶を事務所に匿い、自らは横浜へ向かう。そこで浮かび上がった「ケイ」をめぐる意外な事実-。さらにその夜、六本木のゲイバーで大介を待ち受けていたものは!?ついに、シリーズ最大のクライマックスへ。
際どい和歌のために貴族社会のタイトロープを踏み誤った母。焼死したと噂される幻の母を追って宮中奥深く入りこんで機を窺う娘。愛憎と権世欲の逆巻く世界が生み落したシリアルキラーは果して何者か。幽鬼が出没し狂人の彷徨う京の都は、一体どんな悪霊に支配されているのか。まやかしの都を舞台に、サイコサスペンス風味でたっぷりと描く超絶時代小説。
非行少年と更生保護司の格闘物語!今日的問題の核心に迫り、家庭、学校、社会に問いかける迫真の話題作!この物語は、二十五年に渡って非行少年達の更生に尽力してきた、1人の気骨ある保護司をモデルにして書かれたものである。人物、地名、事件の内容等はすべてフィクションであるが、実際にあったさまざまな出来事をヒントに書かれたものである。
同じマンションに住む長谷川真佐子の依頼で、久しぶりに郷里を訪れた村田和子は、真佐子との不思議な縁の糸の存在を知る。だが、その真佐子が密室で殺害され、さらに第二の殺人が同じ縁の線上で起こった。戦後二十数年後の安定した日本の社会情勢を巧みに取り入れ、周到な構成で描く墨野隴人シリーズ第五作完結編。そして、墨野隴人の意外な素顔が。
放送部のプリンス・鷹取秋良がもらった一本のボイスレター。愛の言葉を囁くその下半身直撃ボイスに、すっかり骨抜きになった秋良だが、送り主がわからない。幼なじみで秋良のファン第一号を自称する凪には心当たりがあるらしいけど…。