昨日までの暮らしが、明日からも続くはずだった。それを不意に断ち切る、愛するひとの死ー。生と死と、幸せの意味を見つめる最新連作短編集。
司馬遼太郎は言った。「短篇小説を書くというのは、空気を絞って水を滴らすほどのエネルギーがいる」そうして生まれた短篇の豊かな世界を発表順に味わう。第五巻は、『竜馬がゆく』連載開始直前のころの作品。