2005年8月10日発売
水滸伝(2)水滸伝(2)
のちに梁山泊幹部となる晁蓋、呉用、公孫勝ら七人の好漢たちは北京大名府の梁中書から都の大臣へ贈られる金銀財宝「生辰綱」を輸送途中にまんまとだましとるが、ことはすぐに露見する。そのことをいち早く晁蓋らに知らせた済州〓(うん)城県の押司、宋江は愛人閻婆惜を殺して逃亡、柴進の屋敷にかくまわれ、そこで武松と出会う。百八人の好漢たちが続々と登場し、「武松の虎殺し」をはじめ重要なものがたりが展開する第2巻。
ファイティング寿限無ファイティング寿限無
若い!貧乏!売れない!そんな落語家が、突然にボクシングを始めた。きっかけはケンカ。オレには、ファイターの素質があったのか!?「売れるためには、まず有名になること」師匠の言葉を信じて、一人前の芸人になるために、チャンピオンを目ざす日々…。笑いあり、涙あり、ケンカもすれば、恋もする。落語の楽しさと、スポーツの爽快さにあふれた青春小説の傑作。
風月綺 江南王都に季節は巡り風月綺 江南王都に季節は巡り
その女は、小舟の船首に腰掛け寛いだ様子で微笑んでいた。舟の中には、血塗れの武芸家たち。「お会いできて光栄です、洪八生殿」比類無き武芸を誇る侠客党党首は、天下随一の絶技『剛竜十八手』をもって打ち掛かったが、女はしなやかな手で易々と防いだ。文革の高波続く中国。表社会の混乱に呼応するように、闇社会の均衡もまた、崩れていた。地仙の少女・選杯の内功修行を監督中の陸風箔が、どこか見覚えのある美女・袁桃花に出会ったのはそんな夜の事。父親捜しの依頼を面倒だからと即座に断ろうとした風箔だったがー。旧正月直前の南京を訪れた風箔の人捜しは、大物武芸家の失踪や不可解な連続殺人事件に絡み、意外な展開を見せる。錯綜する謎と多彩なキャラクターが織りなす武侠ミステリー、第2弾。
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