2006年4月1日発売
水商売業界に朗報!前代未聞「お水の高校」設立!!平成××年3月2日、東京都教育局は、水商売(風俗産業)に関する専門教育を行う都立高校を歌舞伎町に設立すると発表した。正式名称「東京都立水商業高等学校」。通称「都立水商」。ホステス科、ソープ科、ホスト科など七学科で発足、プロ中のプロを講師に集めた水商だが、入学してきた新入生は問題児ばかりー彼らに水商売の未来をたくすことはできるのか!?単行本発売時には名だたる書評家たちも唸らせた、笑いあり感動ありの傑作青春小説待ちに待った文庫化。
「茶碗作りをやってみようと思っているんや」ずばぬけた商才で、近江の呉服古着商「絹屋」を瞬く間に大店に育て上げた半兵衛だったが、突然、京で大流行の磁器の製造販売を思い立った。窯も職人も販路も藩許もない。賢夫人と評判の留津は当初は猛反対していたのだが…。幕末の近江を舞台に、商人の清々しいロマンと豊かな夫婦愛を描く感動の傑作歴史長篇。
半兵衛が心血を注いだ窯は、彦根藩に召し上げられた。半兵衛は嘆願書を提出し、一縷の望みに賭ける。接収は、無償か有償か、代償はあるのか、役人との最後の大勝負が始まる。一方、井伊家十四男の鉄三郎が直弼として藩主となった。時は幕末の動乱期、譜代筆頭井伊藩は否応なく歴史の奔流に呑み込まれていく。近江商人と藩政の衝突を通して壮大な人間ドラマを映し出す傑作歴史巨篇。
献残屋「蓬莱屋」の番頭だった箕之助は、暖簾を分けてもらい芝三丁目に「大和屋」という店を出した。その年、京からの勅使一行が増上寺にも参詣するということで、二百八十畳もの畳を総入れ替えすることになった。箕之助はその仕事を請け負った畳屋「青葉屋」に不穏な動きがあることを知り、田町の街道筋で用心棒を務める日向寅治郎らと十年前の事件をあぶりだす。また増上寺の一件は浅野内匠頭の刃傷沙汰の発端となり、その後、意外な忠臣蔵の裏面史が浮き彫りにされていく。
私は9歳のとき、両親を事故で亡くし、アイダホ州ボイジに住む祖父にひきとられた。やさしく、ときにはきびしく、「生きる」ということを教えてくれた祖父。ふたりで暮らした日々の思い出のなかで、ひときわ鮮烈によみがえるのは、あの日の情景。それは、あの夏の日、ナゲキバトを撃ってしまった日のこと…。深く、静かに、あなたの胸を撃ちぬく物語。人はいかに生きるべきか?小さなぼくに教えてくれたのは祖父だった。
サッカーボールと共に育ったメキシコ生まれのサンティアゴ。家族とロスに移住後、プロを夢見て地元で活躍する彼は、ある日スカウトに才能を見出される。父の反対を押し切って英国に渡り名門チームの練習生になるが、そこには想像以上の試練が待っていた。持病のぜん息、慣れない環境、そこに突然届いた父危篤の知らせ…。様々な逆境を乗り越えて、チームの勝利、そして愛する家族や恋人のため、彼は最高のGOAL!を決めることが出来るのだろうか。