2004年2月28日発売
玉蘭玉蘭
張り詰めた東京での生活に疲れ、すべてを捨てて上海に留学した有子。しかし、どうにも断ち切れぬ思いは、70年前、この地で生き、同じ思いを抱えた大伯父の幽霊を呼ぶ。枯れた玉蘭の花とともに…。交錯する二つの思いは時を越え、“過去”と“現在”を行き交う。人は恋愛の果てに何を得るのか。
年老いた子どもの話年老いた子どもの話
ある朝バケツ一つだけを持って商店街に佇んでいるのを発見された女の子。14歳という自分の年齢以外何も語らず、施設に入れられたが-リリカルで洗練された語り口で綴られる現代のピーターパンの孤独。もう一度、子ども時代をやり直すとしたらあなたはどこから始めるだろうか?ドイツ新進作家、衝撃のデビュー作。
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