2007年12月3日発売
エピデミックエピデミック
わずか3000人の町で、瞬く間に広まった謎の集団感染。疫学者ケイトは、危機に晒された町の命を救うことができるのか? 破滅の危機に直面した人間たちたちの、未曾有のドラマ。緊迫の10日間、渾身の書き下ろし
のぼうの城のぼうの城
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかで最後まで落ちなかった支城があった。武州・忍城。周囲を湖で取り囲まれた「浮き城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約2万の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、僅かの兵で抗戦した城代・成田長親は、領民たちに木偶の棒から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。城代として何ひとつふさわしい力を持たぬ、文字通りの木偶の棒であったが、外見からはおおよそ窺い知れない坂東武者としての誇りを持ち、方円の器に従う水のごとき底の知れないスケールの大きさで、人心を掌握していた。武・智・仁で統率する従来の武将とは異なる、新しい英傑像を提示したエンターテインメント小説。 カバー・イラストはオノ・ナツメ。
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