いつかは鹿児島に帰ってゆく“流人”西郷隆盛を、強く、いさぎよく支えた奄美の島妻・愛加那。
いよいよ『梟の城』で直木賞受賞、作家・司馬遼太郎の大活躍がはじまる一九六〇年に発表された12篇を収録。単行本未収録作4篇を含む。